髭を伸ばそうと思ったことがある。
動機は「剃るのが面倒だから」
しかし聞くところによると,髭を伸ばすとかえって手入れが面倒だと。
伸びすぎたり,拡がったりしないように鋏でカットしたり,伸ばしたくない部分と伸ばしたい部分の境界線を綺麗に剃り分なければならないのだと。
そうしないとダンディな髭を維持できないのだ。
手入れしないで放置したことは幾度かある。
年に3回ある長期休暇(正月、GW、お盆休み)の際,旅行に出かけるのだがその間髭を剃らずにおいた。
全然剃らないのは,だらしないものになると気がついた。
やはり多少の手入れは必要らしい。
特に頬髭はむさ苦しい。
で,次の機会には口髭だけ蓄えようと思い,鼻の下以外を剃った。
形は大雑把に整えた。
結構サマになっていた,と思う。
しかしそのまま出勤する勇気は無く,休暇が終わる夜には全部剃った。
一度伸ばした髭を剃るのは,結構面倒だ。
剃刀が途中で止まってしまう。仕方なく鋏で切ることにしたが,鋏で切るほどの長さでも無く,肌を傷つけずに切るのに苦労した。
写真を撮っておいたので,同僚に見せると「ゴンザレス」と言われた。
髭の範囲が広かったので,西部劇に出てくるメキシコ人のようだと。
髭ってのは,干草のような匂いがした。個人差がある筈だから私だけだろうか。
不潔にしていた訳ではないが,そんな匂いがした。
そして食事の際は邪魔だ。
剃るのも蓄えるのも面倒な髭。
かといって,永久脱毛した人はあまりいないのだろう。(痛そうだしね)
旅行中,ホテルで暇を持て余し,戯れに脛毛を剃ったことがある。
普段湯船には浸からない生活をしているが,旅先のホテルでは湯船に湯を張り寛いでみたりする。
しかし何かやっていないと落ち着かない性格のため,目に付いたアメニティグッズ:使い捨て剃刀で脛毛を剃ってみた。
髭を剃るための剃刀は持参しているので,いつもホテルが用意する剃刀はそのままにしていた。
ちょっと勿体無い気がしていたのだ。
私の脛毛は濃い方だ。だから案の定,剃刀が止まる。
そして刃に剃った毛が詰まる。
最近の使い捨て剃刀は生意気にも2枚刃だったりする。そこに毛がつまり,取り除かないと剃れる状態にはならない。
湯船に浸かりながらなので,湯に毛が散乱しなんとも異様な入浴になってしまった。
剃るのも途中で飽き,でも両足は少なくとも揃えておく必要はあろうと,もう片方の脚も処理したが,どちらも膝下だけというマヌケな状況。
しばらく人前でズボンを脱げなくなった。いや,滅多に人前でズボンは脱がないけど。
Posted at 2006/09/11 19:09:14 | |
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