黒い奴

昨夜、買い物から帰ってきたら玄関であの黒い奴に遭遇した。
通常の３倍以上のスピードで動き回る。
さすが黒い奴だ。

玄関からキッチンへ壁伝いに音もなく移動する。
台所の照明を点け、流し台周辺をチェックしたが見あたらない。
ふん、すばしこい奴め！
今度出てきたら痛い目に遭わせてやる。

実は２週間ほど前にも黒い奴を見かけたが取り逃がし、１週間前に再度遭遇したときに見事撃墜してやったのだ。

しかし今度の奴はそいつよりも大型だった。
ということは他にもいるかもしれない。
もしかしたら・・・三連星か？

いつまでも黒い奴に怯えていても仕方がないので晩飯の支度を始めたその時であった。
廊下に出た私は見た。
サササっと玄関の下駄箱前を移動し、振り返った奴を。

居た！そこにいたのか！いつのまに移動したんだ！
ふと頭をよぎるよからぬ予感（他の奴か？）
接近すると長い触角で察知したのか下駄箱の下へ隠れる黒い奴！

武器を右手に構え隠れた周辺に一斉射撃！（噴霧）

しばらくすると黒い奴がいぶし出されて来た。そこに再度攻撃！
じたばたと苦しみ出した黒い奴はついに背を下にしてひっくり返った。
やった。しかしまだしぶとくじたばたと動いている。
長い触角がくねくねとのたうち回る。

玄関ドアを開けて外へ排除してやった。
まだ安心出来ないので追撃戦を仕掛ける。

ひっくり返ったままじたばたしている黒い奴に集中攻撃！
ヒット！ヒット！ヒット！
ようやく動かなくなったのを見て帰還した。

他にも潜んでいる可能性があるので、今度は燻蒸してやる。
一気に殲滅戦だ！