
テンロクNAのノーマルエンジンでいくつまで出せるのか? 国内で最も長いストレートをもつ富士スピードウェイ(以下,FSW)で,テストしてきました.
これまでの最高は,
昨年の鈴鹿(ホームストレート)でマークした185.5km/h.下り坂なので多少のアシストがある環境でも190km/hには届かず,200km/hの世界は到底見えませんが,空気の壁に挑戦してみました.
まずはFSWの計測ポイントをチェック.
最高速計測点は1コーナー手前の150m看板付近.EF8クラスの軽量級だと120mくらいまでブレーキは我慢出来るはずで,これすなわち,1コーナーにビビって早めにブレーキングを開始すると速度が下がり,奥まで我慢すると速度が上がる,という事でドライバーの度胸も試されます・・・.
今回のFSWの走行のために,タイヤ・ブレーキを新品に交換したため,まずは慣らしの意味でウォームアップを2周.そこから更に2周60%くらいのペースでEF8の挙動をチェック.100Rでややリアがナーバス気味だったので,一旦ピットに戻り,減衰を2段階落として調整.これで準備完了と判断し,いよいよチャレンジ開始です!
チャレンジ1回目.
GPS計測値 ・・・ 189.8km/h
公式計測値 ・・・ 176.4km/h
前にFD2が走ってますが,ご覧の通り徐々に姿が見えなくなり,スリップの効果はほとんど得られず・・・.まだ序盤で若干ビビリも入っているため,ブレーキングの開始がかなり早く,公式の計測値も伸びてませんが,GPSの計測値は記録更新.
チャレンジ2回目.
GPS計測値 ・・・ 188.1km/h
公式計測値 ・・・ 175.4km/h
LAP+で1回目と比較してみましょう(青線:1回目 緑線:2回目).
5速に入れるまでは1回目と変わりませんが,途中でZF2を避けるために右→左とステアを切ったせいか,5速での伸びが鈍り,GPS/公式共に1km/h下回ってしまいました.
チャレンジ3回目.
GPS計測値 ・・・ 191.8km/h
公式計測値 ・・・ 184.4km/h
LAP+の比較結果は以下の通り(青線:1回目 緑線:3回目).
4→5速にシフトアップする際のタイムロスが減り,かつ ブレーキングも遅らせられたため,GPS側は遂に190km/h台をマーク.公式側も180km/h台に入り,ブレーキングで詰められている事が分かります.
チャレンジ4回目.
GPS計測値 ・・・ 189.2km/h
公式計測値 ・・・ 175.4km/h
LAP+の比較結果は以下の通り(青線:3回目 緑線:4回目).
グラフは右と左でスケールが違うので注意して下さい.4速に入れるまでBB6に引っ張ってもらい,スリップの効果を得て,3回目より2km/h伸びてますが,BB6をパスする際に少しアクセルを戻してしまったのが響いて5速で伸びず,残念ながら記録更新とはなりませんでした・・・.
チャレンジ5回目.
GPS計測値 ・・・ 189.2km/h
公式計測値 ・・・ 186.2km/h
LAP+の比較結果は以下の通り(青線:3回目 緑線:5回目).
今度はFD2に引っ張ってもらおうとしましたが,K20Aとのパワー差が明らかでスリップの効果を得られず,4回目とほぼ同じ結果.但し,ブレーキングで詰められるようになったおかげか,公式側は記録を更新.GPS側との差はこれが最も少ないです.
チャレンジ6回目(最後!).
GPS計測値 ・・・ 186.6km/h
公式計測値 ・・・ 177.9km/h
LAP+の比較結果は以下の通り(青線:3回目 緑線:6回目).
1コーナー手前で前走車が気になり,アクセルを踏み抜けなかったせいか,5速の領域で大幅にダウン.記録更新とはなりませんでした.
・・・という事で,FSWでの最高速チャレンジの結果は,「191.8km/h」となりました.
密かに目標としていた190km/h台に乗せられたのは良かったですが,僅かな違いで5速/170km/h以上の領域は差が出て.これはこれで興味深いです.ただ,やっぱりEF8も私自身も,ストレートを全開で飛ばすより,コーナリングスピードを楽しむ方が向いてるかな~と思った走行でした.
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ドライビング研究(他コース) | 日記
Posted at
2016/10/22 03:10:58