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OX3832のブログ一覧

2024年04月21日 イイね!

違いは感じるがタイムには表れない

違いは感じるがタイムには表れない日光の反省がまだ終わっていませんが,次のステップに進むために早くテストがしたかったので,週末はTC1000へ行って来ました.

今月から筑波サーキットの会員走行料金が改訂され,これまで土・日は1枠(20分):2900円だったのですが,1枠:3500円へと値上げされました.これだけ物価が上がっていれば値上げもやむなしだと思いますが,これまで2枠走って5800円だったところが7000円と聞くと,やっぱり少し躊躇してしまいますね・・・.

とはいえ,走りたい人は値上げしようが走る訳で,日曜という事もあってこの日も結構な台数が集まっていました.時期的に気温・気圧は既に期待出来ず,唯一良かったのは曇り空だったおかげで路面温度がさほど上がらなかった点くらいですかね(途中,通り雨に遭って軽く荷物が濡れましたが・・・泣).


さて,日光のデータ整理もまだ終わっていないので,今回のテストネタはサクサク進めたいと思います.
まずは先日投入した「フロントダンパーフォーク ピロボールブッシュ」と「ショートスタビライザーリンク」.

「フロントダンパーフォーク」の方は(↓),



「トレーリングアーム」「フロントアッパーアーム」に続くピロ化第3弾だったのですが,前2つがそうだったように正直違いは分かりませんでした・・・.



路面からの力の伝達経路にあるブッシュなので,乗り心地が変わるかなぁ~?と思ったのですが,全く変わりませんでした.元々のゴムブッシュもそんなに偏心していなかったので車高も変わりませんでしたし,アームがスムースに動くようになったのは間違いないと思いますが,きっと元に戻した時にしか感じとれないパーツになるんでしょうね.


一方,もう1つの「ショートスタビライザーリンク」の方は確実に違いが分かりました.



画像で見比べると純正と大して角度は違わなかったので,最初は「失敗したか・・・」と思ったのですが,乗ってみると足の動きがちゃんと違いました.路面の微妙な起伏に対して,足がスムースに動いて接地が良くなっているのが感じ取れました(足が柔らかくなったような印象).

それでもプラシーボかも?と疑っていたのですが,私が個人的に乗り心地を評価する際の指標としている,常磐道・谷和原ICから筑波サーキットへ向かう途中にある294号線の陸橋(路面が荒れてて,かなりバンピー)でも乗り心地が良くなっていたので,プラシーボではなさそうです.


さて,一般道で分かるくらいならコース上でも!と期待しつつ,T2枠(8:15~)で出走.

出走9台とちょっと多く,季節の変わり目でタイヤのウォームアップ状況が読めないので,マージンとって前後のスペースを作っていたら4周も使ってしまいました(これでタイヤが少しタレた).



そんな状況下では計測1の 41.468 がセッションベスト.3日前の日光が41.1秒だったので,41.3秒くらいを出したいところでしたが,多分41.5秒くらいだろう~と思ったらほぼほぼそのタイムでした.

そして,コース上を走らせての印象としては,



クルマの動きが素直になった感じ.ターンインでステアを入れていくと抵抗なく,スムースにノーズが入って行く印象を受けました.「ノーズが入るならフロントのグリップがあるって事か?」というとそういう訳ではなく,グリップの限界は多分変わらない.余計な抵抗感がなくなった分だけライントレースがし易くなった,とでも言えば良いんでしょうか? これでタイムが縮まるとは全く思えませんが,ドライビングがし易くなったのは間違いないと思います.


お次はプリロード.

日光の件もあって,次はフロントのバネレートを上げようと思っているのですが,その前に以前サーキットアドバイザーから教えて頂いたプリロードをお試し.今までプリロードの調整なんてやった事がなかったので,前日にショップに行ってやり方を教えて頂きました.



ショップで「1ターンも回せば違いが分かるよ」と言われたので,その通り1ターンプリロードを掛けて(3mm短縮),A5枠(10:20~)でコースイン.アタックしてみると,



おわっ! グリップが増えてる.Σ(゚Д゚) !?

明らかに先程よりクルマが曲がる.こちらの"曲がる"はタイムが縮む系の"曲がる"だったので,これは1本目を超えたかぁ~?と期待してタイムボードを見ると,



1本目の0.1秒落ち(41.556).アレッ? これでタイムが出ないの??

どういう事だ?と更に探ってみると,1コーナーとヘアピンのターンインでステアリングを切った直後のグリップが増えている感じがしますが,切った先,例えば2コーナーなんかはそんなに変わらない(いや,むしろ出口側はアンダー気味?).「ああ,なるほど.プリロードを掛けるとこういう特性になるのか~」と途中で納得しました.



プリロードはスプリングの縮み始めにしか効果を発揮しないので,ステアを切った直後のレスポンスは確実に上がっており,これを「グリップが増えてる」と私は感じたのだと思いますが,切った先(荷重が一定値を超えた後)は今までと動きが変わらないため,途中から元の状態に戻り,グリップの絶対値としては増えていないのでタイムとしては縮まっていないという事なんでしょう.



一方,プリロードの効果として期待していた左高速~洗濯板の間の切返しに関しては特に違いを感じず.プリロードを掛けた以上の荷重が加わっているので変化がないのか? 私が単に鈍感なのか? 分かりませんでした.

逆に,プリロードのネガとなりそうな縁石の走破性&着地の方も特にネガは感じず.一般道で試そうか?とも思いましたが,これだったらバネレートを上げた方が正解だと思ったので,走行終了後,元に戻しました.


以上,違いは感じるがタイムには表れないテスト結果でした.

今までやった事がない事を試したので「ああ,こういう感じになるのか」と理解が深まり,自身の引き出しとしては増えたと思いますが,結果を見る限りタイムには繋がってませんね.クルマとしては確実に良い方向に進んではいるとは思いますが,ここからタイムに繋げるにはもう一捻りが必要そうです.

当日お会いした皆様,お疲れ様でした!
2024年03月09日 イイね!

慣らし終了,タイヤも終了!?

慣らし終了,タイヤも終了!?ブレーキの慣らしの旅を終え,最後の仕上げとしてTC1000を走って来ました.

先月のTC2000でベストを更新した事で一定の満足感が得られ,一息ついていたので約1ヵ月振りの走行となります.久方振りのせいか色々段取りを忘れていて,前日の準備でドタバタしたり,当日にポカミスをやらかしたりしましたが,まぁ,大きなトラブルはなかったので一先ず良しとしましょう.

では,当日の模様を振り返っていきます.

時計を巻き戻してファミ走の前日.都内でも雪予報が出ており,筑波サーキットもコース外は真っ白な雪で覆われていました.ただ,午前中には溶けだし,午後には一部ドライで走れるようなコンディションにまで回復したそうです.「この感じであれば,明日は心配ないなー」と,いつもの時間に起きて,いつものルートで筑波に向かったのですが,いざ現地に到着してみると・・・,



わ~ぉ,真っ白・・・.Σ(゚Д゚) !?

路面は白くありませんでしたが,代わりに視界が真っ白でした.こんな状態なので当然路面は湿気でびしょ濡れ.これを予期していたのか,朝一はガラガラ状態で久方振りにピットを確保出来ました(↓).



クルマから降りて「さっむー」と身震いしながら,こんな状況でもいらっしゃる常連さん達にご挨拶に行くと,



おわっ! 凍ってる・・・.( ゚д゚)ポカーン

「やっぱりこっちは寒かったんですねぇ~」とこもりん.さんに声を掛けると,



ホットレモンを頂きました.有難う御座います!<(_ _)>

他にもikuji-さん,あおたまさんがいらっしゃって,後からC:羊さん,しょこさんご夫妻も来られました.8時を過ぎる頃には霧も晴れて日射しが照り始めましたが,路面は依然ウェット状態.ikuji-さんはセット変更の作業に入り,こもりん.さんとあおたまさんは路面乾かし隊として先行してT枠に出撃.T3枠が終わる頃には完全にドライ路面となっていました.これを見計らった方々がA1枠・A2枠に向かわれたので,私はそれらが落ち着くであろうA3枠(9:40~)を狙ってスタート.



今回はブレーキに熱を入れる事が目的なので,台数は特に気にしていなかったのですが,気がつけば普通に混み走(笑).一応スペースを見つけてアタックしようと思えば出来なくもない感じでしたが,「ま,いっか~」とユル~い感じでブレーキの熱入れに専念してました(43秒をギリ切る程度のスローペース).

ただ,スローペースでリアタイヤに熱が入っていないのか? 路面がまだ完全に乾いていないのか? 分かりませんがクルマがやたらとフラフラします.「なんだ,こりゃ?」と思ったら,どうやら風が原因のようでした.この日は瞬間最大風速14m/sという強風で,車体が風に煽られてユサユサと揺らされるほどの強さでした.「これは走りにくいな~」と思い,ここから暫く様子見となります・・・.


しかし,一向に風が止む気配はなく,様子見で待ち続けていたら午前中の枠が終了.
午後枠が始まりそうな頃合いで,皆さん味平へお昼を食べに行くとの事だったので,ご一緒させて頂きました.


(何かの広告か?と思うようなクルマの止め方・・・笑)

1時半近くになってからの到着だったので中は空いていて,注文からさほど待たずに全員分のご飯が到着.
私は定番のポークジンジャーにしました(↓).



このご時世なので値上げはされてますが,やっぱり美味しいですね~♪

(*´∇`*) シアワセ~

しばし美味しいものが食べられた幸福感に浸っていると,なぜか突然周囲で年齢マウント合戦が始まりました.「腰が痛い!」「膝が痛い!」「目が見えない!」と言葉が飛び交い,一番の若輩者である私は静かにしているしかありません(苦笑).そんな中,しょこさんが食事が終わるなり,おもむろにバッグからケースを取り出し,



「コレ,老化を促進する薬!」とアピールされた後,薬剤を1粒取り出して飲まれていました.そうか・・・"抑制"ではなく"促進"する薬か・・・そんなものを飲まないといけないなんて大変だなぁ・・・と思いながら,あまり深く触れないようにソッと店を出てTC1000へと戻りました.

( •ω• )/ サヨナラ

14時過ぎにピットへ戻ったら,kame@103kgさんがいらっしゃり,顔を合わせるなりコーヒーの差し入れを頂きました.この後,走行時の画像(↓)まで頂いて,ホント有難う御座います!<(_ _)>



kameさんのクルマも遂に復活し,楽しいカーライフを送られているのかと思いきや色々とマイナートラブルに見舞われているそうで,早くすっきりと解決すると良いですね.


・・・と,そんなこんなで結局,ひたすら静観し続けた結果,最終枠(P8枠)となってしまい,時間切れで出走.ここまで待っても混雑が緩和する事もなく,10台オーバーの混み走となりましたが,何とかスペースを見つけ出して 41.863 をマークする事が出来ました.



風が強いとはいえ,気温が10℃以下だったので,もうチョイ行けるかなぁ~?と思ったのですが,予想以上にタイヤの摩耗が進んでいたようでした(↓).



1~2コーナー間では行ったっきり戻って来ず,最終コーナーはIN側の縁石につけない等,最大ロール角になった辺りのグリップが全くありませんでした・・・.前回のTC2000で使い切っちゃいましたかね.

まぁ,目的だったブレーキの慣らしはちゃんと終わりましたし(↓),



これはこれでオッケー!って事で良いんじゃないですかね.


以上,ブレーキの慣らしが終わって,タイヤも終わったTC1000でした.
当日お会いした皆様,お疲れ様でした!

最後におまけ.
冬ノ陣で周回王を奪還したのですが,2024年からカードのデザインが変わったようです(↓).



今まで筑波職人の流用で一部手書きでしたが,新しいのは「計測器無料」が一目で分かり,更にオール印刷となりました.新鮮で良い感じですね~♪
2024年02月10日 イイね!

情報を集めに北へ南へ

情報を集めに北へ南へ先週のTC1000で今シーズンは終了な雰囲気が漂っているのですが,今週のTC1000の走行会にあの方が来られるという情報が届いたため,急追今週も筑波サーキットへ行って来ました.

恐らくあの方であれば,朝一の1本目で自己ベストを更新してくるのは容易に想像が出来たので,出来ればそれを見たかったところなのですが,今週は仕事でかなり疲弊させられたせいで身体が非常に重く,日が昇る前に起きるのは無理そうだったので,何とか2本目に間に合えば・・・という時間帯を狙って家を出ました.

いつもの道で首都高に乗り,小菅JCTに入るところまでは何の問題もなく順調だったのですが,三郷ICの手前で渋滞にハマり,ノロノロ運転が始まります.



ウチの会社は祝日は休みではないので,すっかり失念していたのですが今日は三連休の初日だったんですね・・・.「うわぁ~,失敗したぁ~」と後悔するも後の祭り.30分以上も渋滞にハマって出鼻を挫かれてしまいました.
(後に渋滞の原因は,三郷ICの手前で起きた追突事故による車線規制のせいである事を知るのですが)


結局,筑波に到着したのは11時過ぎで,まぁ,3本目は見れるか?と奥の駐車場に進むといらっしゃいました!



早速,はやぶぅさんに声を掛けさせて頂いたところ,開口一番「今日はこれで終了です」との事.翌日のTC2000に備えてクルマを温存されるそうで,残念ながら39秒台の走りをこの目で見る事は叶いませんでした・・・.ただ,塗り直されたニュートリノレッドパールのボディが凄くキレイで,これを見れただけでも来た甲斐はあったなぁ~と思いました.

そこから,はやぶぅさんと色々とお話する事が出来て,15インチと16インチの重さの違い(↓)とか,

 15インチ ・・・ TE37 7.5J(5.3kg) + A050 225/50R15(10.0kg) = 15.3kg
 16インチ ・・・ TE37 8.0J(6.2kg) + A050 225/45R16( 9.9kg) = 16.1kg

スプリングの重量の話とか(↓),教えて頂きました.

  HYPERCO ・・・ 1.35kg
  UC-01   ・・・ 1.30kg
  Eibach   ・・・ 1.15kg
  UC-03   ・・・ 1.08kg
  Swift    ・・・ 0.98kg
  MAQs   ・・・ 0.93kg

ちなみに,上の数値はID65・7インチ・8キロの場合の一例ですが,スプリングは単体重量が軽いほど,線径が細かったり,巻き数が少なかったりして反発力が高くなる傾向があるので,簡易的に反発力を推定する材料になると思っています.


(Øutlawなモータースポーツ:スプリングメーカーごとの挙動についてより)

そして,そんな会話をしながら,はやぶぅさんのEF8の足回りを観察していて1つ気づきがあったので,それをすかさずスマホで盗撮して(笑),画像を入手しておきました.

はやぶぅさん,片付けの最中に時間を割いて相手して頂き,有難う御座いました.<(_ _)>


次は,今日も精力的に走られているコチラの方のところへ.



225/50R15と195/55R15を履いてデータを取っていらっしゃったので,それぞれのタイムを確認しつつ,外径差による姿勢の違いに関してアドバイスを頂きました.ちなみに,上記の画像を撮るのに1コーナー付近で定点観測をしていたのですが,スキール音を鳴らして抜けていく人が多かったのが気になりました.前日はグリップの1日走行会でラバーがのってるはずなのですが,路面コンディションは意外と悪かったんですかね・・・?


この辺りで13時を過ぎていたので,サロンでお昼を食べようとTC2000へ移動.

こもりん.さんから「いつさんだけBパドにいるよ」と情報を頂いたので,向かう途中でBパドックに寄り,先週出来なかったご挨拶.いつさんに,E1枠の始まる直前に話し掛けてしまい申し訳御座いませんでした.<(_ _)>

その後,メインスタンド後ろにクルマに止めて,トンネルをくぐってAパドックに入ると,ikuji-さんが空力部品の,ひらりん2000GTさんがバネレートのテスト準備をされていたので軽くご挨拶.そこへかずやん!さんが来られたので,サロンに移動して昼食をご一緒させて頂きました.



かずやん!さんからは,次期車両のお話を伺いつつタイヤ選定の話となり,ZⅢの特性やAD09の利点等に関して意見交換をしつつ,かずやん!さんのA08Bの経験談をお聞きしました.
(大変参考になりました.かずやん!さん,有難う御座います.<(_ _)>)


これで当日足で稼げる情報は全て手に入れられたので,先程はやぶぅさんのEF8から得た情報の裏取りをすべく,急いでショップへ.



駐車場で,まだクルマが手元に来てもいないのに,先にそのクルマに履かせるホイールが届いた紫色のクルマの人を見たような気がするのですが,閉店時間も近づいていたのでスルーしてショップに入り,元EF乗りに画像を見せて意見を聞こうと店内を見渡すと,

「あ,暫く来ないです」という返事.

オ,オゥ・・・また倒れたんかい・・・.orz
この手のネタはあの人じゃないと分かんないんだよなぁ~.暫く意見は聞けないか~.痛い!


以上,北へ南へ駆けずり回って情報は集めたが,実は結ばなかった1日でした.
当日お会いした皆様,走行お疲れ様でした!
2024年02月08日 イイね!

残る0.16秒はタイヤの差か?

残る0.16秒はタイヤの差か?大量に送られてきたデータを捌き切ったので(笑),ようやく先日の走行の反省会(回).

アタックの途中でメゲそうになりましたが,何とか再び40秒台に入れる事ができ,4年前に出した自己ベストまであと0.16秒となりました.改めて自己ベストを出した当時のブログを読み返してみたのですが,今ほど4つのタイヤの熱入れに苦労する事なく,連続アタックでサックリ出している印象で,ホント泣きたくなります(苦笑).

この4年間でEF8も無数の部品が変わっているので,当時のクルマよりは重量は増えているでしょうし,アレコレ考えてアップデートしているつもりでも走れば走る程,確実に劣化は進むので,純粋なマシンパフォーマンスとしては退化しているかもしれません.ここらで一度車重とパワーの計測をし直して,現状を再確認しておいた方が良いのかもなぁ~と思いました.

ま,そんな基礎データは後で手に入れるとして,残る0.16秒の差はどこにあるのか? ロガーデータを使って確認しておこうと思います.


まずは,いつもの通りサンプルにするデータから.

【自己ベスト時:40.827】


【今回:40.980】


気象データに関しては自己ベストを出した当時,筑波公式のものが手に入らなかったので,気象庁の過去天気から引っ張り出してみると,こんな感じ(↓).

  自己ベスト時 ・・・ 気圧:1022.1hPa  気温:6.8℃  湿度:63% 
  今回      ・・・ 気圧:1018.8hPa  気温:6.6℃  湿度:65%

気温的にはイーブンですが,気圧は自己ベスト時の方が更に高かったようですね.
なお,タイヤは自己ベスト時・今回共にA052の205/50R15の同サイズですが,自己ベスト時は新品です.


では,続いてロガーデータの比較(緑:自己ベスト時 青:今回)



上が車速,下がタイム差です.LAP+のセクター毎に簡単に纏めてみると,



  SCT.1(スタート~ヘアピン進入) ・・・ +0.04秒
  SCT.2(ヘアピン)           ・・・ -0.06秒
  SCT.3(インフィールド~左高速) ・・・ +0.16秒
  SCT.4(洗濯板~最終複合)    ・・・ +0.02秒

といった感じでしょうか.今回(青)の方が上回っている部分があるのは嬉しいですが,どう見ても現状の残る問題点はSCT.3(インフィールド)のようですね・・・.


という事で,インフィールドの部分にフォーカスする訳なのですが,まぁ,車速のデータを見れば一目瞭然で,問題はインフィールドの中間部分(13R~12Rの間)でしょうね.





ここのボトムスピードが自己ベスト時(緑)より4.7km/hも低く,ライン的にも今回(青)の方がやや大回りしています.ただ,13R~12Rの間を大回りした事で,立ち上がりの12Rでは進入の角度を浅くする事ができ,より直線的に立ち上がってバックストレッチの車速も伸びているのですが,それだけでは取り返せないくらいインフィールド内で差がついている,という事のようですね・・・.

このインフィールドの中間部分(13R~12Rの間)は,TC1000の中で唯一右フロントを使って曲げるコーナーで,ブレーキングも伴う事から,右フロントを軸に1本背負いをするような姿勢となり易く(↓),



タイヤを縦にも,横にも,何なら上下にも使うコーナーなので,個人的には内圧・表面温度を含めたタイヤの良し悪しが最も顕著に出るコーナーだと思っています.

そういう意味では新品⇔ユーズドの差で0.1秒くらい差がつくのも仕方がないかな?とも思うのですが,ボトム差が4.7km/hと言われると,もうちょっと何とかならないのか?とも思うので,ここの部分のG変化を読み解いてます(↓).



横G(下)は自己ベスト時(緑)と比べてほぼ同等のようですが,前後G(上)は出し方が異なっています.今回(青)の方はG変化の絶対値を抑えつつ,その分最大値付近の時間を長くとっているような波形ですが,自己ベスト時(緑)の方は1発ドカーン!と止めて,後はスッ・・・とブレーキを抜いちゃっているような印象です.

これを見て「アレッ? 自己ベスト時は蘇武さんから教わったワザを使っていなかったのか??」と思い,ブログを見返してみたところ,ワザを教わったのは自己ベストを出した後でした・・・.だから今回(青)の方が立ち上がりでIN側に位置している(13R~12Rの間でより曲げられている)のか!と少し納得です.




ただそうすると,ボトムが4.7km/h低い理由も右フロントの1本背負いによって,タイヤが負荷に負けて,音を上げちゃってる可能性も出てきます.自己ベスト時はもっと柔らかいスプリングだったかな?と再確認してみたところ,HYPERCOの650ポンド(11.6キロ)でした.今使っているHALの12キロと大差ないですね.

となると,タイヤの内圧の方か?と,TPMS(FOBD TIRE 2)で走行中の内圧履歴を追ってみたところ(↓),



約220kPaでした.これとA052の205/50R15(エクストラロードの「89」)から負荷対応能力を調べてみると(↓),



「465kg」でした.インフィールドでの負荷がこの値を超えていなければ問題ないので,ざっくり以前BB6でもやった荷重計算をやってみると,

 { 車重(980kg) + ドライバー(60kg)} × 減速度(0.6) × 重心高(1270mm / 3) / ホイールベース(2300mm)
  = 114kg

 {フロントの軸重(644kg) + 荷重移動量(114)}/ 2 = 379kg

となりました.1本背負いなので,前後方向だけでなく,左右の荷重移動分もこれにプラスされますが,内輪が浮いている訳ではないので,前後方向の移動量(114kg)よりは少ないでしょう.だとすると,タイヤが音を上げている可能性は低く,やはり純粋にタイヤ表面のグリップが足りていなかっただけ(新品⇔ユーズドの差)という事なりそうです.


以上,残り0.16秒の分析でした.

新品タイヤを投入すれば0.2秒程度のゲインは得られるので,それを踏まえれば計算上は同等のタイムは出せそうです.ただ,言い替えると,この4年間ドライビングの改善やマシンのアップデートを色々とやってきましたが,総じて重箱の隅を突っつくレベルの差でしかなく,逆に変化を与えた事でバランスを崩し,絶対的なパフォーマンスとしては落ちている可能性すらありそうです(そもそもギヤ比からして違いますしね・・・).

やはりここから先は,エンジンのパワーアップ(20~30PS単位)なり,軽量化(-50kg単位)なり,大幅なバネレートアップ(+6~10キロ)なり,街乗りを犠牲にしたドラスティックな変化を与えないと目標の「40.5秒」に到達する事は難しそうですね・・・.orz
2024年02月04日 イイね!

限界なので力を借りました

限界なので力を借りました1週間前のTC1000で,同枠中に 41.197 を2回出して「もう限界だぁ~」と思った訳なのですが,同じEF8に乗るたとゆさんが先日TC1000を走られて,これまた 41.197 という1/1000秒まで全く同じタイムを出されていました.

なんだ? EF8は 41.197 しか出せない呪いでも掛かっているのか? 新縁石の呪いか?と思いたくなるような,そんな奇跡のような偶然を見た翌日,なぜか私は再びTC1000にいました(笑).

先週やれる事を全てやり切って,もはや伸び代なんぞ何もない!とは思ったのですが,1/1000秒まで同じだった 41.197 の2つのラップを何度も比較しているうちに,最終の複合で0.08秒縮められる可能性を見つけ出しました(↓).



ただ,これだけでは40秒台には届かないので,あと0.12秒削れる策が何かないか?とオカルトパワーに手を出したくなる衝動をグッとこらえて,エアクリーナーダクトの隙間埋めという改善点を見出しました(↓).



これで0.05秒でも縮まってくれれば御の字.あとは1022hPaという高気圧の力を借りて更に0.05秒縮められれば,残る0.02秒は4輪のタイヤの温度をピタリと揃えて,意地の1発を決めれば,何とかギリ40秒台に届くはず!?と,皮算用に皮算用を重ねて他力本願も甚だしい状態で,筑波サーキットへ向かいました.



この皮算用を成功させるためには,とにかくクリアの確保が重要なので,台数の少ない午後枠を狙い到着してみると,意外とコース上は空いています.どうやら夜~朝方にかけての雪予報の影響で,皆さん今週の走行はパスされたようです.

おっ! これは手札が揃ったか?と内心で喜びつつ,午後のアドバイザーミーティングに参加してみると,今回はコースウォーキングとの事.



ホームストレートとバックストレッチの間にある側溝で注意点を聞きつつ,追加舗装されたヘアピン入口の解説を聞いていたのですが,その合間に私はTC1000の路面チェックをしてました(↓).



先日勉強した「アスファルトの尖り」に関して,現物をよーく観察してデータ収集をしつつ,タイヤカスも少なく路面コンディションがかなり良さそうである事が確認出来ました.


あとは枠ガチャで外れを引かないように周囲の様子をよーく観察して,P3枠(13:40~)のチケットを購入したところ,出走台数は僅か4台! これで事前に揃えられる手札は全て揃い,あとは私の腕一つとなりました.

タイヤ4本に均等に熱を入れるべく,慎重かつ念入りに5周掛けて準備を行い,前後のスペースもしっかりと作った状態で最終コーナーを立ち上がり,アタック開始!



・・・のはずだったのですが,1コーナーのブレーキングでまたもロック!orz

事前に何度もブレーキへの熱入れは試みたのですが,やっぱりガチのブレーキングを1発かまさないと熱が入らないみたいですね・・・.「ああ,ヤバい.これで1発のチャンスを失ったか?」と焦りつつ,熱を入れ過ぎないように慎重に1周回って,再度アタック!



今度はロックしませんでしたが,1コーナーの進入でステアリングを切った瞬間に発生したヨーがあまりにも大きく,「うわっ! スピンする!?」とビビってアクセルを緩めてしまいました・・・.「1度ならず2度も失敗するとは.なんて下手くそなんだ(泣)」と思いつつも,その後必死にアクセルを踏んで刻んだタイムは・・・,



41.037.うわ~ん,1コーナーでアクセルを緩めなければ40秒台入ったじゃん・・・.

。゚(゚´Д`゚)゚。 ウワーン

「タイヤに大分熱が入っちゃったし,もうダメかぁ~」と弱気になりかけましたが,「ここで出さずにいつ出すんだ!」と気持ちを立て直して,スピン覚悟のバンザイアタックを再び敢行.結果は・・・,



40.980! なんとか40秒台に届きました.ε-(´∀`*) ホッ

これだけお膳立てしたのに,1度ならず2度までもアタックに失敗してメゲそうになりましたが,高気圧の力を借りて,通算6度目の40秒台をマークする事が出来ました.これでもまだ自己ベストには0.16秒届かず,もはやどうやったら届くのか,自分でもさっぱり分かりませんが,ユーズド+午後枠の条件でも40秒台を出せた事は今後に向けて明るい材料なんじゃないかと思います(タイヤ・ブレーキの熱入れに関しては要精進ですね).


さて,これで今シーズンの最低限のノルマはクリア出来たので,ここから少し趣向を変えてみます.



先週,taka@黒インテ(元)さんのGK5のロガーデータと比較して,コーナー立ち上がりの限界を上げるために225幅のタイヤが必要なんじゃないか?という方向性が見えてきた訳なのですが,以前225幅と205幅の比較を行った結果,「TC1000ではメリットがない」という結論になっていた事を思い出しました.

当時のブログを読み返して,19mmタイヤを太くしてタイムが変わらないとなると,まさか逆にタイヤを13mm細くしてもタイムが変わらなかったりなんてしないよな・・・?と不安にかられ,加えて,先週ふとした偶然から得られた「スクラブ半径」の結果から,ホイールのINSETを2mm拡大した状態の感触も知りたくなり,フロントタイヤを205/50R15→195/55R15(共にA052)に変更して比較テストをしてみる事にしました.


タイヤを交換した事で,フロントタイヤの熱入れをイチから始めないといけないため,台数の少ないP8枠(15:20~)を狙ってコースイン.

先程の失敗を繰り返さないようにウォームアップの過程でガチブレーキングを試してみると,タイヤがグニャリとヨレて,車体が左右に振られます.「やっぱり195幅じゃ,この負荷に耐えられないかぁ~」とブレーキロックが頭の片隅を過ぎりながら,先程と同様に1周勝負でアタックしてみたところ・・・,



タイムは 41.038.タイヤ差額の3500円×2本分の金額をタイムに換算すると,僅か0.05秒だそうです・・・.
(ノД`)・゜・。ワーン


あまりにも悲しかったので,その足でこの日のサーキットアドバイザーである蘇武さんの所へ行き,タイヤ幅が変わってもタイムが出ない原因に関して質問してみると,「タイヤの限界を超えた領域(↓)を使って走っているのでは?」との事.



  蘇武さん :タイヤに掛かる負荷が大き過ぎて,幅の差が出にくくなっているのでは?
  蘇武さん :確か低いレートのスプリングを使っていましたよね?
  私     :はい.12キロです.このタイムを出す中では恐らく一番低いレートでしょうね.
  蘇武さん :もっと上げて良いかと.
  私     :(ムムム・・・.やっぱりバネレートが足りないのか?)

  私     :でも,これ以上レートを上げると街乗りでの乗り心地がキツイんですよねぇ~.
  蘇武さん :ここから先は,ある程度街乗りは妥協しないとダメかと.
  蘇武さん :どんな乗り心地が悪いのか?にもよりますけどね.例えばボディ補強で補えるかもしれないし.
  蘇武さん :ピロ化したら乗り心地が良くなった,なんて話もありますしね.

  蘇武さん :あるいは,低反発のバネを使ってみるとか.
  蘇武さん :サーキットではプリロードを掛けて,街乗りでは全抜きするとか.
  私     :あっ! なるほど.そういう手があるのか・・・.
  蘇武さん :低反発のバネでプリロード掛けていって,一定値以上掛けたら中反発に変えるとか.
  蘇武さん :そうやってセッティングしたりもしますよ.
  私     :なるほど! 反発力って,そうやってテストするんですね!!

  私     :でも,低反発のバネを使うと,レスポンスが悪くなりませんか?
  私     :ここ(TC1000)でも左高速→洗濯板の切返しで苦労しているのですが・・・.
  蘇武さん :それもプリロードを掛けちゃえば良い.
  私     :(あ~,なるほど.フラフラの領域だけプリロード掛けて消すのか!)



  蘇武さん :まずはバネを変えず,今のバネのままプリロード掛けてテストしてみるのも良いかも.
  蘇武さん :7インチの長いバネを使っているなら,プリロードで縮めてみるのも手.
  蘇武さん :ストローク量が減れば,フラフラの領域も減らせるし.
  蘇武さん :プリロードで方向性が見えてくるんじゃないですかね?
  私     :ああ・・・道が見えてきました.有難う御座います!<(_ _)>


以上,限界なので色んな力を借りて出した答えでした.

よーし,225幅投入の前にまずはバネだな.そして,そのバネの前にプリロードか! プリロード~プリロード~って,そういえば今までプリロードを一度も掛けた事ないや(汗).まずはそこの勉強からだな(苦笑).

最後に,姿だけ見てご挨拶出来なかったいつさん・ikuji-さんを含め,当日お会いした皆様,お疲れ様でした!

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