
(この日記は2020年に記載しています)
オイルがタレタレになるまで走ったSLYの後,1ヵ月後に再び筑波サーキットへと向かいます.
しかし,相変わらずTC2000は相性が悪いです.クラッシュ→雪(開催)→雪(中止)と来て,今度は雨.またしても心置きなくアタック出来る状況ではなさそうです.ならばせめて,雨は凌げるスペースに止めようと,メインスタンド下の駐車スペースに止めようとその時・・・,
事件は起きました.
いやぁ~,雨でガッカリした上に,空いてるうちに止めようと焦って,そこに仕事疲れも加わり寝ぼけていたんでしょうね.まさかあんなミスをするとは思いもしませんでした.
残念ながら事件が起きた時の写真がないので,何が起きたのかを説明するのが困難なのですが,こういうコースで,こういうコンディションの時に真価を発揮する「
GTウイング」を,まさかコースイン前(0周)で失うとは・・・.翼端板がもげ,クリア層が欠けたGTウイングを見た時には本当に悲しい気持ちになり,
「もうS-1クラスでは走らない!」
そう覚悟を決めた瞬間でもありました.
さて,そんな覚悟が走りを変えたのか? スロースターターの私にしては珍しく1本目から攻めます.
クラス1位 GE8 ・・・ 1'23.232
クラス2位 BB6 ・・・ 1'24.139
クラス3位 私 ・・・ 1'24.431
ウェットコンディションによってパワーハンデがなくなり,ドライバー勝負となると,やはりBB6は速い! 最初は後塵を拝します.しかし,このTC2000では3位までに入賞すると表彰式があるので,今回ばかりは何としても表彰台をもぎ取るべく,更に気合を入れます.
続く2本目.
2位のBB6を追走し,何としても食らいついてやる」と夢中で走った結果,
クラス1位 CF4 ・・・ 1'22.025
クラス2位 私 ・・・ 1'22.123
クラス3位 CL1 ・・・ 1'23.360
クラス4位 BB6 ・・・ 1'23.768
2位に浮上! 表彰台の頂点まで,あと0.1秒!!
勝負の3本目.
1周目 ・・・ 1'23.824.Sec1で1秒以上遅い.
2周目 ・・・ 1'24.014.Sec3で0.4秒縮めたものの,Se2が0.5秒ダウン.
3周目 ・・・ 1'22.516.各セクターで0.3秒縮めて22秒台に復帰.
4周目 ・・・ 1'22.823.Sec1で0.4秒縮めたものの,Se3で0.6秒ダウン.
ここで1周スローダウン.タイヤを冷やさないようにそこそこのペースで走りつつ,頭の中を整理します.
6周目 ・・・
1'22.075! きたっ! これでトップまで,あと0.05秒.
もう1周スローダウンして,ドライビングを再度組み立て.ミスしないように丁寧な操作を心がけて・・・.
8周目 ・・・
1'21.519! 出たッ! 21秒台!!
でも,これで首位に立てたどうかは,まだ分からない.もう1周スローダウンを挟んで,最後のアタック!
10周目 ・・・
1'21.060!! これでどうだッ!!
そして,結果は・・・,
S-1クラス1位!
人生で初めて表彰台のテッペンに登り,これで本当にS-1クラスで走る事はなくなりました(初心者クラス卒業).
走行前にGTウイングを失った時はどうなる事やらと思いましたが,逆にモノに頼れなくなった事で,「自分の腕で何とかするしかない!」と腹を括ったのが良い方向に行きました.そして,そのドライビングを影ながら支えてくれたのが「
ヘルパースプリング」の存在.ウェットコンディションではクルマを100%信用出来なければ,攻めたドライビングなんて出来ないので,この存在は本当に大きかったです.
ちなみに,表彰台で私が左手に持っているのは,コレ(↓).
この日のゲストドライバーだった砂子塾長から,この日限りの特別景品として頂いたTokyo Virtual Circuitの割引チケット(1万円分).思い出の品として今(2020年)でも持っています.
(有効期限が書いてないのだけれど,今でも使えるのだろうか・・・?)
以上,メインスタンドの下で起きた悲しい事件で始まり,メインスタンドの下で起きた嬉しい事件で終わる,そんな雨のTC2000走行会でした.
Posted at 2020/04/24 19:40:09 | |
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筑波サーキット・コース2000 | 日記