
TC1000の同乗・逆同乗時に,GPSロガーでのデータ計測も一緒に行ってみました.
以前,本庄サーキットで行ったGRBとの比較と同様に,ドライバーの腕を含めて圧倒的な差がありますが,あえてそれを比較してみるのも一興という事で・・・.
まずはカタログスペックでのパワーウェイトレシオの比較です(参考).
GDB :1350kg / 280PS = 4.82
EF8 :1010kg / 160PS = 6.31
なお,お互い同乗時のデータなので,これに+60kgはウェイトを積んでいる状態になります.
それでは,LAP+による比較結果です.
(赤線:GDB 青線:EF8)
(緑色:GDB 青色:EF8)
ライン取りを比較すると,GDBがヘアピンでテールスライドしている以外は大きな違いはありませんが,全体的に減速時のG変化はGDBの方が大きいように思えます.
それでは,順番に行きましょう.
まずはホームストレート.
終端速度はGDB:137km/h,EF8:125km/hとこの区間だけで0.4秒もGDBに引き離されます.
しかし,1コーナーのブレーキングから2コーナーにかけてはEF8もぴったりとついて行きます.
逆同乗時に上司が「(コーナーでの)Gが違う!」とコメントしていましたが,前後方向のG変化が少ない分,GDBよりも速く感じるのかもしれません.
続けて,ヘアピン.
進入時の速度はGDB:121km/h,EF8:110km/hと大差がついていますが,ヘアピン出口でGDBがテールスライドしてしまっている分,EF8が一気に差を詰めて前に出ます.
そして,5コーナー.
僅かな距離しかないのですが,たったこれだけの直線でGDBに意図も簡単にギャップを取り返され,0.6秒引き離されます.
圧倒的な6コーナー~複合コーナー.
加減速の性能差をまざまざと見せつけられたのがこの区間で,複合コーナー進入のブレーキング時点で,速度差はGDB:122km/h,EF8:110km/h.ここだけで1秒も稼がれ,差は1.6秒に広がります.
ラストの最終コーナー.
旋回スピードは,やはりEF8も負けておらず全くの互角.
ただ,コーナーを抜けた後の直線に入ると,一瞬で振り切られ,結局差は2.2秒となりました.
なお,私が体感した加減速Gのデータを見てみると,減速側ではEF8も負けていないようですが,加速側の差は圧倒的でGDBは1.0Gに迫っています.(緑色:GDB 青色:EF8)
事前の予想通り,結論としてはGRBの時と一緒で,直線ではGDBに全く歯が立たないが,旋回性能だけならEF8も引けをとらない,という事のようです.
従って,直線が少なく,コーナリングスピードを維持したまま駆け抜けるようなコースレイアウトであれば,EF8でもGDBに一矢報いれる可能性がありそうです.
Posted at 2015/10/26 01:33:33 | |
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XXX vs EF8 | 日記