
前回の日光における15インチ(195/55R15)と16インチ(215/45R16)の比較により,高速コーナー(8・9コーナー)でのタイヤ幅の恩恵を実感出来た訳ですが,その際にも述べた通り,225幅はホイールを新調しないと選択出来なそうです.
その一方,現在のギヤ比では,日光のバックストレートで3速のレブに当たってしまうため,最後の0.6秒間はアクセルを少し戻しているのが現状です.気温の高い7月でもそんな状況でしたから,アタックシーズンに入れば,より顕著です.
そんな事を思いながら,RE-71Rのサイズラインナップを眺めていて,ふと気付きました.
「215/45⇔205/50のタイヤ幅の差って2mm(214⇔212mm)しかない・・・!」
たかが2mm,されど2mmかもしれませんが,この僅かな差と外径12mmアップ(600→612mm)は天秤に掛ける価値があるかもしれない・・・.
という事で,205/50R16のギヤ比を考察してみる事にしました.
まずは,前回同様以下の数値を「RpmSpeedGraph」に入力して,各ギヤの速度を求めます.
ギヤ比 :3.230/2.105/1.458/1.107/0.848
ファイナル :4.400
シフトアップ回転数 :7600rpm
そして,求めた結果がタイトル画像となる訳ですが,215/45R16→205/50R16で比較してみると,
2速 : 93→ 95km/h
3速 :134→136km/h
それぞれ,2km/hアップとなりました.
GPSロガーのデータより,日光のバックストレート通過(=9コーナー立ち上がり~10コーナーへのブレーキング)に掛かる時間を求めてみると,
7.0秒で,ここからアクセルを戻して速度が一定となっている区間(0.6秒)を引くと,実際は6.4秒間で3速の終端速度(134km/h)に達している事が分かります.
一方,外径が600→612mmに大きくなるという事は,タイヤ1回転に掛かる時間がその分増える(加速が鈍る)という事なので,612/600=1.02より,2%分悪化と見積もると,6.4秒 × 1.02 = 6.528 ≒ 6.53秒.
つまり,6.53秒(+0.13秒)掛かって,215/45と同じ134km/hに達する事になります.
205/50R16の場合,ここからあと2km/h分加速を続けられる事になりますから,同じくGPSロガーから3速時の速度変化量を求めてみると,0.4秒で約2.4km/h増加している事が分かったため,2km/h分の加速時間を求めてみると,
(2km/h / 2.4km/h) × 0.4秒 × 1.02 = 0.34秒 となりました.
加速の鈍り代(0.13秒)と最高速のアップ分(0.34秒)を合計すると,0.13 + 0.34 = 0.47 ≒ 0.5秒.
現在,215/45R16でバックストレートでアクセルを戻している時間が0.6秒であるのに対し,205/50R16は0.5秒間アクセルを踏み続けられるため,ほぼ全開で駆け抜けられそうです.
あくまで,ざっくり計算の皮算用でしかありませんが,215/45R16→205/50R16へ変更する事により,幅が2mm縮小しても高速コーナーの旋回速度が落ちなければ,これは案外ハマるかもしれません.
ただ,扁平率が45→50へ悪化する事によるタイヤのたわみ量の増加や,推奨リム幅:6.5である205/50を7.0のホイールに履かせ,引っ張り気味になる点などは,ステアリングレスポンスが必要な日光の3→4,11→12コーナーの切り返しで悪化を招くかもしれません.
結局のところは,「試してみないと分からない」だとは思いますが,1つの選択肢として頭に入れておくのもアリだと思いました(215/45R16なんてマイナーなサイズだと銘柄の選択肢が少ないですし・・・).
Posted at 2015/12/21 01:30:51 | |
トラックバック(0) |
セッティング(駆動系) | 日記