
本題に入る前に,DIREZZA CHALLENGE 2016の決勝大会へ進んだ知人の応援にTC2000に行って来ました.
昨年の予選敗退を糧に,1年間しっかりと準備をして,今年は見事決勝に進出.当日のクラストップは少し別格でしたが,その後方の混戦を制して,見事2位に輝かれました.
Kei-s2kさん,おめでとうございました!
さて,大会終了後,内心優勝を狙っていたであろう当人は,2位を悔しがるのかと思いきや,「それよりも,満足出来るタイム(自己ベスト)をを出せなかった事の方が悔しい」と仰られていました.
それを聞いて,自己ベストを更新する事の難しさを改めて感じ,ふと
先日の自身の日光の走りを思い出しました.
本当にベストを尽くして41秒に届かないのだろうか・・・?と.
・・・という事で,再びLAP+の結果を引っ張り出してみました.
(「BEST-BEST」は所謂タラレバベスト,「講師」は自己ベスト時のタイムです)
何と! ご覧の通り,当日のタラレバベストは自己ベストは越えてました.
つまり,ドライバーがちゃんと1LAP纏めれば,ベストに匹敵出来るタイムは出せた,という事です.
ならば,やっぱり失敗の箇所は反省せねばなりません.振り返ってみましょう.
(青線:ベストラップ 緑線:タラレバベスト 赤線:自己ベスト)
SCT.1(ベストラップ:11.081 セクターベスト:10.924)
1コーナー進入速度は自己ベスト時よりも上なので,ホームストレートでのスピードの乗せ方やブレーキングポイントは悪くありません.ポイントは1~2コーナー間の速度の落とし方です.
まず,今回はヒール&トゥで3→2速にシフトダウンする際の速度の落とし方が自己ベスト時よりも早過ぎですが,これは自己ベストを出した際,2速に入れるのを失敗してエンブレが効いていなかったのが原因であり,失敗を見習うべきではないでしょう.
次に,セクターベストの方は,1コーナーの進入でタイヤをロックさせてしまったため,無意識の内に少しブレーキを緩めてしまっています.これが上手い具合に制動力を緩めた形となり,2コーナーに近い位置までブレーキを残してフロント荷重をキープし,向きが変わった後に即アクセルONが出来る状態となりました.
この2点を踏まえると,1コーナーは3速のまま緩々とブレーキングして,2コーナーの直前までフロント荷重をキープし,その後シフトダウンするのが,やはり正解なのかもしれません.私はどうしても,2コーナー手前でシフトダウンするのが苦手で,1コーナーで半ば無理やりシフトダウンしていたのですが,やはり無理な操作は無理な動きを生んでいるのかもしれません.この辺りは今後,練習してモノにしていきたいと思います.
SCT.2(ベストラップ:8.352 セクターベスト:8.352)
ここは,ベストラップ=セクターベストとなっており,更に自己ベストをも上回っています.
このセクターは6コーナーで決まってしまいますが,ここでも減速度は今回の方が大きいですね・・・.ひょっとすると
ブレーキパッドの影響もあるかもしれませんが,ドライバー的には,キャンバーを寝かせたおかげでリアが流れないため,「減速度を大きくしないと曲がらない・・・」という意識が働いているのがあるかもしれません.
ただ,これは反対に「流れないんだから,立ち上がりは踏める!」という意識も生んでいる気がしており,突っ込んで→しっかり落として→全開で立ち上がる,という車速がV字を描いた理由にもなっている気がします.
その一方で,実際にステアリングの舵角が以前よりも残っているはずなのに,8コーナーに向けてのスピードは伸びているのは,フロントのキャンバーが寝て,コーナリングの限界が全体的に上がっているのも要因の1つと考えられます.
SCT.3(ベストラップ:10.125 セクターベスト:9.930)
ここは正直,要因が分かりません.同じような走り方をしているのに,ジリジリと引き離されています.強いて違いを挙げるとすれば,セクターベストをマークしたのはピットアウト後で,ややタイヤの温度が低かった点が挙げられるでしょうか・・・.
SCt.4(ベストラップ:4.867 セクターベスト:4.685)
ここはセクターベスト時,ブレーキがロックするくらいタイミングを遅らせた分だけタイムを稼げたのだと思います.自己ベスト時と比較しても,10コーナーのボトムスピードが5km/hも高いのですが,単なる突っ込み過ぎなので,これを手本とするのはリスクが高過ぎます.
キャンバーが寝た事で制動距離も延びており,ブレーキングを遅らせる事は,より一層リスクが高いため,この0.1秒は諦めるべきだと思います.
SCT.5(ベストラップ:8.064 セクターベスト:8.016)
ベストラップとセクターベストには大差がありませんが,自己ベストと比べるとかなり遅れています.
その要因としては,自己ベスト時にオーバーステアだと感じるくらい11コーナーが良く曲がっていたせいだと思われます.残念ながら,リアが安定している現在の状態だと,当時程の切れの鋭さはなく,右→左の切り返しは,やはり少々苦しいですが,この辺りは前後バランスの微調整(=クルマのセットアップ)で改善したいと思います.
以上より,現在の仕様でも,再び41秒台を狙えるポテンシャルがある事が確認出来ました.ただ,41秒台に入れるためのスイートスポットがやや狭い気がするので,ドライバーの鍛錬とクルマのセットアップで全体の底上げをし,コンスタントに41秒に入れられるように改善出来ればと思います.
Posted at 2016/12/19 03:19:22 | |
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