
少し無理やり感のある
LSDの慣らしを終え,慣らしが終わったなら即テスト!という事で,TC1000に行ってきました.
ここ数年はテストといったら日光だったのですが,今年は走りに行ける日と天気の巡り合わせが悪く,直近のデータはTC1000の方が豊富だったので筑波に向かいました.
まず,今回のアップデートは以下の通り.
①
LSD仕様変更 ・・・ カム角UP+イニシャルトルクUP
②
グローブ変更 ・・・ TECH1-KR(内縫い)→KG-5(外縫い)
・・・少ないですね(笑).
なお,今回のテストはLSDの変更による前後バランスの再チェックが中心ですが,
前回の走行で対策案として考えたリアキャンバー角減少の可能性も合わせて検討してみます.
さて,前回の走行が快晴&夏日の9月で,今回は曇り(だけど,蒸し暑い)10月.この暑さだと飛躍的なタイムアップは望めないものの,「曇りで路面温度は低いし,42秒は固いでしょ」と思っていたのですが・・・.
1本目
周りのペースを確認しつつ,少しづつペースアップ.クリアが取れるスペースを探しながら10周目に 43.139 をマーク.LSDがしっかりと効いてくれるので,第1・第2の各ヘアピンの立ち上がりで踏ん張りが効き,アクセルを開けても外にズルズルと流れません.最終の複合も曲がり過ぎるくらいで上手くラインを合わせ込めず,ドライバーが乗りこなせてない感がアリアリ.
ただ,こちらはタイヤの感触ですが,高速の2コーナー出口で少しグリップが足りず,第1ヘアピンや最終コーナーでもスキール音が少し大きく,「やっぱり71Rのグリップが欲しいかなぁ・・・」という印象.
2本目
1本目の感触から「まだまだ詰め代は充分ある」と感じたので,内圧だけ調整して(F:2.5キロ→2.3キロ),減衰は特にイジらないままコースイン.
今度は最初からアタック開始.43秒台前半は出るものの,42秒に入れるには,もう一伸び足りない感じ.内圧を下げたおかげで2コーナーのグリップは問題なく,ヘアピンでのスキール音も小さくなりましたが,代わりに最終の複合でデフの負担が大きい感触(短い周期でロック⇔アンロックが繰り返される).「やっぱり,この走り方ではデフの負担が大き過ぎる」と最終コーナーのライン取りを変更した13周目・・・.
43秒フラット(43.057)が出ました!
「よし,あと一押しで42秒だ!」と1周クーリングを挟んで,もう1回アタック.
・・・が届かない(43.090).
この2LAPをLAP+で比較すると以下の通り(緑:43.057 青:43.090).
1コーナー(1つ目の赤丸)は,青の方が「これ以上ない!」って位の会心の出来で,ブレーキングの強さ,リリースポイント,ステアリングとの連動の全てがイメージ通り.映像でも緑(上の方)は若干横に流れているのが分かりますが,青(下の方)は全く流れていません.
しかし,この「タイヤのグリップを完全に引き出せた!」と思ってしまったのが運の尽き,案の定,1ヘアのブレーキング(2つ目の赤丸)で力んでしまいフロントがロック! それでも何とか取り繕ってヘアピンを立ち上がりまでは緑よりも0.15秒速いタイム.
ところが,ブレーキロックで動揺したのか,2ヘアへの突っ込みが甘く(3つ目の赤丸),突っ込みが甘いからブレーキングもぬるく(4つ目の赤丸).貯金を全て吐き出してタイムはイーブンに・・・.最後も無難に纏めようと思ったのか,洗濯板でブレーキが強すぎ(最後の赤丸).その後の再加速で何とか帳尻を合わせこみましたが,0.03秒遅れて終わりました.
3本目
これ以上はドライビングでの詰め代がないので,リアの減衰を2段上げて,9月に結果の出たF<Rのバランスで再チャレンジ.アタック1周目から43.107 が出るも,コース上はタイヤカスだらけな上に,気温も上がって万事休す.
結局,2本目の 43.057 がベストでした・・・(まさか43秒が切れないなんて).
では,おさらいです.
まずはLSDの比較結果から.9月の時(42.996)と比較した結果が以下の通りです(赤:9月 青:10月),
1ヘア・2ヘア共に小回りで立ち上がれています.これは間違いなくデフの効果でしょう.正直期待していた程,タイムには直結しませんでしたが,ドライビング的には凄くイージーになったので,これはGood!です.
次に,車載にも映っているニューグローブ.まだ馴染んでいないのか,それとも少しサイズが大きかったのか,フィット感がまだ薄いです.別にそれでミスをするような事はありませんが,違和感が多少残っているので評価は保留.
最後に,リアのキャンバー角チェック.R/L両方のリアタイヤで内側と外側の温度を測りましたが,いずれも同じ温度になっていました.内側が高く・外側が低いならばキャンバーつけ過ぎと見なし,少し減らそうかと思っていたのですが,内/外で同じ温度という事であれば,適正な角度と見なせるので,この値でキープです.
そうすると,前後バランスをもう少しフロント寄りにするためには,バネで調整するしかありませんが(リアのレートを上げる),今回,減衰をそれなりに固めてもフロントのブレーキをロックをさせてしまった事から,(このタイヤのままで行くなら)フロントのレートも少し上げたい気もします・・・.
素直に考えるなら,F:12キロ R:10キロへのレートアップですが,これだと前後バランスが今と変わらないので,F:12キロ R:12キロの組合せ? それともブレーキロックは71Rに戻す事で解消すると見なして,F:10キロ R:12キロのギャンブルに出る?
う~ん・・・悩ましいですね.
Posted at 2017/10/13 00:39:32 | |
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アップデート 20XX | 日記