
ロール抑制を狙って春先に投入した
HYPERCOの650ポンド(11.6kgf/mm).
前後共に2キロのレートアップとなったため,確かに高速コーナーは,よく曲がるようになったのですが,ロール量は変更前と大して変わらず,結局ダンパーの減衰力で抑える形になっていました(減衰の段数を落せなかった).また,タイヤの表面温度も相変わらずIN側/OUT側で差が大きく,ブレーキング時の突っ張り感も増え(ここは
プロにも指摘されました),やや止めにくい印象も受けるようになりました.
何より,一連の
慣らし走行で峠を走ると,明らかに「固い!」と感じるようになり,よく言えば「路面をしっかりと捉えている」,悪く言えば「ギャップのいなしが足りない」という感じで,走っていて非常に疲れました・・・.
慣らし中に「この足だと,三河は乗りづらいかもなぁ~」と思い始めた事もあり,三河に似た路面をもつスポーツランドやまなし(SLY)でチェックしてみる事にしました.
1本目
TC1000の走行結果から,減衰設定を現状ベストと思われる前後2段戻しにして,まずは走行開始.走り始めてみると意外とギャップを拾わず,普通に走れます.ただブレーキング時に止まらない・・・.減ったタイヤを使っているせいもありますが,100km/h近い速度から車速を殺しつつ,ターンする1コーナーと4コーナーで顕著に「止まらない!」と感じました.
昨年までは,1コーナーに3速+アクセルOFFで飛び込んで,2コーナーで3→2速に落す走り方がボトムスピードをキープ出来て良かったのですが,今年はアクセルOFFだけで進入すると速度が高過ぎて(思った程,車速が落ちなくて)インに寄せ切れませんでした.
また,4コーナーは手前の緩い左コーナーにギャップがあるので,そこで姿勢が乱れてしまう事から,フルブレーキングが出来ず,結果,少し踏力を弱めて進入するしかないのですが,こういった最大荷重を得にくいシチュエーションで制動力が不足し,思い切ってコーナー奥まで進入する事が出来ませんでした.
1回目はそんな感じで20LAP走行し,タイムは43.030でした.
2本目
1本目の結果から,もう少しフロントに荷重を掛け易くしたかったので,減衰を前後2段弱めて(計4段戻し),再トライ.結果は・・・,
42.814で,昨年のタイムを0.044上回り,自己ベストをマーク出来ました.
減衰を2段弱めた事でピッチングが大きくなり,フロントタイヤに荷重を掛け易く,リアの荷重を抜いて振り回せるので,高車速域からのブレーキングとなるSec.3で0.1秒,Sec.5で0.2秒削り取れました(他でロスしているのでトータルでは0.2秒).
1本目 2本目
Sec.1 ・・・ 3.765 3.849 (+0.084)
Sec.2 ・・・ 13.110 13.049 (-0.061)
Sec.3 ・・・ 13.539 13.442 (-0.097)
Sec.4 ・・・ 4.524 4.612 (+0.088)
Sec.5 ・・・ 8.092 7.862 (-0.230)
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LAP ・・・ 43.030 42.814 (-0.216)
3本目
気温も大分上がり,タイヤもかなり摩耗してきたので,これ以上は出ないと思いましたが,テストの意味で更に2段減衰を弱めてみました(計6段戻し).さすがにここまで弱めるとロールが大きくなって,高い速度で左→右と切り返す4コーナーの進入が危ないかなぁ・・・?と思いましたが,走ってみると・・・,
やっぱり無理でした(苦笑).
テスト結果としては,「やっぱり2キロアップは少し固過ぎ.タイヤが減ったり,路面コンディションが悪かったりした時に乗りづらい」という結論となりました.2キロアップした状態でも乗りこなせない事はないですし,コースによってはこちらの方が明らかに速いケースもあるでしょうが,全体的にはスイートスポットが狭くなって,コントロールの幅が減ってしまった印象です.
コースやコンディションによって得手/不得手が生じるセッティングは,私の好むところではないので,若干勿体無い気もしますが,バネレートは元に戻してみようかと思っています.
Posted at 2018/05/02 23:30:13 | |
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セッティング(ダンパー) | 日記