
コツコツと仕上げてきたEF8ですが,いよいよ詰め代がなくなり,ここから先は割切りが必要な領域へと踏み込んできました.
とはいえ,あくまで街乗りベースのコンセプトなので,エアコンやパワステを外したり,ドン空&エアロで武装という領域には,まだ踏み込む勇気がないので,「軽く出来ないなら,パワーを上げるしかない!」という事で,先々のエンジン交換に向けた先行投資の意味も込めてフルコンを投入する事にしました.
選んだのは,最近アチコチで見かけるようになった
LINK ECU.
色々なところでB型エンジンでの実績を聞きますし,EF8が3台同時入庫するようなお店(タイトル画像)ならお手のモン!かと思いきや,さすがはネオヒストリックカー.各種センサの世代が古過ぎて,かなりの苦労を強いてしまったようです(言われてみれば,ネットで見かけるのは,エアコンレスの割切り仕様ばっかりでした・・・汗).
さて,フルコン投入という事は,すなわち「現車合わせセッティング」という事ですので,結構なパワーアップを期待したくなりますが,正直オーバーホールから8万km近く経過したお疲れエンジンにそれを期待するのは酷というもの.従って,今回の私の狙いは「パワーアップ」ではなく,「フルコンによる追加情報の入手」だったりします.
なんせEF8はOBDなんて概念のない世代ですから,CAN通信を介した車両情報の入手は困難ですし,GPSロガーによる解析もそろそろ頭打ち.ここから先,更に(車体側の)セッティングとドライビングの詰め代を探るには「もっと走行中のEF8の情報を増やすしかない」と考えました・・・なんて,論理的な理由では実際はなく,「仕事で32bitマイコンのデータ解析を嫌という程やるのに,自分のクルマが8bitで,しかも解析出来ないなんて我慢ならん!」という,酷く直情的な理由です(笑).
とはいえ,やっぱり多少なりともパワーの変化は気になるので,まずはCDM(Chassis Dynamo Meter)での計測結果を見てみましょう.
残念ながら今回は,ECU変更前のデータがないので,サービスマニュアルから出力特性の図を拝借.まぁ,サービスマニュアルの図なんて,手を加えてあるに決まっているので参考にもならないかもしれませんが,トルクは1000~8000rpmまで右肩上がりで特性,ピークパワーは7500rpm前後といった感じです.
それに対し,セッティング後はこんな感じとなりました.
ノーマル → セッティング後
出力 ・・・ 160.0PS/7600rpm → 168.8PS/7530rpm
トルク ・・・ 15.5kgm/7000rpm → 16.3kgm/7240rpm
おお~,カタログスペック以上は出てますね.8万kmのエンジンとしては十分な数値じゃないでしょうか.パワーは欲しいですけど,決してパワー頼りでタイムを狙っている訳ではないので,私としてはこれで不満はありません.
あとはピークパワーに達するまでの過渡特性が,どう変わったのかを試すのが楽しみです.願わくば
0.7秒差を埋める出力特性であって欲しいところですね!
Posted at 2018/08/13 19:04:47 | |
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