
気温が大分上がってきたせいもありますが,ここのところ,走れば走る程タイムが落ちていったTC1000.ここ最近は43秒を全く切れない体たらく振りで,「走り込み過ぎて"慣れ"で走ってしまっているのでは?」と思った事から,一度,今までの考え方をブチ壊すべく,
クラゴン部屋の門を叩いてみました.
常に満員御礼の人気道場なので,エントリー出来るかどうか心配でしたが,なかなか明けない梅雨を警戒してか,他の方々の出足が鈍かった(?)事もあり,無事「筑波夏之陣」にエントリー出来ました.
今回つけてもらった稽古で得た物は非常に多かったのですが,それに関して触れるのは
別の機会に譲るとして,まずは「CR-Xに乗るのは10年振り」というクラゴン親方の感想からご紹介しましょう.
・クラッチストロークが短いね.
・CR-Xは独特の動きだけど,思った程ズバッとリアが出ないね.
・(コーナーでの)フロントの入りがいい.よく曲がる.
・もうちょっとリアが出てもいいかなぁ~?とも思うけど,高速コースも走るなら,これくらいがちょうど良いかも.
・外から見ていた時には,リアのブレーキロックが酷かった.
・(実際に乗ってみても)やっぱりリアがロックしてる.
・ただ,ロックはするけど,解除のコントロールはし易くて良い.
・LSDは1.5way?(1wayだと答えると)減速時にちょっと抵抗を感じる.タイヤが減ってるのかな?
・あとは,シートポジションが少し高いかな.好みの問題かもしれないけれど.
10年振りと言いつつ,最初のシフトアップでクラッチストロークを指摘する辺りが経験の豊富さを物語っていますね.ブレーキに少し難があるようでしたが,総論としては「いやぁ~,楽しかった!」と述べられていました.

(ナーバスな挙動を示す2ヘアですら,この余裕なコントロールですから,さすがです!)
では,続けて指摘頂いた点に関して,順々に考察してみましょう.
①リアのブレーキ
これまでも,おだてのまつさんやEF8の先輩に後方から撮影された際,リアタイヤから煙が上がっている様子が散見されましたが,コーナー進入時だったので「リアタイヤがインリフトしているせいだろう・・・」と思っていました.
しかし,今回は完全な直線状態でフルブレーキングした時に煙が上がっており,親方曰く「煙の上がり方が,フロントよりも先にリアから上がる感じ」との事でした.リアの制動力不足はここ最近感じており(だからこそ空力を考え始めたりもしていた訳ですが),初めは「踏力不足でリアの制動力の立ち上がりが緩いのか?」とも思っていたのですが,直線でもロックしているとなると,「制動力不足」と感じていたのはリアブレーキが"効いてないから"ではなく,反対に"効き過ぎていたから"なのかもしれません・・・.
やはり前後のブレーキバランスが崩れてしまっているのでしょうか? この点に関しては空力に着手する前に,リアタイヤをフレッシュな状態にして,再度テストしてみる必要がありそうです.
②減速時の抵抗感
ここはずっと同じクルマに乗り続けて慣れ切ってしまっている私では,感じ取れていなかった部分かもしれません.
私は1.5wayのLSDのクルマに乗った事がないので,親方が感じられた"抵抗感"というのものがどういう代物なのか,まだ理解し切れていませんが,何かしらの,前に進む事に対して抗うようなものが存在しているのだとしたら,これがストレートでスピードが今一つ伸びない(=最近タイムが伸び悩んでいる)原因の一つかもしれません.
原因を特定する方法は現状全く思いつきませんが,引続き調査していきたいと思います.
③シートポジションの高さ
私はステアリングワークを優先して,シートを立て気味にしているので,確かにアイポイントが高いかもしれません.
見下ろす形の方が車両感覚を掴み易いので,個人的には気にしてませんでしたが,今回の稽古で「目線が近い!」と指摘されたので,アイポイントをもっと下げて,自然と遠くを見るような形に矯正すべきなのかもしれません.
ここは,納期が大分縮まってきたRECAROのシート「
PRO RACER RMS」への交換に合わせて,更にポジションを下げられるか検討したいところですね.
最後に,親方の模範走行(親方走見)です.
30℃を超える気温で2名乗車ですから,タイムは度外視です.
それよりも,カメラの角度的にペダルワークが少し垣間見えるので,そちらに注目.
同乗中も助手席からペダルワークをジッと覗いていましたが,いやはや凄いです.今回の稽古は最終の複合コーナーがテーマだったので,バックストレート~ゴールラインまでの区間のABCペダル(Accel Brake Clutch)の操作を重点的に観察していたのですが,ヨーの立ち上げの早さと,コーナー出口に向かってヨーを収束させ始めるタイミングの見切り,そして,その間の滑らかで精度の高い操作には心底感嘆させられました.
その一方で,単純にキレイに走らせるのではなく,例えば2ヘア等では,非常にアグレッシブな進入のし方で,ヨーを使ってクルマを曲げつつ,タイヤのグリップを最大限引き出してクルマを前に進める(全開区間を早く・長くとる)走らせ方は,ここ最近丁寧な走らせ方を意識し過ぎていた自分にとっては,まさに目から鱗でした.
クラゴン親方,今回は良いものを見せて頂き,本当に有難う御座いました!
Posted at 2019/07/25 23:37:03 | |
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