
「
武蔵2号」の後ろでチラチラ映っているので気づかれたかもしれませんが,もう1台の方もついでにチェック.
タイトル画像は,1990年に日産の追浜工場のテストコースで公開試走した時の写真だそうで,最高速130km/hをマークしたそうです.サーキットを走り回る我々からすると「たった130km/hしか出ないのか・・・」と思いたくなりますが,恐らくテストコースの上限速度(160km/h程度かな?)に試乗会という安全マージンをもたせたものでしょうし,これを全開性能とは捉えない方が良いでしょうね.
という事で,一緒に展示されていた「武蔵8号」です.
ベースとなったクルマは,日産フェアレディZ(Z32)ですね.
エンジンは3.0L V6のVE30DE・・・と言いたいところですが,日産ディーゼル製の3.0L BD30ディーゼルエンジンに換装されているそうです.これは水素直噴用のインジェクターをシリンダーヘッドに取り付けるスペースが必要だったためで,ベースはディーゼルと言いつつも点火プラグはちゃんと付いてます.
ベースエンジンがディーゼルなので当たり前と言えば当たり前ですが,圧縮比は13.5とVG30DEの10.5よりは遥かに高いですね.
「武蔵2号」ほどではありませんが,100L(60kg)の専用タンクをリアに搭載しているため,燃料圧送用のポンプがリアハッチから飛び出ています.
あと外観上の違いとして,ボンネットにベース車にはないエアスクープが付いているのですが,今回はそれが見えませんね・・・.
まぁ,エアスクープが付いていると言っても,別にインタークーラー冷却用という訳ではなく,単に搭載エンジンの変更でボンネットに収まらなくなっただけだそうですが・・・(嵩上げ用という事).
ちなみに,このZ32が履いているタイヤはBSのRE-01Rでした(サイズは225/50R16).RE-01Rって,この当時は純正装着だったのかな・・・?? 結構良いタイヤ履いてますね.
以上,もう1台の水素エンジン搭載車でした.
ちなみに,このクルマ,シルバーとブルーのカラーリングになっていますが,最初に日産から提供された際のカラーリングは赤(スーパーレッド?)だったそうです.「環境に優しいエコなイメージを与えなければならないクルマが,赤(=危険のイメージ)でどうするんだ!」という事で,この色合いにペイントされたそうです.
個人的にはZ32というと,イエローパールのイメージが強いですが,当時はどの色が人気だったんでしょうね?

Posted at 2020/02/19 00:03:40 | |
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博物館見学 | 日記