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2020年03月20日 イイね!

オレさまFD2の敗因を紐解く

オレさまFD2の敗因を紐解くFD2の師弟対決は弟子に軍配が上がりましたが(タイトル画像は勝利のVサイン!),オレさまFD2は1年以上TC1000を走っておらず,加えてタイヤの片減りを気にして,いつも擦り減ったタイヤでしか走らないので,ちゃんとしたコース攻略が出来ていなかったと思われます.

遡る事,2週間前,これを見越したおだてのまつさんが自身の動画持参でコース攻略をレクチャーしていたのですが,日頃から「ロガーなんか要らん.走り込みと経験とフィーリングだ.感じろ!」とか言っている人なので,果たしてどこまで効果があったのやら??

結局,当日も思ったようにタイムが縮まらず,「何やったら良いのか分からん!」とか叫んでる始末でしたし,そろそろロガーの重要性を認識してもらいたいので,今回はロガーを使って問題点の炙り出しをしてみたいと思います.


まずはライン取り(青:オレさま 赤:弟子)



ホームストレート
いきなりですが,ホームストレートの位置取りが甘い.1コーナーに対してOUT側にきっちり寄せ切れていないように思えます.



同じラップではないので,上の車載の時は直っているのかもしれませんが,ホームストレートできっちり左側に寄せるのは結構重要で,1コーナーの進入角度に影響します.


1ヘア進入
車載映像がないので理由までは分かりませんが,弟子(赤)に比べると随分手前からブレーキングしています.ATR-KとZⅢでどれくらい縦のグリップに差があるのか分かりませんが,いくら何でも早過ぎでしょう.





上が2コーナーの立ち上がり,下が1ヘア進入ですが,ローパワーなEF8にここまでブレーキングで差を詰められているんですから,やっぱりブレーキが早過ぎのように思えます.


インフィールド立ち上がり
弟子(赤)はタイトにイン・イン・インで抜けているのに対し,オレさま(青)はブレーキングを遅らせて,奥まで突っ込んで,一気に向きを変えて,立ち上がる・・・という全く別なアプローチです.アプローチが異なるのは別に良いのですが,問題は立ち上がりでコースの幅を使えていないように見える点.



コースの幅が余っている=タイヤの横のグリップが余っている=ボトムが低過ぎ,という図式になるので,バックストレッチのスピードの伸びに響いてきます.追走時はあまりバックストレッチで引き離されなかったので,スピードの伸びが悪かったように思えます.


洗濯板進入
ここも理由はよく分かりませんが,弟子(赤)に比べるとブレーキングが早過ぎですね.ブレーキが強いのではなく,早過ぎという点が気になります.


洗濯板出口
進入であれだけ早くブレーキを踏めば,当然立ち上がりでアウト側に膨らむ事がないのでインベタのライン取りになっています.



日光の5コーナーじゃあるまいし,最終コーナーに向けてこんなにインベタのラインで進入したら,アクセルが全く踏めないと思います.ここでもコースの幅を上手く使い切れていないようです.


ここまでのライン取りを総括すると,問題点は2つ.

 ①コース幅を使い切れていない.
 ②ブレーキングの開始タイミングが早く・緩い.

①はコース攻略(走り込みの量)の差とも言えますが,②の方はドライバー or クルマの問題ではないかと思います.





次に,車速の比較です(青:オレさま 緑:弟子).



1コーナー進入(1つ目の赤丸)
ホームストレートの加速はオレさま(青)の方が良いのに,ピークに達する直前で加速が鈍っています(最高速は弟子に最後の最後で負けている).これは恐らく弟子(緑)よりも早く1コーナーに寄って行っているためです(舵角がついて抵抗になり,失速している).

おだてのまつさんのように,アクセル全開→ステアリング→ブレーキの順でインに寄っていくなら問題ないのですが,オレさまはアクセルOFF→ステアリング→ブレーキの順になっているので,このように失速していると思われます.それでも弟子(緑)より0.1秒速いのですが,この失速がなければもっと速かったでしょうね.


1コーナー立ち上がり(2つ目の赤丸)
コース幅が使えておらず(=進入角度がキツい),加えてアクセルOFFで進入しているため,荷重移動量も少ないせいだと思いますが,オレさま(青)の方が曲がらないようで,ボトムが7.8km/hも低いです.一方の弟子(緑)は,ここまでボトムを落とさずにコーナリング出来ているので,タイヤの差はあれど,もう少し高い速度で旋回出来るのではないでしょうか? タイム差を見ると,弟子(緑)の方が外に膨らみ過ぎたため,差は0.2秒に広がっていますが,これはオレさま(青)が正しいというより,弟子(緑)の方がミスったと捉えるべきな気がします.


1ヘア進入(3つ目の赤丸)
折角0.2秒のリードを築いたのですが,オレさま(青)の方が1コーナー出口でボトムが大幅に低かったため,1ヘア進入までスピードが伸びていません.加えてブレーキング開始のタイミングも早いので,1ヘア進入時には5.8km/hも遅く,リードは0.05秒まで縮まってしまいました.


インフィールド(4つ目の赤丸)
早く止めて,小さく曲げて,高い旋回速度を維持する弟子(緑)に対し,ブレーキングを遅らせ,ボトムを下げ,旋回時間を極力短くして,一気に立ち上がろうとするオレさま(青).考え方としてはオレさまのやり方もアリだと思うのですが,この考え方でアプローチするなら,アクセルONがもっと早くないと意味がありません.小回りした弟子(緑)よりもアクセルONが遅いという事は,タイヤのグリップが余っているはずで,これがコース幅を余らせる結果となっているのではないでしょうか? ここでのアクセルONのタイミングはバックストレッチ~高速左コーナー~洗濯板手前までのスピードの伸びに響いていきます.


洗濯板進入(5つ目の赤丸)
上記のインフィールド立ち上がりの加速の遅れと,進入のブレーキング開始ポイントが手前になった事で,オレさま(青)の進入速度は弟子(緑)に比べて7.8km/hも低いです.同じエンジンでこの差は大きい・・・.案の定,弟子(緑)にはここで逆転され,0.3秒の遅れとなります.


最終複合(最後の赤丸)
あれだけインベタで進入すれば当然だと思いますが,オレさま(緑)はボトムが落ち過ぎている事に途中で気づいて,旋回速度を維持しようとアクセルを途中で踏み足しています.しかし,あの位置取りからアクセル踏み足したらアンダーを引き起こすだけです.

結果,アンダーステアと格闘するかのように,四苦八苦している様子が波形から分かります(波打っている).格闘の甲斐あって弟子(緑)との差は0.1秒縮まりますが,洗濯板での遅れを取り戻すには至らず,最終的に0.2秒遅れてのゴールとなります.


以上の両者の差を動画にすると,こんな感じです(↓).


(青:オレさま 赤:弟子)

コース攻略の違いみたいな部分が見て取れて,なかなか興味深いですね.


全体を総括すると,オレさまFD2は立ち上がり重視のライン取りをしているようですが,その肝心の立ち上がりでアクセルを踏めておらず,あまり効果を発揮していません.また,ブレーキが早く・緩い点からもフロントの荷重を最大限引き出せていないように見受けられ,フロントタイヤのグリップ不足からボトムスピードが大幅に下がっているように感じます.この状態は,ちょうどスランプにハマった時のお弟子さんと同じ状況なので,もしかしたらセッティングの問題なのかもしれません.

また,フルブレーキングする場面で,ことごとくブレーキのタイミングが早い事から,ブレーキングが苦手な印象も受けます.オレさまFD2はTC2000の最終コーナーや日光のような,緩く・長いブレーキングは得意のようですが,強く・短く止めるブレーキングは不得手なのでしょうか? TC2000はともかく,日光ばかり走り込んでいるとストップ&ゴーのスキルは身に付けづらいので,その辺りの影響が出ているのかもしれません(私はこれが嫌だったので,ホームコースを日光→TC1000に変えました).

まぁ,弟子に1回負けたくらいで世界が終わる訳ではないので,オレさまFD2には,是非ともリベンジを誓って,再戦を果たしてもらいたいものです.
Posted at 2020/03/21 09:19:36 | コメント(2) | トラックバック(0) | オレさまFD2 | 日記

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