
アタックシーズンも終了し,徐々に気温も上がってきて,今まで寒さで隠れていた問題が色々と顕在化してきました.
最初はブレーキ.
先月の走行会でEF8の先輩を追いかけていた時,途中から1ヘアのブレーキングでグニャ~とした感触が.最初は何が起きたのか分からず,気のせいかと思っていたのですが,2周以上連続でアタックするとフィーリングが悪くなる.「これはフェードしているな・・・」と思い,走行終了後,ショップで点検してもらいましたが異常なし.
「気のせいだったのかなぁ~?」と思いつつ,先日またTC1000を走ったら,弟子のKさん・Tさんを引っ張るために連続周回していると(↓),
再びグニャ~とした感触が・・・.
こりゃダメだなと思い,現在使っているProject μの「RACING-N1」より耐フェード性の高い「RACING-N+」に戻し.
「RACING-N+」は
効きが強過ぎてフロント荷重をコントロール出来なかったため,使いづらくて使用を止めたのですが,現在は当時よりもフロントのバネレートが上がっていますし,タイヤも引っ張り気味にして剛性が上がっているため,多少はロックしづらくなったはず….いや,反対にタイヤを潰しづらくなってロックを助長するか? う〜ん.分からん,まずは試してみるしかない.
冬の間使ってきた「RACING-N1」は初期制動力が弱いのでロックせず,かといって止まらない訳でもないので強く踏めばちゃんと止まる.ただ,絶対的に踏む時間が長いのでフェードしやすいのも納得.確かに「RACING-N+」に比べればコントロールの幅は広いものの,今度は初期の制動力が低過ぎて,TC1000の1ヘアはもとより,日光の10コーナーでも制動力不足を感じる場面アリ(
プロにも指摘された).何かしらの改善は必要だ思っていたところではありました.
ただ,アベレージ41秒台の世界となると,さすがにノーマル相当のブレーキキャパだと足りない事がコレで分かったので,根本的にローターのサイズアップを考えないとダメですね….
次はタイヤ.
昨年の秋から使い始めたA052ですが,IN/OUT指定で左右入替え可能という事で,当初はRE-71Rよりも長持ちする印象でした.しかし,アタックシーズンの終盤はTC1000(走行時間:20分)で10本も走らせるとショルダーがツルツルになってしまい,RE-71Rと同等の摩耗速度になってきました.「使い始めた頃はこんなに減らなかったのに,最近は何でこんなに酷いんだ?」と思って考えてみたところ,どうやらフロントの車高を10mm上げた辺りから摩耗が進むようになってきた模様.
そこで,Tさんに撮ってもらった写真を使って,昔やった
ロール角分析を再びやってみました.
【10mm上げる前(1月)】
【10mm上げた後(3月)】
写真の撮影ポイントもタイミングも異なるので,かなり誤差が大きいのですが,両者のロール角を計測してみたところ,10mm上げた後(3月)の方が約1度くらい角度が大きくなっている事が分かりました.1G状態で10mm上げたという事は,荷重が掛かった時に10mm沈み代が増えるという事なので,ロール角が増えるのは当然と言えば当然な話.一応,バネレートが2キロ上がっているのですが,そんなんじゃフロントは全然足りてないようですね….フロントをこれ以上下げるとなると,ダンパーを買い直さないとダメなので,こちらも大掛かりな変更となりそうです.
ちなみに,リアの方は車高が変わらないまま,レートアップしているため,ロール角はちゃんと小さくなっているようで,インリフトもなくなってはいるようです(↓の動画を見てもインフィールドで白煙が上がっていない).
最後にコース攻略.
この間,砂子塾長のTC1000講義を聞いて学んだ事,
まだ上手く消化して取り込めてないですが,私&EF8の組み合わせに置き換えた時に,当てはまる点・当てはまらない点がありそうなので,もっと走り込んで見極めないとなぁ~と思っています.特に直さないといけないのがバックストレッチ明けの高速左コーナー.ここの進入角度を見直さないとスピードの伸びが足りない….
先行き不透明な情勢が続き,サーキット走行どころの話ではないのかもしれませんが,人もクルマも新たな課題に直面しているので,早く気兼ねなく,好きなだけ走り込めるような環境に戻って欲しいと切に願います.
Posted at 2020/04/07 00:29:13 | |
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セッティング(ブレーキ) | 日記