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2020年11月05日 イイね!

ZN6 vs EF8 その②

ZN6 vs EF8 その②先日,生まれて初めてFR車両をサーキットで走らせた訳ですが,色々と思い通りにコントロール出来なくてスピン連発でした・・・.

後輪駆動車を初めて走らせるのですから,勝手が分からないのは当然ではあるのですが,それにしても色々感じるところがあったので,一体86 Racing(ZN6)のポテンシャルをどれくらい引き出せたのか気になるところです.


・・・という事で,今回は史上初(笑),同一ドライバーによる異車種比較をやってみます.

なお,EF8の方は当日のベストタイムだとコンディションが違い過ぎるので,当日ZN6と追いかけっこしたO枠のセッションベストを用います.ただ,なぜか「O枠のみトランスポンダーの計測が出来なかった」との事で公式リザルトが貰えなかったため,GPSロガーの計測値を用います.

 【GPSロガー計測値】
  EF8 ・・・ 41.720
  ZN6 ・・・ 42.909 (+1.209)


では,LAP+による比較結果です(緑:EF8 青:ZN6).




1コーナー(1つ目の赤丸)
ホームストレートの速度推移を見る限り,加速力は両者互角という感じですね.1コーナー進入のブレーキングは,ZN6(青)の方が慣れ切っていないので少しマージンを取って早め.この結果,EF8(緑)の方が1.5km/h車速が高いですが,恐らくZN6(青)も同じポイントまでブレーキを我慢していれば同等の速度で進入は出来ていたと思われます.

なお,ZN6(青)の制動力には特に不足を感じませんでしたが,ABSなのか? VDCなのか?分かりませんが,進入で切り込んで行くとステアリングが重くなるので,少しイメージとズレたラインになってしまいました.走行の後半でこれに気づいたのでラインを修正したのですが,このベストタイム時はまだ未修正で,立ち上がりは結構アウト側まで膨らんでしまい,これでZN6(青)の方が0.2秒遅れます.その一方で,EF8だとブレーキングで突っ込み過ぎるとオーバーステアと格闘する事になるのですが,ZN6ではそんな気配は微塵もありませんでした.この点からもブレーキング時のスタビリティはかなり高いように感じました.


2コーナー(2つ目の赤丸)
ZN6(青)でココが一番辛いポイントでした.リアタイヤがフロントを追い越そうするかのような動きでクルマが左右に振られて,アクセルを全開に出来ません.これがFRの難しさなのか? このクルマ特有の問題なのか?は分かりませんが,ストレスフルなのは間違いなし(笑).最終的に1ヘアの進入速度はEF8(緑)と 変わらない点を踏まえると,ここはクルマ側で改善したいところですね.なお,このコーナーだけでZN6は更に0.2秒遅れています.


1ヘア(3つ目の赤丸)
両者のブレーキングポイントはほぼ同じ.ライン取りを見てもほぼ変わらないのですが,最後の最後,エイペックス付近でZN6(青)はノーズが入らないんですよねぇ・・・.「何でかなぁ~?」と思って波形を見たら,これABSが作動しているんですね.ABSの作動によってブレーキが強制解除されているので,フロント荷重が抜けてしまっているようです.この辺りはドライバーの経験不足が如実に表れた感じです(これで0.05秒,ZN6は更に遅れます).


インフィールド進入(4つ目の赤丸)
1ヘアでエイペックスにしっかりと付けていないのですが,それでもさすがは後輪駆動.EF8(緑)に比べるとトラクションがしっかりと掛かりますね.ラフにアクセルを開けると,さすがに若干のテールスライドを起こしてロスしてしまいますが,ベストラップ時はまずまずのアクセルワークだったようです.ここからインフィールド進入までの区間が,唯一ZN6(青)がEF8(緑)を上回っている部分ですね(0.1秒短縮).なお,インフィールド進入のブレーキングはEF8(緑)に比べると若干甘いですが,不慣れなFRでどこまで攻めて良いのか探っている状態なので,これくらいでご勘弁して下さい(笑).


インフィールド出口(5つ目の赤丸)
ここもZN6(青)の方は完全に動きを探っているような感じです.リアが出て欲しいタイミングでなかなか出ず,「出ないから大丈夫」と思ってアクセルを開けていくと,リアがズルッと来る感じ.ズルッと来ないようにゆっくりアクセルを開けたり,ワンテンポタイミングをズラして踏んだりしてみましたが,そうするとクルマの向きが変わるのが遅く,出口でアクセルを踏み切れないので,もっと手前から向きを変えようと,タイミングを早めたり,ラフにアクセルを開けてみたりしましたが,その時にはズルッと来ず.「ヨーが抜けて完全に加速態勢に入った」と思ったタイミングでズルッと来るので,どこから滑るのか全く分からない・・・.そんなおっかなびっくり感(迷い)が波形からも読み取れます(ZN6は0.1秒遅い).


洗濯板進入(6つ目の赤丸)
あれだけインフィールドの立ち上がりが遅かったのに,バックストレッチを抜けて洗濯板に到達してみれば,進入速度はEF8(緑)と一緒.EF8(緑)の3速での伸び不足が改めて浮き彫りとなりました.ただ,ZN6(青)は2速域で遅れているので,タイム差的にはトータル0.75秒まで遅れが拡大しています.


最終の複合(最後の赤丸)
走っていて,ここが一番納得のいかないセクションでした.洗濯板への進入~ブレーキング~ブレーキリリース~ステアリング切込みまでの流れは良いのですが,そこから先でZN6(青)はクルマが曲がらないんですよねぇ・・・.

ライン取りを見るとこれが明らかです(赤:EF8 青:ZN6).



前後Gを見ると,ずっとブレーキを踏んで減速しているのは間違いないですし,1ヘアの感触から考えても,これでオーバースピードだとは思えないのですが,とにかく曲がらない・・・.曲がらないからブレーキを離せず,そこに操舵抵抗が加わるもんだから更に失速する.かろうじて前半部分をクリア出来たと思い,アクセルを開け始めれば,リアがフラッとし始めるので,それを使って最終コーナーの進入角度を合わせつつ,アクセルを全開にしていきたいところなのですが,スピンが頭を過ぎるので,少し手加減しつつ様子を見ながら立ち上がる・・・というような感じでした.

このセクションだけでZN6(青)は0.4秒も遅れているので,もうちょっと何とか出来なかったのかなぁ~?と悔やまれます.スピンの原因さえ掴めれば,もうちょっと踏める気もしますが,スピンするくらいリアがフラついている原因は,洗濯板通過後に曲がらない事が原因な気がするので,まずはココを直すべきかなぁ~?と思いました.


以上,FRとFFの比較でした.

まぁ,端的に言えばFRの姿勢の作り方に関して経験不足である事が遅れの原因ではあるのですが,1コーナー・1ヘア・洗濯板通過後等,恐らく電子制御が介入しているようなシーンで上手くコントロール出来ていない事も原因の1つに思えます.電子制御と上手く折合いをつけながら走る事が,近代のクルマをサーキットで走らせる際に求められるスキルなのだと,改めて実感しました.

Posted at 2020/11/06 11:53:20 | コメント(0) | トラックバック(0) | XXX vs EF8 | 日記

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