
86 Racingに乗った時に,
EF8の時と比べて自分のドライビングがどれくらいのレベルなのか?が分かったところで,この86 Racingのオーナーとの比較です.
解析ネタも3連発で来ていて,そろそろ疲れてきたので,今回はサクサクいきたいと思います.まずは公式タイムの比較.
オーナー ・・・ 42.469
ビギナー(私) ・・・ 42.936 (+0.467)
FR初心者とはいえ,約0.5秒も差をつけられたのは悔しいですね・・・.
次に,ライン取り(赤:オーナー 青:私).
ザッとオーナー(赤)との違いを挙げると・・・,
・1コーナー出口で,私はアウト側に膨らんでいる
・1ヘア進入で,私はインに寄るのが早い
・インフィールドで,オーナーはイン-イン-インのライン
・洗濯板通過後に,アウト側へ膨らむのはオーナーも一緒
・最終コーナーで,私はエイペックス(縁石)に寄せ切れていない
といったところでしょうか.
続けて,車速とタイム差(上に行くほどオーナーが速い)を見てみると・・・(緑:オーナー 青:私),
・1コーナー進入で,私はABSが作動(軽くロック)している
・1コーナーのボトムは,私の方が7km/h近く高い
・2コーナーで,私がアクセルを踏めない時,オーナーの車速はもっと低い
・1ヘアのブレーキング開始は,私の方が早い
・1ヘアのボトムは,私の方が1km/h高い
・1ヘアの立ち上がりも,私の方が早くアクセルを踏めている
・インフィールド進入は,オーナーの方が奥まで突っ込めている(ブレーキングの開始が遅い)
・インフィールド立ち上がりのアクセルONは,私の方が早いが,その後緩めている
・バックストレッチの2→3速へのシフトアップで,私はシフトミスをしている
・洗濯板進入までの車速の伸びが,私の方が2.8km/h遅い(=インフィールドの立ち上がりが遅い)
・洗濯板通過後,80km/h付近で私はブレーキを緩めている
・その後のアクセルONは私の方が早いが,その後,アクセルを戻してしまっている
といったところです.
これらを纏めて,私のドライビングを評価すると,
・1コーナーの進入は悪くないが,出口でアンダーを出している
・アンダーが出ているのは,恐らくボトムが高いせい
・2コーナーでリアタイヤがフロントを追い越そうとする動きは,このボトムの高さに起因していると思われる
(=タイヤの限界に達している?)
・クルマ的にもうちょっとフロントが入ってくれれば,オーナーと同じラインが取れたはず
・そうすれば,1~2コーナーは全域オーナーに勝てたかも
・1ヘアのアプローチは私の方が正解だと思う
・オーナーの1ヘアは,V字コーナリングではなく,レ点コーナリングになっている
・レ点コーナリングは立ち上がりが速いと思いきや,実は単なる遠回りという事が多い
(私はこれを
広場トレーニングで指摘され,修正しました)
・その証拠に,インフィールドまでのスピードの伸び,タイムは私の方が勝っている(証拠映像↓)
・インフィールドは慣れないクルマだったので,イン-イン-インで攻めれば良かったかも
(オーナーのアプローチが正解)
・インフィールドの立ち上がりで,アクセルONが早かったのに,その後失速しているのはオーバーが出たから
・そのオーバーに耐えて,立ち上がれればバックストレッチの伸びでオーナーに負けなかったはず
・インフィールド進入時点では私の方が速かったのに,バックストレッチだけで0.4秒引き離されている
・洗濯板進入のブレーキングで0.1秒オーナーから引き離されている
・その先で曲がらない手応えなので,私はここまで突っ込めない(オーナー天晴!)
・その後は互角だが,最終コーナーでスピンを警戒して,私はアクセルを戻している
・縁石に乗らなければスピンしないようなので,ここで踏み抜ければ,私は0.1秒稼げたかも
といった感じです.
インフィールド進入までの前半セクションまでは,私の方が速かったのに,その後のテクニカルセクションでオーバーステアを過剰に警戒し過ぎて0.5秒失った構図のようです.この0.5秒中0.4秒はバックストレッチで失っており,その原因はインフィールド出口のオーバーステアにある訳ですから,オーナーと同様にイン-イン-インのラインで小回りして,オーバーステアの出しようがない走らせ方をすれば,もしかしたらオーナーの0.1秒落ちくらいまでは迫れていたのかもしれません・・・.
リアが滑るのを楽しんで,はしゃがず,冷静にタイムを削り取りに行けば良かったのかもしれませんが,
乗っている時の心理状況からすると,まぁ,それは無理ですね(苦笑).
なお,一応補足しておくと,インフィールドでイン-イン-インを選ばなかった事にも考えがあって,事前に集めた86 Racingの足回りの特徴を考慮すると,なるべくバンプタッチを避ける走らせ方の方が有効そうだと思い,ロールスピードを抑える意味で大回りのライン取りを選択しています.この辺りの考察に関しては,長くなりそうなので,また別の機会に行いたいと思います.
以上,対決結果でした.
やっぱり,ポンと乗ってオーナーに勝つって難しいですね.プロドライバーやオーナー殺しを生業としているかのようなドライバーの腕前って凄いんだなぁ~と改めて思いました.
負けは負けなのですが,もう一工夫すればオーナーに届きそうだったのに,それが出来なかった事がやっぱり悔しい!! 足回りのセット変えて,もう1回チャレンジさせてもらえないかなぁ~と思う分析結果でした.