
新品タイヤを投入し,意気揚々と挑んだ筑波の主とのハンデ戦は,
またもリアタイヤのウォームアップに苦しまされ,実力を発揮出来たのか,出来なかったのか,よく分からないまま敗北に終わりました・・・.
これで3戦全敗.勝負してない時は三味線を弾いて相手を煙に巻き,いざ勝負!となれば,自己ベストを叩き出して本気で倒しにくる,このお方の真の実力は一体どれほどなのか?
今回はこもりん.さんから頂いたロガーデータを元に,両者の差がこの3ヵ月で広がったのか? 狭まったのか?を分析してみたいと思います.
今回の分析ではLAP+のTC1000セクターを使用.セクター分けは以下(↓)のような感じです.
SCT.1 ・・・ スタートライン~2コーナー
SCT.2 ・・・ 1ヘア
SCT.3 ・・・ インフィールド
SCT.4 ・・・ 高速左コーナー~ゴール
まずは,セクター毎のタイム差を整理.
第1戦 第3戦
SCT.1 ・・・ +0.520 +0.380 (-0.140)
SCT.2 ・・・ +0.146 +0.261 (+0.115)
SCT.3 ・・・ +0.373 +0.659 (+0.286)
SCT.4 ・・・ +0.370 +0.235 (-0.135)
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TOTAL ・・・ +1.409 +1.535 (+0.126)
第1戦(10月)→第3戦(12月)の3ヵ月間で,0.12秒差を広げられているようですね.
ただ,セクター毎に見ると,こもりん.さんに詰め寄られている部分もあるようです.
では,この差の推移をグラフで見てみましょう.上段が第1戦,下段が第3戦の結果です(青:こもりん.さん 緑:私).
SCT.1(1本目の赤線まで)
第1戦→第3戦で差が縮まっているのは,1コーナー進入時のブレーキング.こもりん.さんの方が僅かに遅らせており,これによって0.1秒稼がれています.そしてボトムスピードにも大きな違いが.第1戦では私の方が3.3km/hの差をつけていたのに,第3戦では逆に0.4km/hの差をつけられています(=こもりん.さんの方がボトムスピードが高い).コーナー進入時の突っ込みで負け,旋回速度でも負けていたら,そりゃ0.14秒も差が縮まっちゃいますよね・・・.こもりん.さんは「以前よりも曲がるクルマに仕上げてきた」という事なのでしょう.
SCT.2(2本目の赤線まで)
第1戦→第3戦で差を広げられているのは,1ヘアの出口~インフィールドの進入の部分.ただ,広げていると言っても私の加速が良かった訳ではなく,こもりん.さんの加速が若干鈍っていた事が要因のようです.インフィールドの進入速度が第1戦では98.3km/hだったのが,第3戦では97.9km/hに落ちており(私は+3.5km/h伸びてます),インフィールド1個目の縁石にめがけてステアリングを切った時に若干加速が鈍っているので,恐らくこれが原因でしょうね.ステアリングレスポンスが良くなって舵角が少し増えてしまい,合わせて抵抗も増えてしまった・・・という感じ事でしょうか??
SCT.3(3本目の赤線)
ここは,こもりん.さんがインフィールド出口でミスしたようです.インフィールド進入時の切込みが鋭くなってしまった分,出口のラインが苦しくなってしまい,アンダーを出してしまったのでしょうか? 立ち上がりでミスると,その後のバックストレートで差がついてしまうので,これが0.28秒の要因のようです.
SCT.4(右端まで)
第1戦→第3戦で差が縮まっているのは,洗濯板を通過した直後の右コーナー.ここで,こもりん.さんは,第1戦では74km/hまで車速を落としていたのに,第3戦では77km/hに低下を留めています.プロドライバーを見習って,この3ヵ月「緩いブレーキング」の習得にチャレンジしているそうですが,その効果がはっきりと出ているようですね.また,私の方も洗濯板を下りてから再加速する量が減っており,これによって更に0.1秒こもりん.さんに差を詰められています.これは私がリアタイヤを信用し切れていなかったのが原因だと思いたいところです・・・.
以上を纏めると,私がこもりん.さんとの差を広げられた部分は,こもりん.さんがたまたまこの周ミスった箇所だけのようです.従って,純粋に第1戦→第3戦(3ヵ月間)の「成長度合い」という目線で見てみると,こもりん.さんの実力は0.27秒程度伸びているようですね.
やはり努力は裏切らない.毎週のように筑波サーキットに通い,日々鍛錬に励んだ結果がこういった成長を生んでいるのでしょう.私には彼と同じような努力は出来ませんが,置いて行かれないように,何か別の手段を用いて対抗していきたいと思います.
Posted at 2020/12/28 21:12:19 | |
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