TC2000の比較結果で,車重の影響がはっきりしたので,それを差っ引いて,もう一度,はやぶさんとのTC1000の差を分析してみます.
サンプルにさせて頂いたのは,昨年2月のTC1000のデータ.はやぶさんから頂いたデータを色々見させて頂きましたが,ベストラップの時はどこも走りが凄過ぎて,ロガーがついていけないようで解析不能に陥りました(汗).このため,ベストよりちょっと抑え気味の私が目標としているタイム(40.4秒)で比較させて頂きました.
まず,前回の分析結果から,3速以上の領域は車重の影響が大きいという事で,ばっさりカット(笑).
2速全開の95km/h付近を上限として,詰め代がないか見てみます(緑:はやぶさん 青:私).
1コーナー
TC2000の時と同様に,はやぶさん(緑)は,このボトムスピードに軟着陸させるかのようなブレーキコントロールが抜群に上手いですね.たったこれだけの区間ですが,タイムにして0.05秒の差を生むので,このコントロールを私も身につけないとなぁ・・・.立ち上がりの方は,ボトムが私(青)の方が低い分,加速し始めるポイントが手前となり,2コーナー通過時点で見れば遅れを挽回出来てはいますが,タイムを詰めていく上で,このコントロールは見逃せないポイントです.
1ヘア
「やっぱり,ここかぁ~」と思わずにはいられない明確な差がありますね.私(青)の方がボトムが低いのは別に良いのですが,私(青)はブレーキを完全にリリースするポイントで,タイヤが限界を超えてアンダー出しちゃってるんですよねぇ・・・(実際,フロントからスキール音がしている).はやぶさんの加速ポイントから推測すると,タイヤの限界を超えていなければ,私(青)のボトムは恐らく46km/h程度で踏み止まれたはず.そうすれば,立ち上がりではやぶさん(緑)に置いていかれる量も減って,ここだけで0.2秒も差がつかなかったはず.やはりブレーキングの最後の最後,浅く残すコントロール領域が課題だなぁ・・・.
インフィールド
進入速度が私(青)の方が4km/h低いおかげもあると思いますが,私(青)の方が早くアクセルを開けられてますし,ボトムも高いですし,立ち上がりの車速の伸びも負けてない.一先ず現状維持で良いかな?
ここもブレーキコントロールする部分ではありますけど,1コーナー・1ヘアほどは"残し"の部分で意識しなくて良いからなぁ・・・(どちらかと言うとフロントよりリアのグリップに意識を向けるコーナーですし).こういうコーナーは気にしなくて良いのか.(。 ・ω・))フムフム
最終複合
洗濯板通過後のブレーキングで78km/h付近から,私(青)の方はブレーキを緩めて帳尻合わせ出来ているし,少しアクセルを開けて姿勢を安定させるポイントでも高い速度を維持出来ているし,OKかなぁ~?と思いましたが,最終コーナーのアクセルを開けるポイントが,はやぶさん(緑)の方が手前・・・.
こりゃ,クルマの向きの問題かな?と思ってライン取りを見てみると,
(緑:はやぶさん 青:私)
やっぱり,そうだ.私(青)の方はコース幅をしっかりと使い切れていない・・・.
最終コーナーの縁石をカットして帳尻合わせをしているものの,洗濯板通過後に距離を意識し過ぎて小回りし,クルマの向きを変えられていない.ターンイン時の回答性を優先したセッティングの弊害だなぁ~.向きの変え方がクルマ任せになって,ドライバーが仕事してない・・・.
以上,2速域限定の分析結果でした.
この結果からすると,やっぱり詰め代はブレーキングですかね.昨年の
アップデートで耐熱容量が上がってフェードしなくなったのは良いのですが,コントロール性は大幅に低下してしまったので,これの弊害がまだ残っているようです.ブレーキバランスのズレを,足回りで誤魔化している部分もありますし,今年もブレーキ仕様の細かな見直しと,ドライバー側の鍛錬が必要そうですね.
Posted at 2021/02/28 13:25:06 | |
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筑波サーキット・コース1000 | 日記