先日のTC2000に続き,4ヵ月振りにホームコースのTC1000を走ってきました.
一新した駆動系でTC2000を走らせた感触からすると,LSDだけ上手くハマらない可能性がありますが,それ以外は特に課題もなく,ブレーキ・足回りのチェックに専念出来るかなぁ~?と思いつつ筑波へ向かいました.
既に梅雨入りしたとの事で連日雨が続き,天候が心配でしたが路面は濡れているものの,回復傾向だったので1本目をパスすれば大丈夫かなぁ~?と思いつつ,門前に到着.追加走行日なので台数は少ないだろうとは思っていましたが,予想以上に台数が少なく,私の前には2台しかいませんでした.
「2台という事は先頭はこもりん.さんか・・・」と思って降りる準備をしていると,
アレッ? CR-Zは後ろだ・・・.初めてこもりん.さんより早く門前に着けたようです(笑).
この日は8時枠がなかったので開門も遅く,待っている間に数台増えましたが,それでもピットがちょうど埋まるくらいの台数で結構ガラガラでした.

(門前1位は,真ん中のかずやん!さんでした)
挨拶を交わしつつ,のんびり準備をしていると,何だか派手なSE3Pが横を過ぎてパドックの方に向かっていきます.その後ろにドゴドゴ音楽を鳴らしたワンボックスが続いていたので,サポートチーム付きのヤンチャな人が来たのか?と思っていたら,ワンボックスは場所を間違えたかのようにUターン.
「あ,別なんだ」と思ってパドックを覗きに行くと,
先程のSE3Pは,お久し振りのボンバー赤8さんでした.
エアロを一新したそうで,空力を考慮したワイドフェンダーに,スワンネックのGTウイングと見た目が全く異なり分かりませんでした.そういえば,私がミッションを壊している間に「サーキットアドバイザーの話が聞きたいから,TC1000に行かない?」と誘われたのですが,状況が状況なので断ったところ,どうやら1人で来てコソ練していたようです.
挨拶を交わしつつ仕様を聞いていると「一緒の枠で走ろう.引っ張ってくれ!」と言われ,「私も久方振りなので,走行開始から10分経過した頃なら良いですよ」と答えて別れました.
そして,準備が終わり1本目.
A枠で走ったこもりん.さんから「路面はドライです.OXさんのターゲットタイムは41.8秒ですね」とプレッシャーを掛けられつつ,C枠でコースイン.ブレーキ・足回り・デフ・ミッションと変化点が多いので,ポイントポイントで試して感触を探りつつ,前後のスペースを作ってアタックするも・・・,
クルマの限界点が上手く掴めない・・・.
後ろを走っていたSE3Pの車載の端っこに,コマのようにその場でクルッと回る姿が映ってます(↓).
その後も四苦八苦しつつ,何とか1LAP纏めますが,
タイムは 42.189 と42秒も切れず仕舞い.
「おかしいなぁ~,これで41秒台に入れられないのか・・・」と悩みつつ,フィーリングを思い起こしてみると,
ブレーキは予想通り最大踏力で踏むとA052でもロックしますが,中間のコントロール性は以前のパッドよりリニアな感じ.相変わらず,薄く・弱くブレーキングしないといけないので神経を使う(多分プロには嫌がられる).もうちょっとフロントの効きを下げて,リアの効きを上げられると良いのですが,
今回投入したプロポーショニングバルブではそっち方向の調整は出来ないので,足回りで対処かなぁ・・・.
足回りの変更は想定通りの方向に進んだので,次の仕様変更をする際の参考になりました.ただ,この仕様だとリアの滑り出しのタイミングが掴みづらく,TC2000と同様に左→右みたいな切り返しの場面でクルマが暴れるので,ちょっと乗りにくい.次回,減衰で誤魔化してどうなるか確認かな.
デフはやっぱり作動タイミングが分からない.ロックして欲しいところでロックせず(ロックしている確信が持てず),ロックしないだろ~と思っているところでロックする.タイヤが減っている事もあると思いますが,ありとあらゆるコーナーで立ち上がりが遅く,クルマが前に進んでない.これじゃタイムなんて出るはずもなく,42秒台は当然の結果.う~ん・・・困った.
ミッションは大きな不満点はなく,狙った通りインフィールドの進入では武器になりそう.ただ,上記のデフの問題でコーナーの立ち上がりが遅いため,シフトアップタイミングを合わせ込めていない.もしかすると,高速の左コーナー手前の2→3速は,クルマの姿勢的にちょっとツラい方向に行くかも??
・・・という頭の中が整理出来ると「あ,こりゃ,今日はダメだ」という結論に達しました.
そんな結論に達したところで時計を見てみると,走行開始から10分が経過.
「あ! ヤバい.こんな体たらくな状況でアレが来るのか!?」
と思った次の瞬間,バックミラーに猛然と迫って来る赤いSE3Pが映ります.
さすがはワンメイクレースで鍛えている人は違いますね.クルマの寄せ方がエゲツない(苦笑).
「いや,近いって!」(。 ̄□ ̄)ツ ギャァ!!
「ブレーキングポイント違うんだけど,ココで踏んで大丈夫なんだよね!?」((( ;゚ω゚)))アワワワワ
なんて,とっ散らかりつつ自身のクルマの限界点も完全に掴み切れていないので,いつもよりブレーキングを遅らせてSE3Pとの距離を取りつつ,突っ込み過ぎのアンダーを出口で殺しつつ,必死に逃げて最後は赤旗で終了.
やっぱりレースやっている人の見切りは違いますね.走行終了後,「本番のレースだったら,前だけじゃなく横にもクルマがいるんだから,こんなの大した事ないよ」と言われちゃいました(苦笑).なお,追いかけられた際の模様は最後がアレなのでリンクだけ貼っておきます.見たい人は
コチラからどうぞ.
さて,残り時間3分で赤旗なので,これで終了かなぁ~?と思ったら,復旧作業は10分で終わり,残り3分をやるとの事.既にメットを脱いでいたので,大急ぎで準備して再度コースイン.
3分なのでインラップ→アタックラップ→アウトラップ→終了という,久方振りの1LAPアタックとなりましたが,他に誰も走らなかったので邪魔される事なく1LAP集中して走り,42.278 をマークしました(先程の0.089秒落ち).集中して走ってもこのタイムなので,やっぱり今日は42秒を切るのは無理ですね.
その後,ロガーでデータを見返しても削れる部分がなかったので,限界点を探る事に専念.色々試してみますが,やっぱりLSDの感触が掴めず,インフィールドの姿勢を上手く合わせ込めない.タイムも 42.272 と1本目の終わりから0.006秒しか違わず,完全に頭打ち.最後は1本目のお礼とSE3Pの後ろを追いかけてみますが・・・,
あえなくスピンで終了.「う~ん・・・難しい」と消化不良気味で終わりました.
以上,4ヵ月振りのホームコースでした.
やっぱりLSDがネックですね.ターゲットタイムから0.3秒遅く,細かくデータを見ていませんが,恐らく失っているのは1ヘア・インフィールド・最終コーナーの3つの立ち上がりなんじゃないかと思います.気圧がやや低く,気温も20℃越えではありますが,前の仕様だったら,このコンディションでも41秒台は余裕で出ている気がするので,細かく分析してみないとダメですね.
なお,立ち上がりの問題に関しては,今回使ったタイヤがコレ(↓)なので,
新品を投入して,もう1回確認かな?とも思っています(この時期に新品のA052とか買いたくないんですけど・・・).
当日お会いした皆様,お会いしてない皆様(誤送信お騒がせしました・・・<(_ _)>),また宜しくお願い致します.