
TC1000で色々やってみた結果,
足回りの動きが気になり始めたので,いくつかアイテムを投入してアップデートを試みました.今回の内容は以下の通りです.
①フロントのレートアップ ・・・ トラクション改善
②
ダンパーフォーク短縮化 ・・・ レートアップによる車高上昇対策
③リアのヘルパー外し ・・・ 過渡特性の改善
④
リアスプリング7インチ化 ・・・ リバウンドストローク稼ぎ
①は,LSD変更後から進入・立ち上がり共にどうも今一つしっくりこないので,フロントスプリングのバネレートを10キロ→12キロに上げてLSDの仕事量を変えてみようという試みです.合わせてフロントのピッチングスピードも落とし,ブレーキロックの低減(制動力の向上)も狙ってます.
②は,フロントスプリングのレートアップによって上がってしまう車高を打ち消すために,フロントのダンパーフォークを25mm短いモノに変更し,同じ車高を維持出来るようにしました.

(写真↑の左側)
車高調の調整代を使い切ってしまっているので,本当は車高調自体を買い直すのが正しいのですが,スプリングのレートを12キロにするか? 14キロにするか?で悩んでいた事もあり,一先ずこれで帳尻合わせをしてみました.
③は,フロントのバンプスピードに対し,リアのリバウンドスピードが釣り合っていないような気がしたので,リバウンドスピードを落としている要因と思われるヘルパースプリングを外してみました.
ちなみに,ヘルパーを外すのは実に7年半振り!(初投入は
コチラ).ヘルパーなしの時代はピーキーなEF8を手懐けられず,クルクル回っていたので(TC1000でも1ヘアで1回転して1周中に2回通過した事があるくらい・・・笑),正直これがなくなるのはコントロール出来るかどうか心配.なんせヘルパーがない時代のタイムは45秒台とかですからね・・・.
このため,④でリアのスプリング長を6インチ(152mm)→7インチ(178mm)に増やしてリバウンドストロークを失わないように対策しました.
レート自体は同じ8キロなので,車高は水平を維持出来るかなぁ~?と思ったのですが,実際にやってみたら7mm後ろ上がりになっちゃいました.ただ,7インチの方はSwift製なので,馴染めば少し車高が下がるかな?と思っています.ちなみに,レートは一緒ですが,銘柄は変更していてHYPERCO(低反発)→Swift(高反発)となりました.高反発の方が動きが速いので,こちらでもリバウンドスピードの改善を目論んでいます.
なお,余談ですが,色々テストしてみた結果,私自身は「FFはフロントに低反発,リアに高反発の組合せが良い」という結論に達したのですが,アチコチ調べて裏取りをしてみたところ,「FFでは,確かにこの組合せが好まれる」という通説があるみたいですね(同時に「好まれるだけでタイムには繋がらない」という評価も見かけましたが・・・).
以上のような感じでアライメントを取り直し,再びTC1000に行って来ました.
1本目
タイヤを新品にしたので,前回から0.2秒はゲインが得られるはず(41.8-0.2=41.6秒).ただ,この気温なのでタイムを出すなら計測1周目が勝負.前後バランスが分からない状態で感触も掴まずに1周目で勝負するなんて,素人の私にはドキドキもので,あまりのプレッシャーに走行前は吐き気がする程でした(苦笑).アタック前の1周の完熟走行の中で何とか手応えを探ってみましたが,感触的には「こりゃ,スピンするな・・・スピンするな・・・」という感じでドキドキ.そんな最中でのアタックとなりました.
結果は,
ほぉ~ら,滑った!(笑)
「分かってるなら対処しろよ!」って話ですが,それが出来るなら苦労しないんですよ・・・.これで右リアタイヤに熱が入ったので次の周はスピンしないと思いますが,半周しちゃったので,恐らく左フロントは熱が入り過ぎ.真冬と違ってタイヤが冷えないので,こりゃタイム出すのキツいな・・・と思いつつ,一方で1ヘアで少し失敗したのでこれを改善出来ると前向きに捉えて再アタック!
結果は
41.719 で,目標としていた41.6秒には0.02秒足りませんでした・・・.
「1発目で失敗しなければ届いたなぁ~」と己の腕のなさを悔やんだところで,既に後の祭り.ここから先はどうやったってタイムなんか出やしない.42.1秒・・・42.0秒・・・42.2秒と再び41秒台に入れるのは,やはり無理でした.
2本目
1本目の感触から,1コーナー進入でのスタビリティをもう少し上げたいと思い,リアの減衰を2段下げてトライ.こちらも計測1周目が勝負なので,周囲を見渡してスペースを探りつつ,集中力を高めて準備していたのに
オレさまFD2にそれを台無しにされ,「何でヒトがアタックに入ろうとすると,目の前でコースアウトするんだ!」と苛立ちつつもアタックした結果・・・,
タイムは 41.965.う~ん・・・新品のオイシイところは終わっちゃいましたかね? この後,
プロに乗って頂く事になっていたので,タイヤを温存すべく計測ラップは2周に留め(42.2秒),終了となりました.
アップデート前(前回)と比較してみると(青:前回 緑:今回),
ホームストレート(1つ目の赤丸),2コーナー(2つ目の赤丸)のスピードが落ちているので,若干,今回の方がパワーが落ちているっぽい(=気温が高い).1ヘア(3つ目の赤丸)はタイヤが横に滑っているようで,実際スキール音も大きいですし,ドライバーが合わせ切れていない感じですね.インフィールド(4つ目の赤丸)はアクセルONのタイミングが早いですが,これは新品タイヤの効果でしょう.高速の左~洗濯板手前(5つ目の赤丸)でスピードが伸びているのは,フロントのバネレートアップの効果.最終の複合(最後の赤丸)も全体的にアクセルを早く開けられていますが,これが新品タイヤの効果なのか? 足回りの効果なのか?はちょっと判断が難しいところですね.
ザッとタイム差の方も見てみると(青:前回 緑:今回),
上に行く程,今回(緑)の方が速いのですが,前半区間(インフィールド手前)までは0.12秒遅く,後半区間(インフィールド以降)で遅れを取り戻している感じですね.特にインフィールド立ち上がり~洗濯板までの間のゲインが大きいので,フロントのバネレートアップは成功だったんじゃないかと思います.
一方のリア側は,1コーナーの姿勢をもうちょっと安定させたいところですが,2本目で減衰を下げたら最終の複合の姿勢が苦しくなったので,バランスの見極めが難しい.リアタイヤが冷えている時はオーバー,温まっている時はアンダーなので,この中間を見つけてスイートスポットを広げたいところなのですが,プロも回答に悩むバランスなので,答えが見つけられるかなぁ・・・.
あと,1ヘアの難易度は今回の仕様にして更に上がった気がするので,練習が必要ですね.「大舵で曲がらない」というプロの指摘と一致する部分でもあるので,ドライビングを変えて色々試すしかないですね,あとはLSDのフィーリングがもうちょっと良くなればなー,とやっぱり思いました(笑).
以上,アップデート結果でした.
総評としてはフロントは成功,リアは再考って感じでしょうか.「ベターではあるがベストではない」っていう感じですね.引続き走り込んで,足の煮詰めを進めていきたいと思います.
Posted at 2021/06/19 00:11:10 | |
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アップデート 20XX | 日記