
F1のエンジンウォーズで,メルセデスとホンダのパワーバランスが再逆転した(開幕時はホンダの方が上だったが,イギリスGP以降メルセデスが上になった)事が話題になっていて,その秘密がプレナムチャンバーにありそうだという事で注目を浴びています.
「プレナムチャンバー」というのは,直訳すると「プレナム室(空気を調整する場所)」をもった「チャンバー(小さな部屋)」の事で,エンジンのインテークポート前に装着され,気筒間でばらつく空気の圧力や流量を整える役目を果たしています.
今年,メルセデスはボディにバルジが付くくらい(タイトル画像参照),このプレナムチャンバーを大型化させ,開幕前には注目されていましたが(↓),
【2021年:W12】
【2020年:W11】

(F1速報:
メルセデスW12に存在する“コブ”の秘密より)
開幕後はホンダの優勢が明らかとなったためか,その後はあまり触れられなくなっていたものの,年初に仕込んでいたものがそろそろ花開いたという事で最近再び注目されいます.過冷却の話とか出てきて,なかなか理解するのが難しいのですが,どこが秘密をスッパ抜いて解説してくれるのを楽しみにしながらニュースを眺めています(笑).
・・・で,この話に触発されて自分のクルマ,B16Aの吸気系が気になり,グループAシビックのエンジンルームの写真を眺めていたりしたのですが,改めて見てみるとレイアウトが市販車と全く違う事に今更気づきました.
【EF3:ZC】
【EF9:B16A】
【EG6:B16A】
これらの写真を見ると,空気の取入れ口はラジエターの背面(左隅)にあるように見えるのですが(EF9の場合はエアクリっぽいものも見える),そんな位置に取入れ口を置いちゃったらラジエターを通過した熱い空気を吸っちゃうので,実はラジエターを避けてボディ前端部までダクトが引かれていたりするのかな・・・?と考え始めてしまい,「ああ,
CIVIC WORLDの時にもっとちゃんと見とけば良かったなぁ~」と後悔しつつ,「でも,ボンネット開けてくんないから結局分かんないかなぁ~?」と思いつつ,「いやいや,グランドフィナーレの時(↓)みたいなエンジン始動イベントがだったら覗けたじゃないかー!」なんて自問自答をしてました(笑).
その後,吸気系の中で一番気になっていたインテークチャンバー(サージタンク)の取付位置や形状・容量に着目していたのですが,それよりも,取入れ口~サージタンクの間にある巨大な物体(配管)の方が気になり始めました.形状が微妙にチャンバー状になっているように見え,そういえばチャンバー形状の効果って一体何だったっけ?と思い,ここから更に調べ始めました.
「チャンバー」で検索すると2ストのチャンバーが出てきますが,「いやいや,排気ではなく吸気!(苦笑)」と調べ直していくと,TOPFUELの
ZERO-1000の説明に行き当たりました(↓).
ここで謳われている慣性過給や脈動低減辺りの効果は予想通りでしたが,ベンチュリ―効果による流速増加もあるとは知りませんでした.「なるほどなぁ~」と思いつつ,インテークチャンバーの形状とその効果を発揮する回転域(周波数)を正確に見極めるには,とんでもない量のテスト(or シミュレーション)が必要になるはずなので,「やっぱ,メーカーじゃない人間が手を出しちゃダメな領域だよなぁ~」と改めて思いました.
じゃあ,メーカーじゃないトップランナーの方々はどうしてるんだっけ?と思い,調べてみると,
「ああ,そっか.
このCR-Xはターボだったか・・・」といきなりボケをかましつつ(笑),「NAのCR-Xは~?」と調べ直してみた結果,
アノ方とか,
コノ方とか,
ソノ方とかの写真を見させて頂き,
「そうだよなぁ~.こういうヤツ(↓)が一番費用対効果が高いよなぁ~」
(*゚▽゚)*。_。)*゚▽゚)*。_。)ウンウン
と納得しました.

(
MOMO EVOL Designより)
ナンバー付の車両でコレをやるのは難しいですが,ここまで行かなくても近い効果が得られる方法を探っていかないとなぁ~と,アップデートのヒント探しに色んなニュースを眺める今日この頃でした.
Posted at 2021/09/04 12:58:15 | |
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