
まだまだ続く(?),冬支度第5弾.
フロアジャッキの投入で2輪同時上げが出来るようになったので,これを期にタイヤのメンテナンスも考えてみる事にしました.まぁ,メンテナンスと言っても,サーキット走行後にタイヤに付着した大きなカスを取るだけで,どこかの誰かさんみたいにタイヤ表面の平滑化まではやる気はないですが・・・.
さて,サーキットでよく見かけるカス取りツールは,マルチツールですね.
刃の付いた先端部分をモーターで振動させて,タイヤカスを剥離させる使い方です.切削ツールなのでゴムの付着程度であれば造作もなく剥がせますが,モーター&バッテリーで本体自体が重い上に,その重量物が振動するので,それを抑えるのに結構腕が疲れそうです.家で使おうとすると騒音も結構凄いので,これは無理だなーとパス.
音を出さない方法となると手作業になるので,地道にペンチとヤスリかなぁ~?とも思いましたが,どう考えても手が疲れるのは目に見えています.ヒートガン&スクレーパーで温めて剥がす方法もあるそうですが,ヒートガンも音は結構出るので,それならマルチツールで良い.「スクレーパー自体が発熱してくれるといいんだけど・・・」探してみたらありました.
MAGIC MOUNTAINの「
グルースクレーパー」.
ハンダごての先端にスクレーパーを付けたような製品です.元々は雪山でスキー板を履いて登る際,スキー板に「シール(落下防止用の滑り止め)」を貼るそうなのですが(↓),
この「シール」を貼り付けるのに使われている「グルー(糊)」が凍結するとスキー板にこびりつくため,それを剥がすのに使うから「グルースクレーパー」なんだそうです.ちなみに,ここで出てくる「シール(Seal)」とは,裏に糊がついていて,アチコチにペタペタと貼れるあの「シール」ではなく,アザラシ等の鰭脚類(ききゃくるい)を意味する「シール」なんだそうです(昔,アザラシの皮を滑り止めに使っていた事に由来するとの事).
さて,いきなり脱線してしまいましたが,元に戻ってこの「グルースクレーパー」を使ってタイヤカス取りを実際にやってみます.
使い方はハンダごて一緒で,100V電源に挿して使う代物ですが,駐車場周りに100V電源なんてないので,DC/ACインバーターを用意します.

(セルスター工業:
POWER INVERTER mini HG150/12V)
「グルースクレーパー」手配時,これの出力(ワット数)が分からなかったのですが,手元に届いて取扱説明書を読んだら「100W」と書いてあったので,なんとかこのインバーター(定格出力:120W)でもいけるかな?と思ったのですが,残念ながらNGでインバーターがシャットダウン・・・.
仕方がないのでタイヤを部屋に持ち込み,「グルースクレーパー」を電源に接続.「金属部分が300℃以上の高温になるので注意」と書かれているので,どうやって下に置こうか周りを見渡したところ,スプリングがそこにあったので(笑)これで代用.
もう使わないレートとはいえ,スプリングが溶けると嫌だなぁ~と思ったので念のために温度を計測.
スプリングが接しそうな柄の部分は30℃前後だったので大丈夫そう.
一番熱かったのは,スクレーパーの棒状の部分で約150℃(↓).
先端の刃先の部分は,65℃前後でした(↓).
65℃であれば,サーキットでタイヤを酷使した時と同じ温度なので,ちょうどいい値だなぁ~と思いました.
早速使ってみると,
大き目のカスは結構力を入れないとダメでしたが,ペンチでやるのに比べれば,はるかに楽.やり始めると細かいカスまで全部取りたくなってきますが(笑),走っている時にバイブレーションが出るくらいの大き目のものが取れれば十分なので,これで問題なしです!
以上,冬支度~スクレーパー編~でした.
当たり前ですが,カス取りなんて部屋の中でやるもんじゃないですね(笑).カスの後片付けが大変でしたし,焼けたゴムの臭いが暫く部屋に蔓延してました.屋外でコレを使うには電源の確保が必要なので,次はその辺りを考えないとダメですね・・・.
Posted at 2021/12/19 17:02:49 | |
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