前回はオカルトネタで終わってしまいましたが,それが目的で筑波に行った訳ではありません(笑).
ここのところ苦しんでいるアンダーステアの対策として,
先月の走行ではリアウイングの有無を比較したのですが,ドリフト走行後の路面であったため,非常にスリッピーで正確な比較が出来ませんでした.このため,適正な路面コンディションでもう一度確認しようと思ったのが今回の目的.
走行日の前々日,前日,当日午前と全てドリフト走行ではない事を確認し,これなら問題ないだろうと思って臨んだ訳なのですが,結果はまたしてもスリッピーな路面で判断出来ませんでした・・・.
走行中は「ドリフト走行後でない事を確認したのになぜ??」と思いながら走っていた訳なのですが,実際に路面を見てもドリフト走行後に出てくる過大なタイヤカスはなく,オイルが巻かれた痕跡もなく,なんでこれでこんなにスリッピーなのか,分からず混乱してました.
唯一当日気になったの「風」で,特別強いと思うほどの強さではなかったのですが,砂埃が舞う程度の風量はあるようにも感じ,実際クルマは結構汚れていました(↓).
もしかして,この風が原因だったりするのかな?と思い,一体どういう風だったのか調べてみると,当日の11時~16時の時間帯は,東南東の方角から約3.5m/sの風が吹いていたようです.
東南東ってどいう方向?と思い,地図と照らし合わせてみると(↓),
概ねTC2000側から吹いてくるようなイメージでした.今回滑り易いと感じたのは,1コーナー出口・インフィールド中間・最終コーナー出口の3つで,この風向きと照らし合わせて考えてみると,1コーナー出口は向かい風,インフィールド中間と最終コーナー出口は追い風だったようです.
追い風だと後ろからクルマが押される事になるので,それでリアがフラフラになったり,押されてアンダーステアが強くなったするのは理屈として合うのですが,逆に1コーナーの向かい風はクルマを押しつける方向になので,私がやってしまったスピン(↓)と辻褄が合いません・・・.
このスピンは原因が違うのかな?と思い,上記の車載を見つつリアが流れ始めたポイントを再確認してみると(↓),
ちょうど風と相対するような角度になった時にリアが流れ始めたような恰好.やはり向かい風となる角度でこれで不安定はやっぱりおかしい.う~ん・・・.
目線を変えて,「風」が直接の原因ではなく,「風」によって砂埃が運ばれ路面を汚したという仮説を立て,TC1000奥の土手から各車の挙動を見てみると,
後輪駆動車はみな,私がスピンしたのと似たようなポイントで姿勢を乱していました.
「やっぱり砂埃なのか・・・?」と思い,3.5m/s程度の風速で砂埃は運ばれるのか調べてみると,「ビューフォート風力階級」の定義では以下となっていました.
風力階級 :2(軽風)
相当風速 :1.6~3.3m/s
基準説明 :顔に風を感じる.木の葉が動く.風見も動き出す.
風力階級 :3(軟風)
相当風速 :3.5~5.4m/s
基準説明 :木の葉や細かい小枝が絶えず動く.軽く旗が開く.
風力階級 :4(和風)
相当風速 :5.5~7.9m/s
基準説明 :砂埃が立ち,紙片が舞い上がる.小枝が動く.
「和風」までいけば確実に砂埃は運ばれていそうですが,当日の風速(3.5m/s)でそこまでではなく,体感だと「軽風」の方が近い印象でした.これだと砂埃の可能性は低そうだなぁ~.う~ん・・・.
(あれだけの台数が走っていたので,レコードラインに砂埃が溜まるとも思えないですしね)
あと残っている可能性があるとすれば,路面から滲み出した油とか?
ファミ走の前々日は2輪のミニバイク耐久レースだったようで(↓),
路面も濡れていたみたいですし,それで油が路面に染み込んだとか? う~ん・・・.
全くもって怪異で,超自然的な力が働いたのか?と思いたくなりますが(笑),これ以上は追えそうにないので,ここで諦めます.
路面の原因はさておき,スリッピーな路面に対して今のセッティングだと動きがシビア過ぎる事は良く分かりました.尖ったクルマになってきたようで狙い通りではあるのですが,ここから更にオーバーステア傾向に寄せるのは限界を見極めにくそうで,少し疑問も感じます.その一方で,喰う路面であれば,またアンダーステアに逆戻りするかもしれず,セッティングを変えるべきか? 現状を維持すべきか?が悩ましくなってきました.
(冬場の路面は今回のスリッピーな路面に近い状態な気もしますし・・・)
やっぱり,もうちょっとマトモな路面で前後バランスを確認した上で,方向性を判断しないと失敗しそうです.タイヤの山が残ってないですけど,アレコレとイジる前に現在の状態でもう一度チェックしたいと思います.