
0.08秒差で逃げ切った
第5戦でしたが,正直な事を言うと,ここまでのタイムが出るなんて戦前は全く思っていませんでした.
その5日前にTC1000を走った時は41秒台はおろか,42秒台の前半を出すのにも苦労する有り様で,「さすがにこのタイヤじゃ,朝一でも42秒フラットが限界なんじゃないか?」と思うほどでした.なので,EF8の先輩がいつもの通りRE-71RSを履いて来た場合は,0.7秒以上のハンデを要求しようと思っていたのですが,結果は想定を0.5秒も上回る好タイムとなりました.
今回使ったフロントのA052は6月に投入したもので,それから3ヵ月経ったタイヤの状態はこんな感じ(↓).
ショルダー部分は完摩耗しており,そろそろA052お馴染みのトレッド面の破れが起きそうな頃合いです.205/50R15の新品の溝の深さは5.7mmだそうですが,ノギスでこのタイヤの溝を測ってみたら1.2~1.5mmしかありませんでした.単純計算で残りのライフは20%といったところで,勿論スリップサインには到達しています.
今回のタイヤは,投入後からずっと走行履歴を記録しているので,その推移を改めて見てみると(↓),

(青:クーリングラップを除いた生タイム 赤:平均タイム)
新品投入直後の41.2秒が一番速く,そこから5周したところでガクッと0.6秒も落ちて以降,二度同じタイムは出ませんでした(やっぱり新品の効果って凄い!).ただ,それ以降は70周目くらいまで同じタイムを刻んでいますし(平均41.8秒くらいで安定),途中70~130周辺りは日光を走った(うち1本はウェット)ので,タイムが上下に振れていますが,この辺りから徐々に落ちる傾向となり,平均タイム(赤)がジリジリと上に向かっているのが分かります.
ざっくり計算になりますが,ここからA052のデグラデーション(性能劣化)を見積もってみると,
100km(≒TC1000×100周)で0.2秒ダウン
といったところでしょうか? このデグラデーションで,今回の第5戦開始時となる260周目辺りのタイムを推定してみると,41.8秒に対して0.5秒ダウンといったところで,やはり当日の実力は42.3秒辺りのタイムが妥当だった気がします.実際のところは,それよりも0.8秒も速いタイムを刻んだ訳ですが,何だかオカルトめいた速さで困りますね(苦笑).
冷静に振り返ってみると,新品投入直後のタイムが 41.213(↓)であるのに対し,
今回のタイムは 41.481(↓),
左右入替えながらとはいえ,通算260周も走ったタイヤで「新品時から0.25秒しか落ちてない(この計算だとデグラデーションは100kmで0.1秒になる)」って,いくらA052が最後の最後までタイムの出るタイヤだと言っても,やっぱりちょっと異常なタイム・・・.
何なんだコレ? コンディションの差なのかぁ~??と思い,過去天気ベースで調べてみるも,
新品時 ・・・ 気圧:1008.6hPa 気温:23.6℃ 湿度:81% 全天日射量:1.15MJ/m3(曇り)
今回 ・・・ 気圧:1014.2hPa 気温:22.8℃ 湿度:77% 全天日射量:0.90MJ/m3(曇り)
ん~,相対的に今回の方が良いコンディションである事は間違いないですが,気圧を除けば全体的には誤差レベルの違いなような.ホントなんで今回はこんなタイムが出たのか? 全くもって不思議です・・・.
以上,A052のデグラデーションデータに基づく考察でした.
デグラデーションのデータは今回から取り始めたばかりなので,まだまだ精度に欠けているとは思いますが,それでもやっぱり,今回の結果は実力以上のタイムだった気がしていて,次走った時にこれがマグレとならない事を祈りたいところです・・・.
Posted at 2022/09/17 07:28:27 | |
トラックバック(0) |
セッティング(タイヤ) | 日記