
まずまずの結果に終わった
先日のTC1000.
残念ながら一番良いコンディションの時に新品タイヤを使えませんでしたが,やれるだけの事はやったので満足はしています.
その一方で,今回も改めて思ったのが「新品の最初の1発目って,よく食うなぁ~」という点.経験則的にはTC1000で0.2秒くらいのゲインがあるので,2周目以降で同じタイムはホントに出せませんね・・・.
そんな新品タイヤの効果ですが,一体何がどう違うのだろう?と思ったので,今回は新品1発目のファーストアタックとなる計測1と,セカンドアタックとなる計測2で一体何が変わっているのか?を確認してみたいと思います.
まず,公式のタイムで差を見てみると,
計測1 ・・・ 41.142
計測2 ・・・ 41.455 (+0.313)
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計測3 ・・・ 41.557 (+0.102)
計測4 ・・・ 41.715 (+0.158)
計測5 ・・・ 41.796 (+0.081)
という感じでした.今回は計測1と計測2で0.31秒の差がつきました(前回は0.13秒でした).無論,毎周同じ走らせ方をしている訳ではなく,計測1の結果をフィードバックして,ドライビングを修正して計測2を走っているので,それの成功・失敗でタイムがバラつく事もあり,この差がそのまま新品タイヤの性能とは言えないと思いますが,周回毎に落ちていくのは間違いなさそうですね.
前回のタイヤ履歴を見ても,今回と似たような感じでタイムは落ちていきましたし,新品のオイシイところが終わった後は,概ね41.7秒辺りでタイムが安定し出すのも似た傾向であり,これがA052の特性のようです.
続けて,ロガーデータで見比べてみると,
新品(計測1)が緑,ユーズド(計測2)が青になるのですが,両者の最も差が大きくなったのが,コーナーの立ち上がりの部分(赤丸の部分)でした.ブレーキングして,ターンインして,横Gが掛かった状態でステアリングを戻しつつ,アクセルを開けていくようなシーンですね.上記のグラフだと1コーナー(1つ目の赤丸)はちょっと分かりづらいですが,他の3つは全て加速の瞬間に停滞が起きているのが確認出来ます.
コーナーの立ち上がりでアクセルを開け,トラクションを掛けに行った時に,踏ん張ってクルマを前に進ませてくれるのが新品タイヤ(緑),加えられた力に負けて横に滑ってしまうのがユーズドタイヤ(青)という感じでしょうか.
トラクションで差が出るなら,縦Gのグラフでも分かるかな?と思い,そちらも見てみると,
新品(緑)の方は+方向に加速度が出ているのに,ユーズド(青)の方は一瞬同じようにプラス方向に行きかけた後,途中で負けたかのようにカクッと加速度がマイナス方向に落ちているのが読み取れます.この力を加えられた時に耐えられる・耐えられないの差が新品・ユーズドの違いのようですね.
ざっくりで見積もってみると,このブレーキング→再加速のシーンにおける加速停滞1箇所につき,0.05秒タイムを失っていますから,TC1000だとこれが4箇所で合計0.2秒差という計算になり,経験則とも一致しました.
このトラクション悪化部分を他で補えれば,ユーズドでも現在の新品相当のタイムが出せる訳で,ラップタイムを高いアベレージで保つためには,そういうところも考えないとダメそうですね.
Posted at 2022/10/11 12:57:01 | |
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