
話の順番が
TC1000のファミ走と入れ替わりましたが,TPMS導入のお話です.
ここ数年,冬場のリアタイヤのウォームアップに苦しみ,15分の走行枠の中で4輪のタイヤの温度を揃えられず,アタックチャンスが1周しかなかったなんて事もありました.一番良い対策はタイヤウォーマーの導入なのですが,四輪用で市販されているのは18インチクラスが中心で,私が使っている15インチサイズはないようです.
聞くところによると,二輪用(17インチサイズ?)のウォーマーを流用する手があるようなのですが,そちらは知見が乏しく,モノがモノだけに使い方を誤ると危ないので,二の足を踏んでいました.
ウォーマーが使えないなら,せめて走行中のタイヤ温度を把握出来ないか?と思い,こんなの(↓)とか,
こんなの(↓)とか,
眺めていたのですが,モノがモノだけに本格的なヤツばかりで結構なお値段でした.
もうちょっとお安く出来ないかなぁ~?と思い,カート用のコレ(↓)とか,
・・・も見ていたのですが,四輪で使うにはケーブル長が足りなそうで,その辺りの延長が出来るのかどうかが調べ切れませんでした.
結局のところ,カート用であれ,構築するのに10万オーバーのコストが掛かるのは間違いなく,それだけのコストを掛けて費用対効果が見い出せるかどうかが疑わしかったので,やはり「まずは簡易計測でお試しだな・・・」と思い,TPMSの方に視線を移しました.
「TPMS」は,Tire Pressure Monitoring Systemの略で,ホイールにタイヤの内圧を計測するセンサーを取り付け,その計測値を無線で飛ばして,レシーバーがそれを受信して表示するという代物です.一般的にはタイヤのパンク検知の用途で使われ,内圧が低下するとアラームを鳴らしてドライバーに知らせる機能を持っています.
「TPMS」には「直接式」と「間接式」の2種類があり,「直接式」は以下(↓)のようにタイヤの内部(ホイールの内側)にセンサを埋め込むタイプの事です.
タイヤの内部を直接計測するので精度が高く,センサー自身もタイヤに覆われて防塵・防水・脱落リスクも低いのがメリットとなるのですが,タイヤの内側にある事がデメリットにもなっています.その配置の都合上,センサーを交換する際はタイヤを一度ホイールから外す必要があるのですが,センサーに内蔵されている電池は1~2年程度で切れてしまうので,定期的にタイヤの組みばらしが必要となります.
サーキットユーザーであれば,全く摩耗しないFFのリアタイヤであっても1年程度で必ず交換するでしょうから,それほどデメリットにならない気もしますが,TPMSが付いたタイヤの組みばらしは,センサーを壊さないように注意して行う必要があり,タイヤ屋さんによっては交換工賃が上がるので,この部分でデメリットが生じます.
そもそも費用対効果が見い出せないから「TPMS」を採用しようとしているのに,「TPMS」のせいで余計なコストが掛かるようでは本末転倒なので,今回は計測精度が落ちるのを承知の上で,「間接式」を選ぶ事にしました.
さて,その間接式の「TPMS」ですが,お手軽であるが故に種類が凄まじくあります.
値段もマチマチで,正直どれを選べば良いのか分かりませんでした.
サーキットユースで考えるなら,有名なのは「エアモニ」かな?と思い,その最新作「エアモニ 4」を調べてみると,

(Airmoni:
エアモニ 4より)
さすが第4世代まで進化しただけあって,レシーバーの充電がソーラー式になっている等,機能が洗練されているようです.ただ,どうも製品のターゲットがトレーラー等の6~8輪用に移ったようで,「要らない機能が多そうだなぁ~」とも思いました.値段も結構するので「もうちょっと安いヤツでいいかなぁ~?」と調べてみると,数千円台の安い製品は色々あるのですが,どれも決め手に欠ける感じで・・・,
面白くない! <(`^´)>
「折角買うなら,何かプラスαの要素が欲しいなぁ~」と思い,更に調べてみると,「iPhoneアプリでモニタリング出来るTPMS」なんてのを見つけました(↓).

(オレンジジャパン:
TP Checkerより)
「ほぅ・・・これは面白そうだな」と思いましたが,ご覧の通り既に販売は終了.「昨今の半導体不足を考えれば,そりゃそうか・・・」と思いつつ,他にないかなぁ~と調べてみたところ,クラウドファンディングで国内販売に漕ぎ着けたという製品を見つけました(↓).

(PR TIMES:
話題のスマホで24H自動監視する空気圧モニター FOBOTIRE2が販売開始より)
「へぇ~,コレ面白そうじゃん」と詳しく見てみると,一般的な「TPMS」の機能は一通り揃っている事は勿論の事,気になる一文も見つけました(↓).
(; ・`д・´) ナン…ダト…?
これは「タイヤの内圧と温度の変化推移のデータが取れる」というコト!? 計測のサンプリング周期が分かりませんが,1分以下でデータを収集出来るのであれば,周回毎のタイヤのウォームアップ特性を解析するツールとして使えるかも!?と思い,早速このFOBOの「TIRE 2」を手配.
手配を掛けた時は在庫切れで,入手するのに少し時間が掛かりましたが,何とかファミ走の前日夜にギリギリ届きました.時間がなくてマニュアルは斜め読みレベルでしたが,最低限の動作確認は出来たので,そのまま筑波へと向かう事になりました・・・(後編に続く).
Posted at 2022/11/07 04:28:17 | |
トラックバック(0) |
セッティング(ツール) | 日記