
「フロントタイヤが摩耗限界に達した」と
証拠画像まで付けて述べたのに,「まだ余力残してるのでは?」とタイムを疑われたOXです.
さて今回は,A052の使用履歴を細かくつけるようになってから2回目のセットが終わったので,今回のセットの使用履歴を纏めておこうと思います.今回のセットは秋からの投入となり,途中失火で苦しまされたので,タイヤのポテンシャルをきちんと発揮していない不正確なデータな気もしますが,データはデータなので履歴として残しておこうと思います.
まず,走行距離とタイムの推移(青:ラップタイム 赤:平均ラップタイム).
上のグラフではクーリングラップは除外しています(前回値保持).平均ラップタイム(赤)で傾向を見てみると,新品投入直後が一番速く,そこから20kmくらいでガクッと落ちて,以降は安定する感じのようです.途中50~100km辺りは日光なので微妙にペースが速くなり,100~170kmはTC2000のためTC1000換算で「÷1.6」をするも,ペースが遅過ぎてクーリングラップの扱いになってしまいました(泣).170~240kmはTC1000ですがウェットのデータなのでこちらも除外となり,距離だけが延びている感じですね.240km以降は全てTC1000ですが,ここら辺は失火に悩まされたので平均42.0秒台に収束した感じのようです.
次に,春~夏にかけて使った前回のセットの平均ラップタイムと比較してみると(灰:前回 赤:今回),
前回は280kmくらいで摩耗限界に達しましたが,今回は秋~冬という事で路面温度が低く摩耗が穏やかで,ウェットの走行も多かったので420kmまでライフが延びました.
前回との傾向を比較してみると,やはり新品1発目が断トツで速く,そこからジリジリと落ちてきて40km以降はタイムが安定するという前回と同様の傾向が今回も見られました.これがA052の特性なんでしょうね.前回と傾向が違うのは,前回が120~240km辺りでジリジリとタイムが落ちているのに対し,今回はそれが見受けられない部分ですが,これは外乱が多かったのと,時期的にタイヤのデグラデーションと気温の低下によるエンジン出力の向上が重なって相殺されたためではないかな?と思っています.
次に,各走行枠のベストとその時の気圧・気温・路面温度を纏めたデータ.
こちらは正確性を期するために,筑波サーキット公式の気圧・気温のデータが手に入った時のみデータを採用しています.
トレンドライン(赤線)で見てみると,気圧は995~1025と30hPa変わってもタイムはほとんど変わらず,TC1000のコースレイアウト+私のEF8だと気圧はあんまり影響しないみたいですね.それに比べて気温の方が影響は大きそうで,「気温が10℃上がればラップタイムは0.15秒落ちる」という感じのようです.経験則的にはもっと落ちても良いような気もしますが,どうもLINK ECUにしてからここら辺の差が出にくくなっているような気がしますね.引続きデータを収集してみたいと思います.最後の路面温度は気温と似たような傾向ですが,感度は気温の約半分くらいのようですね(路面温度が20℃上がってようやく0.15秒落ち).
以上,A02の使用履歴でした.
今回のデータからも,やっぱり新品最初の1発の重要性が浮き彫りになりました.このチャンスを逃すと自己ベストは絶対出なさそうですね.私の場合,毎回タイヤをニューにするタイミングで足回りのセットも同時に変更しているので,新品タイヤのファーストアタックって毎回ぶっつけ本番で走行前に吐き気をもよおすくらいプレッシャーを感じるのですが,どうやら次回もそうなりそうです・・・(苦笑).
Posted at 2023/01/11 23:48:59 | |
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