
コレクションホールの企画展「
GTカー&ツーリングカー Garage Collection」の車両見学その①シビック編です.展示されていたのは6台.
1984年 TSレース ヤマトシビック
1987年 JTC 無限 MOTUL CIVIC
1989年 JTC 出光 MOTION CIVIC
1993年 JTC JACCS CIVIC
1995年 JTCC Castrol 無限 CIVIC
1998年 スーパー耐久 ギャザズ ドライダー シビック
この中で注目していたのは2台ですが,まずはその1台目,グループA仕様の「出光 MOTION CIVIC」.
ボンネットのバルジを見れば分かりますが,B16Aを搭載したEF9ではなく,ZCを搭載したEF3です(↓).
隣に止まっているEG6は隙間がピッチリと埋められていますが(
コチラを参照),このEF3はクリアランスの詰めはされていないようです.
EF乗りとしては,チョット気になるボンピンの位置はこんな感じ(↓).
エアジャッキ用の空気取り入れ口は前面ではなく,こんな位置(↓)にあるんですね.
最後にこのクルマで一番熱い部分.サイド出しマフラー(↓)がイイですね!
ちなみに,ZCを搭載したこのEF3ではサイド出しにしていますが,翌年のB16Aを搭載したEF9では後ろ出しなんですよね.当時のレギュレーションは確認していませんが,トルク型のZCだからサイド出しにして高回転を補い,高回転型のB16Aだから後ろ出しにしてトルクを稼いだ・・・なんて事だったりするんでしょうか??
さて,もう1台はJTCC仕様の「Castrol 無限 CIVIC」.なかなかレアな4ドアのシビックレーシングカーです.
さすがにこの年代になると隙間はキッチリ埋めてきますね(↓).
スプリントレース用なのでエアジャッキの空気取り入れ口はフロント周りになかったのですが,バンパー下にあるこの白いバー(↓)はなんなんでしょ?
接触の後と思わしき傷跡がレーシングカーって感じですね(↓).
セダンボディという事もあるんでしょうが,クロスされたロールケージだけでなく,結構高い位置に真横に1本通したバーも見えます(↓).
カタログスペックで,EG6(右)が全高:1350mmであるのに対し,EG9(左)は全高:1375mmとちょっと背が高いのが,並べると良く分かりますね(↓).
耐久仕様であるEG6(右)とスプリント仕様であるEG9(左)のフロントキャンバーの違いはこんな感じ(↓).撮影した時の角度のせいかもしれませんが,EG6の方がちょっと寝てるかな・・・?
ちなみに,公称では「1995年仕様のCastrol 無限 CIVIC」となっていますが,この展示車両は「部品を搔き集めて後から作ったショーカーなんじゃないか?」という噂があるそうです.その根拠としては,フロントバンパー下部に開口部がなく(↓),これは1994年仕様のバンパーじゃないのか?とか,
「Castrol 無限 CIVIC」のホイールは赤なのに,「ジャックス シビック」のシルバーを履いているとか(↓),
ボディ本体は「ジャックス シビック」で,「Castrol 無限 CIVIC」のカラーに塗り直したのでは?とか(よーく見ると再塗装跡が見えるらしい),そんな噂があるそうです・・・.
以上,シビック編でした.この後も続きます.

Posted at 2023/10/18 23:20:53 | |
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