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2023年11月24日 イイね!

同乗するならブログを書け

同乗するならブログを書けラーメンを食べ終わり,翌日のファミ走を走るために何時に筑波に着くか?を話し合っていたはずなのに,「タイヤカス」「スーパーラップ」「ストレートのスピード」「タイヤとホイール代」「低反発と高反発」「MAQsのレート」「マキタのツール」「日光のライセンス」「家と駐車場代」と話が飛びに飛びまくり,ラーメン食べて温まったはずの身体を,気温12℃の寒い中で1時間も晒して寒くなり,結論を出さないまま話を終えるという,もの好きな人達が宇都宮にいました.


彼らには「白いZC32Sに同乗した事がある」という共通点があるのですが,「同乗するならカネをくれ」のセリフを言おうと思って止めたおじさんと,止められず言ってしまったおじさんと,そのネタにウケてるおじさんと,「このおじさん達,何を言っているんだ??」という顔をした若者という,埋めたくても埋められない溝が実はあったようです・・・.

はい,という事で,この白いZC32S(↓)に同乗しに日光サーキットへ行って来ました.



このクルマのオーナーである(大)@みやう軍団さんは「同乗するならカネをくれ」なんて,セリフを言うはずが・・・な・・・・・・い?!と思ってはいますが,そのカネが払えない私は,先に体験談のレポートをブログに上げて,言われたらこの原稿料を請求する形で相殺する作戦を取ろうと思います.


さて,話は遡る事13ヵ月前,日光のスポ走で(大)さんのクルマにあおたまさんが同乗し,そのクルマをtaka@黒インテ(元)さんが追い掛けるというイベントがあったのですが,その時の両車のロガーデータが送られてきて,それを比較するというブログを上げました.



そうしたら,今度はTC1000で分析をさせられさせて頂く事が出来て,その時に「機会があれば横に乗っけて下さい!」とレポートを締めたのですが,それを見た(大)さんから「2/10の走行会に一緒に行きませんか?(自己ベスト出すからデータ取りに来い)」とお誘い頂いて,とある走行会に喜んで(?)申込みを行いました.



ところが,まさかの雪予報で中止という意外な展開で話が流れ,これで安心残念に思っていたのですが,義理堅い(大)さんは,9ヵ月先の走行会を調べてくれて,再びお誘い(呼び出し)を頂いたのでした・・・.


走行会でプロの横に乗せて頂く機会は時々ありますが,ここ最近は単走で走ってもらう事が多かったので,人の横に乗ってサーキットを走るのは2年振りになります.事前に走行データを見ている事もあり,(大)さんがどんなドライビングをされるのか何となく想像は出来ていたので,今回はどこで・どんな操作をしているか?に着目して横に乗らせて頂きました.残念ながら車載もロガーデータもないので,文章ベースになっちゃいますが,気づいた点を書き留めておこうと思います.

1~2コーナー
1コーナーは私と(大)さんとではアプローチの仕方が全く異なるので,どうやって操作しているのか? 1番気になる部分でした.



私は1コーナーに進入する前(縁石の手前)でブレーキングを開始し,ヒール&トゥで3→2速に落とした後,左に切ってコーナリングを始めるのですが,(大)さんは逆で,左にステアリングを切ってからブレーキングを開始し,1~2コーナーの間でで3→2速に落とします.ようは,

 (大)さん ⇒ ステアリング→ブレーキの順で操作
 私     ⇒ ブレーキ→ステアリングの順で操作

・・・って事です.1コーナーの進入速度を稼ぐためには(大)さんの操作の方が正解ですし,ステアを切ってからブレーキングを開始する事でヨーを使って曲げる事も出来るので,コーナリングも速いです.これが(大)さんがズバ抜けてS1で速い理由だと分かってはいるのですが,私は真似出来ないんですよねぇ・・・.

真似出来ない理由も分かっていて,これをやろうとすると右に横Gが掛かった状態でヒール&トゥの操作をしないといけないのですが,ヒール&トゥという事は左足は浮いている訳で,右足(ブレーキを踏んでいる足)1本で横Gに耐えて身体を支えないといけないのです.右足1本で身体を支えるという事は自然と力んで足の動きが悪くなるので,アクセルを煽り切れず,こんな感じ(↓)でシフトダウンを失敗したりします・・・.


(クラッチ繋いだ瞬間,シフトロックして頭がガン!と前に振れているのが分かると思います)

なので,これを避けるために(右足が力まないようにするために)私は先にヒール&トゥを先に済ませて,左足で踏ん張れるようにしてからコーナリングを開始しているのですが,今回の同乗を終えた後に,何回かステアリング→ブレーキの順で操作を試みたところ(↓),



2コーナーの進入で滅茶苦茶クルマが曲がる事を体感出来たので,S1で9秒フラットを出すにはやっぱりステアリング→ブレーキの順なんだろうなぁ~と改めて思いました.「日光41.3秒の壁」を易々と乗り越えるためには,ドライビングのスキルをもう1段階引き上げないといけないので,この課題を今度は道具に頼って何とか解決しようと思っています・・・.


あ,ちなみに(大)さんの横に乗って改めて思いましたが,この方,ホントにタイヤを潰すのが上手いですね.あの真夏でも温まらないタイヤとして有名なHankook Ventus R-S4を真冬でも苦もなく走らせているので,タイヤの荷重コントロールのスキルが絶品なのは予想していましたが,その予想の更に上のレベルでした.

先程述べた「1コーナーを突っ込んで曲げながらブレーキング」を行おうとすると,右フロント1輪に全ての荷重が乗っかるような,所謂「背負い投げ状態(↓)」になるのですが,



この背負い投げ状態でのコントロールがとにかく凄くて,荷重を掛け過ぎず,掛けなさ過ぎず,タイヤが耐えられるギリギリの限界を正確に見極めて,それを無段階にスムースにコントロールするワザは,横で見ていて驚嘆させられました.

私もTC1000であれば似たようなワザが使えなくもないのですが,タイヤの内圧・温度が狙い通りの値じゃないと,1輪に荷重を掛け過ぎてフロントがズザザーッとすっとんでいく(アンダー出して曲がらない)ので,何周走っても一切アンダーを出さない(大)さんのドライビングの正確性にはホント呆気に取られました.確かにこの走らせ方であれば,サイドウォールの固い,構造で剛性感を出すタイヤ(R-S4,ZⅢ,RE-71RS,A050等)を好まれるのは納得で,海外系に多い内圧を張って剛性感を出すタイヤ(シバタイヤ,AD09等)は合わないでしょうね.


3~4コーナー
1個目から非常に長くなってしまったので,ここから先はもう少しシンプルに行きます.
ここで感じたのは,「結構な量,縁石に乗せているのに全然跳ねないなぁ~」という点.



最初は「このZC32Sの足が良く出来ているんだなぁ~」と思っていたのですが,何周か走っているうちに,4コーナーで跳ねる周回もありました.アレッ?と思いながら,「跳ねる・跳ねないの違いはナンだ?」と探っていたところ,

Σ( ゚д゚) アッ!

「あ,コレ,跳ねるのが普通なんだ.跳ねないようにドライビングしているんだ・・・」と途中で気づきました.

日光で速い人は,2~3コーナー間で空中を走ってる(左側2輪が完全に浮いている)のですが,(大)さんの場合,完全に浮くトコまではいかずとも,左側2輪が完全に荷重が抜け切っているので,3コーナーの縁石に乗っても全く跳ねないんでしょうね.察するに,コレが実現出来るヒントは2コーナーの旋回速度(ヨー)にあって,そのために逆算して,あれだけ1コーナーで突っ込むんでしょう.恐らく失敗して跳ねた周回は,2コーナーで速度を落とし過ぎたか,3コーナーで狙いの姿勢を作れなかった時なんでしょうね.

なるほど,S1で9秒フラットを出す秘訣はココにあったのか! いやはや凄い人だ・・・.


6~7コーナー
ここで驚いたのは,6コーナーの立ち上がり,7コーナーに目がけていくところでクルマが異様に曲がる点.



6コーナーの立ち上がりは外側から回り込んで,7コーナーの縁石目がけて立ち上がるのが正解なのですが,ここを狙おうとすると6コーナーの頂点付近でクルマのノーズをクルッ!と回して向きを変える必要があります.よくあるケースは,向きを変えるために,リアを破綻させてスキール音を鳴らしながら,クルマを振り回して向きを変える方法なのですが,(大)さんの場合は,リアを動かして曲げるのではなく,フロントを入れて曲げるイメージでした.

(大)さんが走行中に身振り手振りで,ステアリングとブレーキの操作タイミングとその量を教えてくれたのですが,「いや,そのタイミングで操作しても,私のEF8はノーズが入らないんですけど・・・」と思いながら聞いてました.恐らくこの違いはトーのセッティングにあるんでしょうね.「こんな動きが出来るなんて,心底羨ましい!」と強く思ったのでセッティングを見直そうと思います.


8~9コーナー
ここで感じたのは,「この人,ホント,クルマを斜めに進めるのが上手いなぁ~」という点.

隣で乗っていると,8~9コーナー間,クルマの向きがずーっと斜めになっている(フロントが内側,リアが外側を向いている)のが良く分かるのですが,takaさんほど"滑ってる"感はなく,自然にクルマが曲がっているような印象でした.当然,タイヤもスキール音がする事もなく,姿勢も安定していて全く怖さは感じないのですが,唯一気になったのが9コーナーの進入.



ここで,(大)さんステアリングを切り足しているんですよね.8コーナーの動きから察するに,このまま定常円旋回(ステアリング一定)でクルマが曲がりそうに思えたのですが,9コーナーの進入が思ったほど曲がらず,ステアリングを切り足したくなる気持ちが,隣で見ててよく分かりました.

これだと操舵抵抗でバックストレートの車速が伸びないので,「なんで,ここで曲がらないんだろ?」と思っていたのですが,コレも恐らくトーのセッティングですね.



イメージで言うと,(大)さんのクルマは上の図で言うところの2時・10時の辺り,舵角が少ない時がとてもよく曲がるんです(さっきの6コーナーがその良い例).しかし,それよりも舵角が多い時,上の図で言うところの1時・11時の辺りが曲がらないみたいですね.私のEF8はこの逆で,2時・10時の辺りはほとんど反応しないのですが,逆に1時・11時辺りは良く曲がります.ロガーを積んでないので,これは推測に過ぎませんが,多分9コーナーの脱出速度は私の方が高い気がします.なので,ここだけは唯一「勿体ないなぁ・・・」と思っていました.

察するに,多分私のEF8はトーが開き過ぎなんでしょうね.この辺りはスイートスポットをどの車速域に持ってくるか?という話になるので,やっぱり見直しが必要だなぁ~と強く感じました.今の足回りのセッティングだと,オイシイ車速域が高過ぎで,これがTC2000で予想外の結果が出た一方,TC1000と日光で惨敗をきしった原因な気がしてきました・・・.


10~11コーナー
ここは感じたのは,「結構10コーナーでガッツリブレーキを踏むんだな・・・」という点.



1~2コーナーや6コーナーから想像するに,10コーナーも(大)さんは左フロントにしっかりと仕事をさせる走らせ方なのかなぁ~?と思っていたのですが,思いの外,強く止めて曲げていたので,他のコーナーと違って少々意外な印象でした.


以上,(大)@みやう軍団さんの同乗走行体験談でした.

プロの隣に乗ると「前後Gが凄い!」「この人達,滅茶苦茶タイヤをゴリゴリと潰している!!」と驚かせられるのですが,(大)さんの1~2コーナーのドライビングはそれ匹敵する程でした.いや,あるいは,その過程でのスムースさを踏まえると,プロ以上のドライビングだったのかもしれません.

隣で乗って一番感じるのは,Gの変化(荷重変動)が物凄く少ない点.決してGの絶対値が小さい訳ではないのですが,その変化の過程がとてもスムースで,Gの立ち上がりも一定ですし,収束のさせ方も一定って感じです.これだとクルマが全然ギクシャクしないので,乗ってて全く怖くないですし,下手をすると凄いと感じないレベルかもしれません.でも,1つ1つをよーく探っていくと,物凄く繊細で絶妙なコントロールをしているのが感じ取れました.プロの車載を見て「何だか楽(らく)そうに運転している」なんてよく言いますが,まさしくそんな感じです.私もどちらかと言えば,こういうドライビングスタイルに憧れているので,今回の同乗は非常に良い経験でしたし,たくさん気づきが得られました.

(大)@みやう軍団さん,貴重な機会を作って頂き,本当に有難う御座いました!<(_ _)>
Posted at 2023/11/25 14:14:19 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日光サーキット | 日記

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