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2024年10月19日 イイね!

S1・S3のドライビング比較

S1・S3のドライビング比較LSDのテストをしに行ったのに,路面があまりにもアレでかなーり不満の残った先日の日光

ショップに行った際に同枠のリザルトを入手したのですが,先んじてかず@GD3さんから「自己ベストの0.5秒落ち」という情報を頂いていたので,前回(4月)と今回(10月)両方走っている常連のFD2のタイムを確認して「0.4秒落ち」だったため,やはり路面が悪かったんだなぁ~と思いました.

そうなると,いつものような分析をやってもあまり意味がないので,今回は同じ路面でドライビングを変えてみた当日2本目と3本目の比較してみようと思います.

まずはサンプルデータ.

【2本目(41.808)】



  S1:9.814  S2:18.134  S3:13.860
  気圧:1007.7hPa  気温:23.9℃  湿度:67%

【3本目(41.731)】



  S1:9.649  S2:18.268  S3:13.814
  気圧:1006.9hPa  気温:25.1℃  湿度:62%

S1は2本目が速く,S2は3本目,S3はほぼ互角といった感じのようです.コンディション的には大きな差はありませんが,日射しの量は3本目の方が多く,路面温度は高かったように思えます.


それではS1から.ここではボトム重視(2本目:青)と距離重視(3本目:赤)の2種類のラインを試してみました(↓).



「ボトム重視(青)」の方は,前回プロに乗って頂きその後の補講で教えて頂いた「ヨーが最大となるポイントを奥に設定した走り方」を狙ったもので,1コーナーに対して浅い角度で進入し,ゆるゆるとブレーキングした後,やや大回り気味に旋回して2コーナーに向かうラインです.

「距離重視(赤)」の方は,いつもの私の走り方で,1コーナーの進入で強めにブレーキングしてヒール&トゥを済ませた後,2コーナーに向かって再加速し,再度ブレーキング→旋回というラインです.

この両者のロガーデータを比較してみると(↓),



1コーナーへの進入角度が浅い「ボトム重視(青)」の方が,操舵抵抗が少ない分だけ車速が一伸びしているようです(左側の緑丸).その後のブレーキングでは「距離重視(赤)」の方が一気に車速を落とすので瞬間的な減速量が多いですが,再加速して80km/h台をキープしている時間が長いので(真ん中の緑丸),2コーナーまでの間に「距離重視(赤)」の方が0.22秒速い結果となりました.

ただ,その後ヨーが最大となるポイント(右側の緑丸)では,その名の通りボトムスピードが高い「ボトム重視(青)」の方が速いため,両者の差は詰まるのですが,それでも0.05秒「距離重視(赤)」の方が速い結果となっています.そのまま3~4コーナーと抜けていくと「ボトム重視(青)」の方が立ち上がりの速度は高い分だけどんどん距離を詰めていくのかなぁ~?と思って見ていたのですが,意外や意外,距離は詰まらず,逆に「距離重視(赤)」の方が引き離していき,最終的には0.16秒「距離重視(赤)」の方が速い結果となりました.

最後の「距離重視(赤)」が引き離した要因は何なんだろう?と思い,もう一度ライン取りを確認してみると(↓),



どうやら3コーナー→4コーナーへの切返しで,「距離重視(赤)」の方がレスポンス良くクルマが曲がったためのようです.これは逆算すると3コーナーのエイペックス付近で「距離重視(赤)」の方がよりクルマの向きが変わっていたという事を意味し,ボトムが低い分だけV字のコーナリングに近い形が取れたという事なのかなぁ~?と思いました.

また,「ボトム重視(青)」の方は,「ヨーが最大となるポイントを奥に設定した走り方」のはずなのですが,両者の最大Gのポイントを見てみると,



軌跡こそ違え,実は両者共ほぼ同じポイントでヨーが最大となっている事が分かりました.ここから分かるのは「ヨーが最大となるポイントが手前過ぎる」という事で,「ボトム重視」の走らせ方がまだまだ甘い(=伸び代がある)のだと思われます.

ちなみに,路面コンディションが異なりますが,今回の「ボトム重視」の走らせ方をプロと比較すると(↓),


(赤:プロ 青:私)

1コーナーへの進入速度自体はさほど変わらないものの,その後のブレーキングで私(青)の方が圧倒的に強く減速させてしまっている事が分かりました.この緩いブレーキングはプロの技術の真骨頂だと個人的には思っているので,なかなか真似が出来ませんね・・・.このワザが最も必要なTC2000がこの後控えていますし,練習しないとなーと思いました.

総じて見ると,今回もやはりS1は「距離重視(赤)」の方が速かった,という事になるのですが,上記の伸び代の件を踏まえ「ボトム重視(青)」の方は今後も試していこうと思います.




次はS2.ここはライン取りに違いはなく,同じドライビングをしているのでサラッと.タイム的には0.13秒の差がついていますが,これは恐らくタイヤのグリップの差と思われ,2本目(青)の方はまだ2周目であるのに対し,3本目(赤)の方は9周目なので,3本目の路面温度を踏まえるとタレて絶対的なグリップが落ちていたんだろうと推測しています.


という事で最後のS3.ここは最高速重視(2本目:青)と距離重視(3本目:赤)の2種類のラインを試してみました.



「最高速重視(青)」は10コーナーのRを無視して,ステアリングを真っ直ぐ保持したままブレーキングし,速度が落ちたらステアリングを切って直角に曲がる,という感じのラインです.当然これだとボトムを落とし過ぎる事になるので10~11コーナーの短い直線部分で再加速し,11コーナーで再びブレーキングする事になります.一見すると,この減速→加速→減速というギクシャクした動きがムダに思えるのですが,実はこれには1つメリットがあって,11コーナーへアプローチする際に前後の荷重移動が使えるため,前傾姿勢を強めてリアを振り回して向きを変え易い,という効果があります.

一方,「距離重視(赤)」は10コーナーのRに沿って,ステアリングを切りながらブレーキングし,減速しながら斜めに11コーナーへ向かって行くラインです.こちらの場合,タイヤのグリップを縦にも横にも使うため結構タイヤに厳しく,ブレーキロックすれすれのコントロールが要求されました.万が一ロックしたらアンダーステアで外側の土手に向かって飛んでいく事になりますし,かといってブレーキを緩め過ぎると速度が高いので曲がり切れず,強制ピットインとなってしまいます.ブレーキをコントロールする自信がない訳でもないのですが,この日はかなり萎えていたので,ヒヨってかなり早めにブレーキングを開始してしまいました・・・(↓の赤).



まぁ,進入速度が低い分だけボトムは上げる事ができ,タイム的にはトータルで0.05秒速い結果となったのですが,前後の荷重移動を使って11コーナーで向きを変えられないため,11コーナー~12コーナーにかけて我慢を強いられ,ホームストレートでの伸びもイマイチですし,あまり楽しくはなかったですね.

ここのライン取りは毎回試すのですが,やはりどちらのラインが良いのか分かりませんね.精神衛生的には「最高速重視」の方が楽ですし,タイヤの負担も少ないですし,11コーナーで向きを変えるのも楽ですし,ホームストレートの車速も伸びるのですが,純粋にタイムだけ見ると「距離重視」の方が僅かながら速いので,その日の路面コンディションに合わせて切り替えるしかないのかなぁ~?と思いました.




以上,今回唯一の反省回となるS1・S3のドライビング比較でした.
Posted at 2024/10/22 23:03:34 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日光サーキット | 日記

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