
先日参加してきた
ナリモでのジムカーナ練習会で
参加者の方が撮ってくれた写真をいくつか頂きました.
当たり前の話ですが,自分が走っていれば自分のクルマの走行写真なんて撮れませんし,私の周りは撮影する事よりも走行に専念する人の方が多いので,頭を下げて頼まないとわざわざ撮ってくれません(笑).なので,こういうのは嬉しいし,ホント有難いです.
特にコーナリング中の写真は,ロール角等の情報が得られるので非常に助かるのですが,今回は外周を全開で抜けて→ブレーキング→左に直角ターン!という,このコーナー(↓)の画像が目に留まりました.
なぜこのコーナーの画像に注目したのか?というと,
メッチャ,インリフトしてたからです!
TC1000なんかでも「浮いてる! 浮いてる!」と騒いでましたが,いざこうやって画像で見てみると,白煙なんて出るはずもないレベルで,かな~り浮いてますねぇ・・・.
この画像は連続で撮影して頂いたようで,1コマ前の画像もあったのですが(↓),
エイペックスに到達する前から浮いてますね・・・(ここまで来たらブレーキング開始時も見たかったなぁ~).この直角コーナーは,2速・88km/hで進入して,ブレーキング→左にターンとなるので,TC1000のインフィールドに近いイメージ.この画像の位置は,ほぼ横Gが最大となるポイントで「1.1G」を記録していました.
ちなみに,このラップの1周前,タイヤが温まる前で手加減して走っていた時のラップも撮影してくれていたのですが,この時は「0.6G」くらいで,浮いていませんでした(↓).
やはり横Gの大きさ(≒ロール量)に比例して,インリフト量は大きくなるようですね.
そして,このインリフトしていない時(左)・している時(右)の2枚の画像を並べて見てみると(↓),
ボンネットでラインを引いて比べてみた場合,左右でほぼ同じ角度なのでフロントのロール量的には変わらないように見えます.一方,ミラー下からCピラー後端まで線を引いて比べてみた場合,インリフトしている方(右)が若干リアが持ち上がっており,リアのロール量は増えているように見えます.これらの情報から「横Gが倍になっても,フロントのロール角は実はそれほど変わっておらず,逆にリアのロール角はボディ自体が捻じれる事によって大きくなってしまっている」という仮説を思いつきました.
つまり,私のEF8の場合は,
「ボディが捻じれるからインリフトが大きい」
という事なのではないかと・・・.
さすがは
紙ボディ.ロールケージが入っていないとグニャグニャとよく曲がりますな(苦笑).
・・・なんて冗談はさておき,ボディが原因ならこのインリフトは防ぎようがないので,「じゃあ,実際どれくらいインリフトしているんだ?」と画像を拡大して調べてみると,
リアタイヤのサイドウォールの高さの大体半分くらい浮いてますかね?
サイドウォールの実測値は約75mmだったので,その半分だとすると38mmくらい・・・.
えっ? 38mm!? (゚ロ゚ノ)ノ !!!!!
約1.5インチじゃないですか.リアバネを1インチ以上長くしないと接地しないって,そんなの非現実的でしょ!
こりゃ,ヘルパースプリングを追加すれば何とかなるとかのレベルじゃないぞ・・・.
う~む.そうなると,まだ理解出来ていないこの考え方(↓)を今後は取り込んでいかないとダメなのかなぁ~?

(REVPSEED:
「ヘルパースプリングの違いでタイムや乗り味の違いは?」ラズファクトリー86でテストより)
ま,いずれにせよ,車載を見るとこれくらいインリフトする時の舵角は,こんな感じのようなので(↓),
85km/h以上の車速を出した後,ブレーキングしながら180°ステアリングを切るコーナーは,今後確実にインリフトすると考えて要注意ですね.
以上,直角コーナーのインリフト量考察でした.
Posted at 2024/11/12 22:06:52 | |
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