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2025年03月17日 イイね!

プロとの比較で伸び代を探す

プロとの比較で伸び代を探すフロントブレーキの問題点整理対策検討も終わったので,先日のTC1000のドライビング反省会です.

今回はプロに乗って頂いたので,この最高のお手本と比較する形で反省を進めようと思うのですが,プロには8ヵ月前にも乗って頂いたので,その時はどうだったかなぁ~?と当時のブログを見返してみたところ,ヘアピンのボトムで大差(6km/h)をつけられる結果となっていました.


今回はブレーキの問題でこのヘアピンを攻め切れていないので,この差がより一層開くような気もしますが,まずは車載を比較してみます(↓).



私(右)の方は1つ1つの操作で大分ギクシャクした動きをしているのに対し,プロ(左)の操作はウルトラスムースですね! 特にシフトアップ/ダウンの操作は私(右)はエイヤー!と力任せに操作している感があるのに対し,プロ(左)は余裕をもって丁寧に操作している印象を受けます.この操作でもロスなく好タイムを叩き出す訳ですから,余裕のある人が下限で走らせている(=プロ)のと,目いっぱい上限で絞り出して走っている人間(=私)の差を感じますね・・・.プロのこの余裕は見習いたいです.


次はロガーデータ・・・となる訳なのですが,その前に全体的にライン取りを見ていて,ふと思いました.







青が私,赤がプロなのですが,「あ~,これはドライビングスタイルの違いが出ていそうだなぁ~」と.
端的に言うと,V字ドライビング(私)とU字ドライビング(プロ)のような違い(↓).


(AUTOSPORT No.1470より)

V字ドライビングはストレートスピードが速いクルマが適している走らせ方で,スロットルの全開時間を可能な限り長くとり,ブレーキングもハードに行って鋭角的(V字)なラインを取ります.それに対してU字ドライビングの方は,そこまでエンジンパワーがなく,ストレートスピードでタイムを稼げないクルマが適している走らせ方で,アンダーパワーでタイヤのキャパシティに余裕があるため,コーナーに高い速度で進入し,ブレーキングもそこまでハードに行わず,必然的に緩やかなU字状のラインを描く形となります.

EF8は1.6L NAとしてはパワーがある方ですが,90年代前半の回転数を上げて絞り出す設計思想なので,昨今の低回転域からトルクをモリモリ出す思想のクルマと比べればアンダーパワーなので,U字の方が正しいんだろうなぁ~.


そういえばプロに乗って頂く前に,こんなやりとりがあったのですが(↓),



蘇武さん :今の乗り方は,コーナーのクリップまでブレーキを引き摺る感じですか?
私     :そう・・・ですね.
蘇武さん :クリップまで引き摺っていって,アクセルをすぐ踏む感じ?
私     :そうですね.
蘇武さん :何もしない時間はあまり作らない感じ?
私     :作らないようにしています.
私     :ただ・・・(その時のクルマの動き方によって,すぐ踏んだり,待ったりするんだけど・・・).
私     :(上手く説明出来ん! 諦めよう)いや,そうですね.なるべく作らないようにしています!
蘇武さん :了解です!

アレももしかしたら,こういう走らせ方の違いを踏まえた質問だったのかなぁ~? 聞かれた時は質問の意図が汲み取れず,考えながらしゃべっていたので上手く返せなかったのですが,瞬時にこういうのを言語化出来ないのはダメですね(泣).


という事で,スタイルの違いも踏まえてデータを見ないとダメそうなので,今回はフリクションサークルの方から見ていきます(↓).



赤がプロ,青が私です.加速領域(下)はクルマの性能そのままなので多少の凸凹はありますが,それほど大きな違いはなさそうです.減速領域はピーク(上)は私(青)の方がドーン!と突き抜けていて,V字ドライビングの特徴そのままですね.ブレーキングと左へのターンをオーバーラップさせる領域(右上)はプロ(赤)よりも私(青)の方が大分タイヤを酷使しているようですが,反対にブレーキングと右へのターンをオーバーラップさせる領域(左上:緑枠の領域)ではプロ(赤)の方が私(青)よりもタイヤのグリップを上手く引き出しているようです.伸び代があるとすればココですかね?


という事で,この部分にフォーカスしてみます.
まず始めに,この部分は左高速コーナーを抜けて洗濯板に向かう緩やかなS字の部分でした(↓).



そして,この部分のGの推移を見るとこんな感じ(↓).



Gの軌跡としては,右下から始まって上に行き,そこから左へ移動して,最後は左下に至る感じですが,最初の右下~上に向かう領域でプロ(赤)は私(青)よりも右側にいるので,洗濯板手前の左高速コーナー区間(右下~上)では横Gを残した状態のままブレーキングを開始しているようです.更にブレーキングの開始ポイントも見てみると私(青)よりも10mくらい奥!(↓)



つまり,右に横Gが掛かったまま,私(青)より更にブレーキングを遅らせて入って行くという事なのですが,これが信じられない・・・.私がこれと同じ事をやろうとすると多分リアがロックしてクルマが左を向くか,ブレーキングが間に合わず,前傾姿勢のまま洗濯板に突っ込んでいく形になるはず.どうしてこれで破綻しないんだ!?

信じられないので,この時の車載を見返してみるも(↓),



洗濯板手前で3→2速にシフトダウンするタイミングはプロ(左)も私(右)もほぼ一緒.しかし,プロ(左)はそのシフトダウン段階で既にステアリングを右に切っている!

∑(゚Д゚) ファッ⁉︎

最初,「右に切っているという事は,もしかして左高速でリアが流れてカウンターを当てたのか?」と思いましたが,車載を巻き戻して見るとそんな動きはしていない.単純に左→右へコースに沿ってステアリングを切っただけのように見えます.左下の車速の数字を読み取ると,確かに私(右)よりも進入速度が10km/hも高いので,この辺りから切り始めないと間に合わないという事か.でも,ステアリングを真っ直ぐにしないままブレーキングしたら,リアがフラフラになると思うのですが,どうしてコレで破綻しないんだ? ワカラン・・・.

( ˙ㅿ˙ ) ポカーン…

1つ考えられる要素としては,「ブレーキを強く踏まない」というのが考えられます.強く踏まなければリアがロックする事はないし,前傾姿勢の角度も浅い.ただ,それにしたって・・・という感じで完全に自分の技量を超えた世界で,これを真似出来るイメージが全く湧きませんね.orz


洗濯板進入の時点で大分驚愕してしまいましたが,しかし,本題はここから.私(青)よりも突っ込んだ状態から洗濯板へアプローチしていった際のGの軌跡が以下となるのですが(↓),



私(青)の方は洗濯板に右フロントをのせるために,沈み込んだフロントを少し持ち上げるべくブレーキの踏力を少し抜いて(=減速Gを弱めて)進入しているのですが,プロ(赤)の方はブレーキを弱めず(=フロントを持ち上げず?),そのまま洗濯板にアプローチしているような・・・.そんな事をしたら,洗濯板に右フロントをのせる時にガツン!と衝撃が来て,縁石に跳ね飛ばされる気がするのですが,車載を見るとそんな衝撃はない.えっ? なんでだ??

( ゚д゚) ???

考えられる理由としては,車載を見比べるとプロ(左)の方が舵角が少ないので(↓),



洗濯板をいなす感じで乗り越えられている可能性があるのと,プロの方が横Gが掛かっている時間が長いので完全に内輪側の荷重が抜け切って,いるため衝撃が来ない,という可能性くらいかなぁ~? その荷重抜きを実現するための逆算として,「高車速進入」「早めのステアリング切り」なのだとしたら,いやはや恐れ入りました・・・という感じですね.


そして,そこから先にもまだまだ改善すべき点が.洗濯板を抜けた後のライン取りが(↓),



私(青)は大分小回りしてしまっていて,最終コーナーへの進入角度がキツく,アクセルを開け切れていませんでした.プロ(赤)の方は洗濯板通過後,そのままアウトクリップに向かっており,コース幅を目一杯使った状態から最終コーナーへアプローチしているため,進入角度が緩く・スムースに加速出来ています.この差がゴールラインまでに0.07秒の差を生んでいるので,ここは絶対直さないとダメですね.


ココのライン取りは,サーキットアドバイザーの時に何度もアドバイス頂いているのですが(↓),


(この辺りがボトム!)


(キレートレモンを目印に!)



身につけられてないなぁ~.走っているとどうもここは距離優先で小回りしたくなっちゃうんですよねぇ・・・.ここは無理矢理にでも目線を外に送って(↓),



小回り禁止!の意識付けをしないとダメですね(反省).


以上,プロとの比較で伸び代を探す,でした.纏めると,

  ・洗濯板通過後のライン取りを修正
  ・目線を外(キレートレモン)に送り,アウトクリップにちゃんとつく
  ・そこから最終コーナーに向かって回り込むラインをとり,アクセルを開けられる量を増やす!
  ・アウトクリップに向かう距離的なロスは,進入速度の高さでカバー
  ・洗濯板通過中はステアリングを切り過ぎず,ブレーキングしながらでも良いから踏力を弱く
  ・車体をロールさせて内輪の荷重を抜き,縁石をいなすようなイメージで
  ・そのためには,洗濯板への進入速度を更に上げる必要もアリ
  ・これは,洗濯板手前のブレーキングポイントを可能な限り遅らせて実現
  ・但し,ブレーキを遅らせた分だけステアリングの切り遅れも生じ易いので早めに切り始めること

といった感じでしょうか.やはり逆算・逆算で物事を考える必要がある事を再認識しつつ,TC2000と同様に弱いブレーキ(=車速を落とし過ぎないブレーキ)を使いこなすのが私の課題ですね.



恐らく,上の図でいうところの「ペダルを踏んでいないポイント」~「ペダルが硬くなるポイント」の領域のコントロール精度が低いんだろうなぁ・・・.硬くなって以降は反力があるので細かく操作出来るのですが,反力が弱い領域は手応えがないので踏力の調整が上手くいかない.ここをなんとかしないと伸び代はないので,ひたすら鍛錬あるのみですかね.

蘇武さん,今回も貴重なお手本を示してくれて有難う御座いました!(プロはやっぱり凄い!!)
Posted at 2025/03/19 12:21:46 | コメント(0) | トラックバック(0) | プロの感想 | 日記

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GPSロガーを使ってクルマとドライビングを改善しながら,B18C搭載のCR-XにB16AのCR-Xで挑んでいます. TC2000 1'07.4/TC1000 ...
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