
では,
コソ練しちゃお♪の続き.
午前中はウェット路面の8の字旋回・ドライ路面のスラロームと基礎練を行いましたが,午後はジムカーナ.コースジムカーナはナリモで何回かやった事がありますが,パイロンジムカーナはこれが人生初.覚え易いように簡単なコースにしてくれてはいますが,過去の経験上,実際に走るとターン後にパイロンを見失い,混乱する事があるので,とにもかくにもまずはコースを覚える事に全力を注ぎます(↓).
コース図上から間違いそうだな~と思ったポイントは3つ.
1つ目(右の赤丸) ・・・ コースイン後,最初のパイロンは"右"から入る
2つ目(右の赤丸) ・・・ 外周を回って後,180°ターンするパイロンも"右"から入る
3つ目(左の赤丸) ・・・ 最後の360°ターンのパイロンだけ"左"から入る
恐らく2つ目が一番ミスしやすいかなぁ~?と思っていたら,「そこのパイロンは"右"からでも,"左"からでもOK」とアナウンスが出て,アララ・・・となりました(苦笑).
続けて完熟歩行.
コースセットされた方が攻略のポイントをアドバイスしてくれるので,皆さんそれについて回るのですが,そんな事よりパイロンを見失わない事の方が私にとっては大事なので,集団から少し離れて,腰を落とし,フロントウインドウ越しに見るであろう景色を頭に叩き込みます.

(スタートライン)

(コースに入って,最初のパイロン)

(スラロームセクション)

(右135°ターン)

(外周からの右90°ターン)

(右から入る180°ターン)

(180°ターン後の外周パイロン)

(外周パイロンの2個目)

(外周を抜けた最後の360°ターン)

(360°ターンが終わった後のゴールライン)
この歩行で凡そのライン取りは固まったのですが,パイロン同士の相関位置がコース図と微妙に違うような・・・? ジムカーナあるあるのコース図フェイクに引っ掛かりそうな気がしたので,頭の中で俯瞰図を作ってラインを最適化(↓).
・スラロームの角度がコース図より立ち気味で,外周の2個のパイロン同士の距離が近い
・外周2個目のパイロンが180°ターンのパイロンよりも内側に来ており,ラインが異なる
・戻りの外周2個目も位置が手前側(パドック寄り)で90°ターンにはならない
といった部分を補正し,これでコース図は頭の中に完全に入りました.そこから描くシフト操作は,
・コースイン後,1個目のパイロン手前で1→2速シフトアップ
・スラロームセクションは2速で抜けて,外周を旋回中に3速に入る?
・3速に入るなら,180°ターン手前で3→2速へシフトダウン
・また,外周を戻って,ここも3速に入る?
・3速に入るなら,最後の360°ターン手前で3→2速へシフトダウン
といった感じかな? あと,今回はジムカーナのためのジムカーナではなく,あくまでサーキット走行のためのジムカーナなので,以下の2つを独自の縛り(禁止事項)として入れました.
・サイドブレーキは使わない
・1速は使わない(2→1速へのダウンシフトなし)
これで事前に出来る事は全てやったので,あとは臨むのみです!
1本目
ミスコースしないかドキドキしつつスタート(笑).事前に頭の中で組んだ通りに走らせ,スラロームを抜けた先の135°ターンでリアが流れる事を確認(ターンし易くて良い).そこから2速全開で外周を駆け抜け(3速には入らなかった),180°ターン.ここから全開で踏んで~と思ったら(↓),
外周2個目のパイロン手前でスピン! リアが持ちこたえられませんでした・・・.
今回,広場トレーニングという事で久方振りに「
DigSpice Drift(↓)」を引っぱり出してみたのですが,
こちらを使ってスピン時のスリップアングル(ドリフトアングル)を見てみたところ,こんな感じとなっていました(↓).
赤がスピンしなかった時の角度(9°),青がスピン時の角度(47°)なのですが,大体スライド角が10°を越えるとリアのスライドが止まらなくなるみたいですね.スライド角を10°以内にコントロールしつつ,如何に向きを素早く変えていくか?が攻略のポイントとなりそうです.
2本目
まずはちゃんとしたタイムを出そうと思い,1本目のスピンを踏まえて外周を若干抑え気味にしつつ纏めたタイムが 30.071. 次で29秒台には入れたいですね.
3本目
2~3本目の間のインターバルで他の方の走行を見ていたところ,1本目のスピンは午前中のウェット路面が乾き切っていなかった事が原因と思われたので,これが乾いたであろう3本目は再び全開で抜けるように修正.タイムは 29.749 となり,一先ずは29秒台に入れられました.
4本目
ここからタイムを削れる場所は~と記憶を呼び起こし,思いついたのは「1個目のパイロン手前で1→2速シフトアップ」.スラロームセクションの回転数が低く,車速が伸びていないと思ったので,「1速キープで1個目のパイロンを抜ける」に変更.これを試してみたところ,
30.140 とタイムダウン.1個目のパイロンを抜けた辺りで2速にシフトアップするかなぁ~?と思っていたのですがそんな事はなく,スラロームセクションは全部1速固定でいけました.ただ,その結果,外周で全開のコーナリングしている最中に1→2速へシフトアップし,3本目までよりも遥かに高い速度で右→左と180°ターンのパイロンに進入する事になったため,挙動が乱れてオーバーランしてしまいました・・・.タイムダウンの直接の原因はこのオーバーランだと思われるのでコース攻略としては,こちらが正解だと判断.
5本目
攻略法としては間違っていないと思いつつ,姿勢が乱れたので前後の減衰を1段階下げてグリップを底上げしつつ,1周をキレイに纏める事に専念.
その結果
29.434 と29秒台前半まで来る事が出来ました.
6本目
今回参加の全26台中,29秒台は私だけだったので「ここら辺が限界かなぁ~?」と思っていたら,PN2仕様と思わしきインストラクターが駆るNDロードスターが28秒フラットのタイムを出している! 「うへぇ~,まだあと1.5秒は削れる余地があるかぁ~」と再び攻略方法を検討.「あとやれるとしたら,最後の360°ターンで1速を使う事か?」とアイデアが浮かんだので禁止事項を1つ解除してトライ.
しかし,結果は 29.737 とタイムダウン・・・.これまた人生で初めて2→1速へのダウンシフトでヒール&トゥをやったのですが,初めてやった割には1発で上手く決める事が出来ました.ただ,360°ターンを抜けた先の加速力が強過ぎて,リアが流れ過ぎ,危うく光電管に突っ込むかと思いました(汗).1速に変更してもターン中は思ったほど速くなかったですし,姿勢を乱した事を踏まえると,ここは2速キープの方が安牌かなぁ~?と思いました.
当初予定ではこの6本目で終わりとなるはずだったのですが,走行台数が徐々に減って回転が良くなり,時間的に余裕が生まれたとの事で「更に2本追加する」とのアナウンスが.本来なかったボーナスステージなら,折角の機会だし,こもりん.さんの横に乗せてもらおう!と同乗走行を依頼.
番外編
初めてZF1に乗ったのですが,ゼロ発進からの加速力はEF8と変わらない(いや,むしろZF1の方が速くないか?).スラローム中もパワー不足は全く感じず,モーターアシストが効いていればEF8と同じくらい速い!
こもりん.さんのドライビングもさすがで,フロントタイヤをしっかり潰しつつ(プロのそれと同等レベル),リアをキレイに流して旋回するので,これまた上手い! ノーマルエンジン+CVTのCR-Zなのに,筑波で驚異的なタイムを叩き出すのも納得出来る,速さ・上手さでした.
7本目
同乗走行で良い刺激をもらったので,気合を入れ直して7本目.ボーナスステージなのでちょっと無茶をやってみよう!という事で,先程下げた減衰を逆に2段上げ.減衰を下げてリアタイヤのグリップを上げた方が速いか? 減衰を上げて姿勢変化を減らした方が速いか? 悩ましい部分ではあったのですが,これでトライ!
結果は,ここまでのベストとなる
29.400.あと削る方法は「ゼロ発進ではなく,回転数を上げてスタート」「180°ターンで1速を使う」事くらいですが,そこまでジムカーナに特化させて走る事もないだろう~という事で,「持てる技術は全て出し切った」と判断しました.
インストラクターによる同乗走行
全て出し切ったので,これ以上はもうない・・・という事で,インストラクターである蘇武さんに同乗走行を依頼.
蘇武さん :今,何秒くらいですか?
私 :29秒台です
蘇武さん :それ,メッチャ速いですよ! いや,ムリムリ(笑)
私 :いやいや,これでもまだNDの方より1秒以上遅いんですよ~(笑)
蘇武さん :アレは専門家だから!!
なんてやりとりをしつつ,走って頂きました(↓).
横で見させて頂いて外周のライン取りが全然違うなぁ~と思ったら,タイムはなんと
29.248!
2名乗車なのに単走の私より0.15秒も速い!! さすがの走りでした(蘇武さん,有難う御座いました.<(_ _)>).
やっぱり蘇武さんは凄いなぁ~と思いつつ,これで終わりだから後片付けをしようと思ったら,「まだちょっとだけ時間が残っているので,最後に1本追加しましょう」とアナウンスが流れました.それを聞いたこもりん.さんから「じゃあ,最後の1本で2秒のハンデ戦です!」と挑まれてしまいました.
よーし,じゃあやるか!と気合を入れて,先程の蘇武さんのライン取りを思い出しつつ準備.
8本目
この時点で筑波到着から9時間が経過し,DigSpiceは力尽きてしまいましたが(バッテリー切れ),人間の方はアドレナリンが出ているのでまだ元気(笑).蘇武さんの走りを踏まえて,180°ターン後の立ち上がりと戻りの外周のライン取りを修正し,あとは最後の360°ターンで1速を使うかどうか? 最後なので賭けに出てみても良いですが,勝負なのでミスは厳禁.「ここは安牌で2速固定でターンしよう」と決めて,いざスタート!
結果は
29.302 でベスト更新! 蘇武さんのタイムには0.05秒届きませんでしたが,7本目から約0.1秒短縮とやれるだけの事はやり切りました(満足!).
そして,一方のこもりん.さんは?というと,
31.173! 2秒ハンデなので0.129秒差で負けてしまいました・・・.orz
その後はチャッチャと後片付けを済ませて閉会式に参加した後,TC2000へ移動して解散となりました.
以上,コソ練しちゃお♪のジムカーナ編でした.
初のパイロンジムカーナでしたが,なんとかミスコース0・パイロンタッチ0で終わる事が出来ました.サーキット走行も良いですが,やはりCR-Xの真骨頂であるジムカーナは楽しいですね♪ 非常に満足度の高い1日でした.
蘇武さん,こもりん.さん,その他当日お会いした皆様,お疲れ様でした!