リバースヘッドを見に行った富士モータースポーツミュージアムのネタも終わり,ForzaMotorsportでオンラインレースを楽しんでいたら,
非常にクリーンなタイマンレースをする事が出来て,大変満足でした.
「あ~,楽しかった.またこんなレースがしたいなぁ~」と思いながらベッドに潜り込んで寝ようと思ったら,
富士モータースポーツフォレストの方で観た「GR YARIS JP4-RALLY2」のネタをまだ書いてない事に気づきました(苦笑).
という事で,1日空いてその「GR YARIS JP4-RALLY2」ネタです.
WRCに出場している「Rally1」に続き,トヨタがその1つ下のカテゴリーに当たる「Rally2」にもGRヤリスを送り込んでいるのは知っていたのですが,今回見学したこちらの車両は「JP4-RALLY2」.頭に「JP4」が付いているという事は全日本ラリー仕様という事なので「Rally2車両をJP4仕様にデチューンでもしたのかな?」と思って調べてみたら,どうやら順番が逆.2023年に「JP4」としてこの車両を参戦させた後,翌2024年にRally2のFIA公認を取得する流れだったようです.
つまり,全日本ラリーの場を使ってRally2仕様のGRヤリスを鍛えた後,完成した車両を公認取って市販化した・・・という流れ.ああ,コレはトヨタがSUPER耐久に「ST-Q」クラスを作らせたのと同じやり方だったんですね.実戦の場を使ってクルマを鍛えたいから,JAFに働きかけて自由にクルマを開発出来る「JP4」というクラスを作ったという事なんじゃないかと.先日,同じ
JP4仕様の「SUBARU WRX S4」を調べた際に(↓),
JAFはなんでこんなクラスを作ったんだろう?と思っていたのですが,こういう背景があったのですね.
では早速そのJP4仕様のGRヤリスの細部を観て行くと,まずはお約束のボンネット開口部(↓).
先日勉強した通り,開口部は中央を避けてフェンダー付近の端っこに開けられています(↓).
排熱量が違うので当たり前と言えば当たり前ですが,
Rally1仕様と位置は同じでもデザインが大分違います(↓).
そのままルーフのエアスクープに目を移したのですが(↓),
ア,アレッ? スクープになってない・・・.後ろがくり抜かれて室内には導かれていませんでした.国内では要らないってコト? それとも空力優先でこういった形状にした??
前面に戻って,バンパーの下部にはブレーキダクトの開口部がありましたが,随分と穴が小っちゃい(↓).
グラベル仕様なので車高が高く,フェンダーとタイヤの隙間からダクトが見えましたが(↓),
コレ,本当にブレーキ側に行っているのか・・・? なんだかボディ内側へ向かっているような??
フロントのダンパーはやはり傾斜していますね(↓).
一方でリアは比較的直線(↓).
ダンパーのメーカーは分かりませんでしたが,後でRally2仕様の方を調べてみたところ,REIGER製との事.
「REIGER? 聞いた事ないな・・・」と思ったら,オランダのサスペンションメーカーとの事.不勉強だったのですが,KWの傘下でダート用のダンパーとしては有名なメーカーだそうですね.
サスペンションは前後マクファーソンストラットですが,何だか前後についている銀色のアームが随分と主張していました(↓).
GRのラベルが貼られているので,公認部品なんですかね? あと,窓にはスライド式の開口部があるのですが,「
SKODA FABIA R5」で評価されていたガイドが付いていました(↓).
「良いモノは取り込む」という事なんでしょうね.
以上,ちょっと短いですが,忘れてたもう1つのJP4車両見学でした.
Posted at 2025/09/04 20:46:40 | |
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