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INSTEROID」の次もEV.但し,今度は実在したクルマです.
今回のJMS2025では,「Tokyo Future Tour 2035」という企画がありました."東京"の名が冠されているので,てっきり東京都企画のイベントなのか?と思ったら,JMSの主催元である日本自動車工業会(JAMA)企画のイベントだったんですね(勿論,東京都も後援に入ってますが).「近すぎず,遠すぎもしない10年後の景色や生活を感じられるだけでなく,様々なヒントやモビリティの進化に触れ,未来へ向けた新たなアイデアとの出会いを体験する」というものだそうです.
その中に「未来のディーラー展示」として,三菱の「MiEV Evolution Ⅲ」が展示されていました(↓).
コレ,車体の下がターンテーブルになっていて,後方の映像(上の画像だと部屋の中にように見えるもの=ディーラールーム)がパイクスピークを模した道や雨天時のものに切り替わり,コーナリング中はターンテーブルが連動して回転してクルマが左右に動くので,イメージを掻き立てるものとなっています.最初観た時は「昔,ゲーセンでこんなのあったよなぁ~」という子供騙しな印象を受けてしまいました(失礼).「バーチャル空間で運転シーンを模擬する」という意味では,クルマはスクリーンの方を向くべきでは?とも思いつつ,それは隣の「LEXUS SPORT CONCEPT」の方の展示でやっているので,「中から見た時」ではなく「外から見た時」のイメージという事なんでしょうね.
そんな企画の意図を完全に無視して(笑),この「MiEV Evolution Ⅲ」をじっくりと観させて頂きました.
"Ⅲ"の名の通り,このクルマの前には2台存在する事が察せられますが,実は三菱がパイクスピークにチャレンジした4代目に当たるそうです.初代はi-MiEVの販売促進を目的に,市販車のコンポーネントそのままで作った「i-MiEVレース仕様(↓)」.

(Car Watch:
三菱自動車、EVレースマシン「MiEV Evolution II」でパイクスピークに参戦より)
2代目が"i"の名前を外し,デザインの自由度を得た「MiEV Evolution(↓)」.

(Car Watch:
三菱自動車、EVレースマシン「MiEV Evolution II」でパイクスピークに参戦より)
その進化版となる「MiEV Evolution Ⅱ(↓)」.

(Car Watch:
三菱自動車、EVレースマシン「MiEV Evolution II」でパイクスピークに参戦より)
そして,その更に進化版となる今回の「MiEV Evolution Ⅲ」ですね.
ご覧の通り,ⅢはⅡと外観が近く,細かなアップデートといった感じなので,調べてみたところ以下の箇所が変更されているようです(↓).
その部分にフォーカスして見てみると,まずはフロントの大型スポイラー(↓).
出力は4輪合計で450kW(611PS)だそうで,GTカーと同レベルと考えると異様な出っ歯に感じます.
フロントフェンダーにはⅡにはなかったカナードが追加され,カーボン地からオーバーフェンダーが付いている事も分かります(↓).
このオーバーフェンダーは,タイヤサイズの変更に対応したものだそうで,Ⅱでは「260/660-18」を履いていたそうですが,上位陣がもっと大きなものを使っているという事で「330/680-18」までサイズアップしたそうです.
ターンテーブルで回転してくれるので,後ろ側もよく見れましたが,リアウイングがデカくて,高い!
閉鎖空間での展示という事で,パッと見だとエントリーフォーミュラくらいのサイズに思えたのですが,全長:5190mm,全幅:2000mmという事で,普通にル・マンカークラスのサイズでした(汗).
それほど興味のあるカテゴリーではないので,実車を見る機会が得られて良かったです.
Posted at 2025/11/10 00:11:24 | |
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