今回のモビリティショーは,最初に観た「タイムスリップ・ガレージ」以外はモータースポーツ成分が少なく,予想外のところに居た「
MiEV Evolution Ⅲ」でようやく多少補充出来たので,更にそれを得るべく部品ブースへ.
到着して最初に観たのはakenbonoブレーキ.
マクラーレンP1用のカーボンセラミックディスクが展示されていました.カーボンなので当然真っ黒で,違和感が凄い(笑).
レコード盤と言った方がしっくりきますが,最早,レコード盤を覚えている人の方が少ないか・・・.展示されているものはフロント or リアのどちらか分かりませんでしたが,フロントであれば390mm,リア用であれば380mmだそうです.
その隣には,2007年のF1用ブレーキが(↓).
「オポーズドタイプ」という単語が聞き慣れていなかったのですが,所謂ところの「対向」を意味するそうです.
F1なので当然モノブロックだと思いますが,下から覗いてみると,
ブレーキパッドが滅茶苦茶ブ厚い!
モノブロック用のパッドは厚いというのを
以前学びましたが,実物を観るとその厚さを実感出来ますね.
お次は,BRIDGESTONEへ行き,「サステナブルなグローバルモータースポーツ コンセプトタイヤモデル(↓)」.
これが,次期RE-71RZのパターンだったりしないかな?とか思って観てましたが,
まぁ,デザインを見る限り,コンセプトの域は出ないですね・・・.
その横には,SUPER耐久の最終戦に投入予定の「サステナブル材料適用タイヤ(↓)」.
コチラは実際に使うタイヤなのですが,スリックだと外観から得られる情報は少なく・・・.
ただ,スリックタイヤの割にはムッチリしているなぁ~と思い,サイズを見てみると,
「235/620R17」.このホイールはBSの「RW007」でしょうから,17インチで調べてみると(↓),
リム幅は7.5インチ.タイヤ幅:235mmだと8インチは必要でしょうから,ホイールが細過ぎるんですね.
ST-Qクラスの車両で17インチとなるとGR86だろうから,テスト車両はそれかなぁ~?
そのお隣にはYOKOHAMA.こちらはSUPER FORMULAで使用されている「A005」が展示されていました(↓).
天然由来の配合剤やリサイクル素材を使っているせいなのか? ドライバーのコメントを聞いているとウォームアップにかなり癖があるみたいですが,年々配合率を変えているんですね.こりゃ,チームは大変だ.
その「A005」の前には,
新潟でチラッと観た「双虎」が(↓).
今回は近くで観れたので,Bcomp社のバイオコンポジットで作られたカウル部分をよく観れました(↓).
このバイオコンポジットの素材は天然の「亜麻(アマ)」だそうで,この素材がカーボンに劣る部分が3つあるそうです(↓).
①熱に強くない
②絶対的な強度がカーボンより低い
③繊維が水を吸い易い
このため,エンジンカウルでは天然素材の裏にカーボンを,サイドカウルでは裏にコルクとカーボンを加えたハイブリッド素材になっているんだとか.当然外から見える部分は天然素材の部分だけなので,そんなの見分けがつきませんが,レーシングカーで用いる上で,熱に弱く・強度が低いというのはツラいですね.
ちなみに,3つ目の弱点である「水を吸い易い」のせいで,エッジ部分にもこの天然素材を使えないのだとか.シャークフィンの先端がカーボンになっているのがその証左で,ルーバーの部分も別パーツ化されているように見えて,実はボディ側がカーボンになっていますね.これだけ複雑に組み合わせないといけないとなると加工費用も結構掛かりそうで,ワンメイクフォーミュラとしては痛いんじゃないのか?とも思いますが,まぁ,カーボンニュートラルが大義名分なので仕方ないのでしょうね.
そんな感じで見終わった後,「あ!SUPER FORMULAと言えば,OHLINSをまだ見てないじゃん!!」と思ったのですが,周囲を見渡すもブースが見つからず・・・.時間もなかったのでそのまま部品エリアを後にしました.
Posted at 2025/11/11 00:16:50 | |
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