
春ノ陣では,251周でFWDクラスの最多周回数を獲得出来ました.
前回の冬が惨敗に終わったので,次の冬に向けて徹底的に課題を洗い出すべく,今季は走り込みを続けているのですが,課題が見つかるどころか,少しづつ迷路に迷い込んでいるような気がして,ちょっと不安な日々です・・・.
3/30 42.253 <
グリップしないからこそ・・・. >
↓
4/12 42.457 <
課題山積み>
↓
4/29 42.781 <
アップデート2019 その③>
↓
5/12 43.180 <
不可解な挙動>
いや,まぁ,確実に気温は上がっているんですけれども,気温が上がればタイムも落ちるんですけども,走る度にタイムが0.2~0.3秒づつ落ちていく様を目の当たりにするのは,やっぱり悲しいです・・・.
さて,そんな下降曲線を描いている最中ですが,夏ノ陣の初日にも早速出陣してきました.
今回のテーマは以下の3つです.
①2コーナーのリアのムズムズ現象の解明
②ラップタイマー新固定方法のテスト
③リアウイングの効果確認
①2コーナーのリアのムズムズ現象の解明
クルマがアンダー傾向のはずなのに,高速コーナーでリアがムズムズしてアクセルを踏み抜けない・・・というお話です.先月
TC2000でテストしても現象が発生しませんでしたが,色々データを見返して1つの仮説を考えてみました.
それがコレ(↓)です.
リアタイヤの内側についているタイヤカス.
私のEF8の足回りのバランスは,以前,日光で走りこんでいた時代に日光の8~9コーナー(高速コーナー)に合わせて仕上げました.このコーナーで外側のタイヤが全面均等に接地するように,バネレートやキャンバー角,タイヤの内圧等を調整してあるのですが,このバランスだと,TC1000では少しリアタイヤの外側を使い切れていない(リアの外側の接地が薄い)ようです.
TC1000で走り込むと決めた当初,リアのキャンバーを少し起こして改善しようかと思ったのですが,4月の
日光,5月の
TC2000(こちらはダンロップ)の結果から,オールマイティに走るなら,現状のセッティングのままが良いと判断し,今日まで変更していません.
この状態で,フロントタイヤのグリップが下がるとどうなるか?
高速コーナーでアンダー傾向になるので,クルマ全体のロール量が減り,結果,外側のリアタイヤはセンターグルーブより内側(タイヤカスが付いている側)を頼りに走る事になります.当然,全周均一にカスがついている訳ではないので,付いている所(滑る)と付いていない所(食う)でムズムズするというメカニズムです.
気温が高ければ,タイヤカスが付いている部分が発熱して,すぐにカスが剥がれるのですが,気温が低いとこれがなかなか剥がれないようです.今回,わざとタイヤカスがべっとり付いた状態で2コーナーを走ってみたら,似た挙動が出ました(完全に同じ挙動ではありませんでしたけれども・・・).
その後,リアタイヤが完全に温まり,2コーナーで物凄い音を立てながらカスが剥がれた後,再び確認してみたら,その挙動は出ませんでした.このムズムズ挙動はフィーリングレベルのものなので,数値には表れず,なかなか判断が難しいのですが,きっとこれが原因なんじゃないかと思っています.
ま,ようは「ちゃんとタイヤカスを剥がして,メンテしてから走りましょう!」という事ですかね(苦笑).
②ラップタイマー新固定方法のテスト
私は,スマホの
GPS Lapsをラップタイマー代わりに使っているのですが,スマホのバッテリーが劣化してきたのか,春先の気温でもオーバーヒートして勝手にシャットダウンする事が頻発しました.
スマホはダッシュボードに吸盤でくっ付けているので,直射日光に晒されている事から,もう少し日陰に移設する事を検討しました.
最初は,エアコンのルーバーにホルダーを付けて固定しようかと思ったのですが,製造から30年以上経っている樹脂に変な負担は掛けたくないな・・・と思い却下.続けて,ダッシュボードからアームを伸ばして吊り下げる方式を考えたのですが,それには3連メーターが邪魔.じゃあ,3連メーターを移設しようかと思ったのですが,油温が見づらくなる懸念があり,思案していたところ,CDスロットに固定するホルダーがある事を知りました.
色々調べたところ,ネジで固定するタイプで良さそうだったので,Spigenの
Kuel Car Mount CD Slot Type - AP230Tを購入.こんな感じ(↓)で取り付けてみました.
筑波サーキットへの道のりでガタつき等をチェックしてみましたが,アイドリング時の微小振動以外は問題なさそうだったので,そのままコースへ.
今までよりも手前に来るので,値自体は読み易いのですが,低い位置にあるので,どうしても視線が下がります.1LAPアタックであればスローダウン後に読めば問題ないですが,連続アタックだと,この視線の移動量はちょっと危ないかなぁ~と思いました.やっぱり今の3連メーターの位置か,エアコンのルーバーくらいの高さで固定したいですね.
ちなみに,スマホのシャットダウンに関しては,肌が焼けるくらいのこの日の陽射しでも耐えられたので,移設の効果はそれなりにありそうです.
③リアウイングの効果確認
これが今回のテストのメインディッシュです.
前回のアップデートで
マスターシリンダーストッパーを付けたのですが,どうもそれから前後のブレーキバランス(応答性?)が崩れたようで,リアの効きが不足しているような気がしていました.
先月,
おだてのまつさんに稽古をつけてもらった時も,こんな感じ(↓)で
リアタイヤがリフトして,煙を上げています.
TC2000でプロに乗ってもらった時も,「
リアの効きがもう少し欲しい」というコメントを得られたので,やっぱり効きが不足しているようです.
・・・とは言ったものの,ブレーキバランスなんて,前後でパッドの銘柄を変えるか,ローター径を変えるぐらいしかやりようがありません(EF8の先輩は前後バランスの調整機構を付けてますが!).また,仮に効きを強める事が出来たとしても,絶妙にセッティングしないと,ジムカーナよろしくロック→スピンターンの嵐です(汗).
「安定性を維持しつつ,リアの制動力を上げるには・・・?」という事で,思いついたのがリアウイングを立てる事.
これならリアの浮き上がりを抑制出来ますし,低速コーナーには影響を及ぼさない.
おまけにスタビリティも上がるという事で,早速テストしてみる事にしました.
まずは,基準データ取りのために1本走行して,43.327.
「それじゃ,角度を変えてみるか!」と工具を当てに行ってみると・・・,
「おい! これ以上立てらんねーじゃん!!」
ウイング固定のブラケットが既にボディ側のブラケットと干渉し,穴の位置を調整出来ない事に
現地で気付きました(泣).「でも,確か先輩のは,もっと角度つけられたよなぁ~」と思い,そのままショップに向かって先輩のEF8を確認すると,
「OH~. 先輩のはステーの長さが違うではないですか!」
VOLTEXのカタログで確認したところ,私のは80mmのローマウントタイプ.先輩のは165mmのタイプのようです.
という事は,ステー(ウイングブラケット)の買い直しが必須.しかも単純に高さが倍になるので,これだけでもウイングの効きが変わってくるかも.ただ,ステーを長くするとウイングの後端がバンパーの後端を越えてしまい,車検NGの可能性があるので,ちょっと悩みどころです・・・.
この日,TC1000を走っていても,1ヘアのブレーキングでカウンターを当てるようになったので(↓),
ターンイン時のリアのスタビリティは,やっぱり上げたい.
でも,ターンアウト時の向きの変わり方は,現状を維持したい.
両立するには,空力しかないよなぁ~と思案していると,ガーニーフラップを思い出しました.
VOLTEXにも設定されているのですが,耐久性はどうなんでしょう・・・?
いっそ,GTウイングの下,ボディ側にガーニーを付けるか?とも思いましたが,「それだったら,ダックテールの方が効果的だよなぁ~」と思いつつ,
暫く悩みのネタになりそうです.
(あ,ちなみに,今回も順調にタイム落ちてます・・・泣)