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2020年03月25日 イイね!

86 RacingはTC1000で何秒出るのか?

86 RacingはTC1000で何秒出るのか?次のTC1000の走行準備をしていたら,「86 RacingでチューンドFD2に勝てるか?」という話が流れてきました.

86 Racingというのは,ご存じ86/BRZレース参戦用のワンメイク車両の事で,レギュレーションが非常に厳しく,ジムカーナのPN規定よりも改造範囲(正確には選択肢)が狭い仕様のクルマのようです.


気になったので改造範囲を少し調べてみたところ,ざっと以下のような感じでした.

 ・シート/4点ハーネス
 ・ロールゲージ(T.R.A.認定部品のみ)
 ・エンジンマウント(T.R.A.認定部品のみ)
 ・ECU(T.R.A.認定部品のみ)
 ・エアクリーナー(T.R.A.認定部品のみ)
 ・ラジエターキャップ
 ・ラバーマウントブッシュ(T.R.A.認定部品のみ)
 ・クラッチディスク/クラッチカバー
 ・シフトノブ
 ・機械式2wayLSD(T.R.A.認定部品のみ)
 ・ブレーキパッド
 ・ブレーキダクト/バックプレート/ブレーキエアガイド(T.R.A.認定部品のみ)
 ・スプリング/ショックアブソーバー(T.R.A.認定部品のみ)
 ・205/55R16タイヤ(銘柄指定あり)
 ・ホイール
 ・ペダルカバー
 ・フットレスト/ニーレスト
 ・追加メーター
 ・データロガー(T.R.A.認定部品のみ)
 ・クールアンダーウェア用冷却システム

上記に出てくる「T.R.A.」とは「Toyota cars Racing Association」の事で,いわゆる運営事務局の事です.これを見ると,ほぼサーキットを走る最低限レベルでしか変更出来ない感じですね.なお,履けるタイヤは2019年規定では以下でした.



プロフェッショナルシリーズのモノはほぼ専用タイヤですが,クラブマンシリーズのモノは,サーキットで見慣れた銘柄ですね.


さて,このスペックで一体何秒出るのか? お馴染みのLAPタイム計算シートを使ってシミュレーションしてみます.

サンプルにしたのは,2019年86/BRZレースの岡山のリザルトから.



 岡山国際サーキット     ・・・ 1'55.385
  ↓
 筑波サーキット(TC2000) ・・・ 1'09.167
  ↓
 筑波サーキット(TC1000) ・・・ 0'43.229

うん.勝負になりませんね・・・(苦笑).


ちょっとサンプルが良くなかったようなので,2019年86/BRZレースの鈴鹿のリザルトから.



 鈴鹿サーキット        ・・・ 2'34.052
  ↓
 筑波サーキット(TC2000) ・・・ 1'06.308
  ↓
 筑波サーキット(TC1000) ・・・ 0'41.442

おおっ! このFD2(↓)と良い勝負ですね(41.462).



これはコースの習熟度とドライバーの腕次第では,FD2に勝つチャンスもありそうです.
なかなか面白そう(笑).是非とも一度対戦してもらいたいですね!
Posted at 2020/03/25 23:11:29 | コメント(2) | トラックバック(0) | 他者・他車分析 | 日記
2020年03月22日 イイね!

TC1000の反省会

TC1000の反省会不甲斐ない結果に終わった先日のTC1000ですが,何が悪かったのか今一つ分からなかったので,振り返ってみます.

クルマは40秒台を出した時と仕様は変わらず,違いはA052の新品効果を失ったのと,当日のコンディション(気圧・気温・路面温度)くらいです.Link ECUで見ると,気圧は2kPa減,吸気温で2~5℃増といったところなので,単純に考えるならこの差なのかなぁ~?といったところでしょうか.

それでは早速,分析を開始してみます(緑:40秒台 青:今回).



上が車速,下がタイム差(上に行くほど40秒台の方が速い)です.目立った違いはホームストレートエンドの車速(1つ目の赤丸)ですね.4.1km/hも遅く,これだけ違えば「エンジンが遅い!」と感じるのも納得です.ただ,これで失ったのは0.17秒程度で,その後もジリジリと遅れており,全体的に遅くなっている事が読み取れます.細かく見てみればインフィールドの進入(2つ目の赤丸),バックストレッチの2→3速のシフトアップポイント(3つ目の赤丸),洗濯板の手前(最後の赤丸)など,特にハイカム領域での加速が鈍っているようです.

一方,乗っている時に感じたグリップ不足に関しては,両者を比較するとそれほど大きな違いはなく,単にタイムが出ない事に対する焦り(精神的なモノ)だったようですね.ちなみに,ラップする毎に0.05秒程度遅れていくので,路面温度が高かった(熱ダレが起きていた)のも事実ではあるようです.

この結果を見ると,やはり40秒台に入れられたのはコンディションの恩恵が大きく,現在の私の実力的には,この辺りのタイムが妥当なようですね・・・.


続けて,EF8の先輩の方の分析もやってみます(緑:16インチ 青:17インチ).



残念ながらベストの0.2秒落ちというリザルトでしたが,17インチ化による得失が見て取れる結果となっています.

ホームストレートエンド(1つ目の赤丸)
いきなりですがトップスピードが5.5km/hも落ちています.最終コーナー側に目をやると立ち上がりで出遅れている訳ではないようなので,245/40R17の投入による外径拡大(608→628mm)とタイヤ幅の拡大による抵抗増(226→246mm)の影響がかなり大きいようです(これで0.21秒失っています).

2コーナー(2つ目の赤丸)
一方で,高速コーナーではタイヤ幅の恩恵が明確に出ています.16インチ(緑)ではコーナリングの途中で失速していますが,17インチ(青)では途切れる事なく加速が続いており,終端速度は5.2km/hも上がっています.これにより先程の遅れは0.08秒まで挽回しています.

インフィールド進入(3つ目の赤丸)
ここは先輩曰く「レブを気にせず踏み抜けるようになった」との事で,明確な差が出ていますね(+5km/h).ただこの車速の伸びがタイムに繋がっていません.それはなぜか?というと,ラインが膨らんで距離が伸びてしまっているためです.



赤が16インチ,青が17インチの時のライン取りですが,1ヘア・インフィールド共に立ち上がりでかなりOUT側に膨らんでいる様子が窺えます.恐らくタイヤの限界が上がったので,その分だけラフに踏んでしまっているのだと思われ,もうちょっと我慢してラインを絞れれば,距離的なロスが減り,タイム短縮に繋がったのではないかと思われます(結局,ここで差が0.18秒まで拡大しています).

洗濯板進入(4つ目の赤丸)
タイヤの限界が上がった分,洗濯板通過後にも曲がるので,進入速度が若干上がっています(但し,差は変わらず).

最終コーナー(最後の赤丸)
やはりタイヤのキャパが増えた分だけ,アクセルONのタイミングが早いですね.グラフを見ると微妙な差ではありますが,確実に効いています(得失両方あり,最終的には差は0.18秒のまま).

以上を纏めると「17インチ化のメリットはコーナーの立ち上がりで見て取れるが,それを過信するとタイムが伸びない」という事ですかね.単純に「タイヤを太くすれば何でも良い」という訳ではない辺りが,TC1000の難しさを物語っているのかもしれません.


最後におまけ.勝手にチャンピオンシップ2020の第2戦終了時点の状況です.



第1戦の面子からガラリと入れ替わり,継続参戦は弟子のTさんと私のみ.連続ポイントゲットは弟子のTさんのみでした(私は第1戦11位でノーポイント).EF8の先輩は第2戦4位で12ポイント獲得し,ランキング7位.殊勲は第2戦で10位に入ったCL1ですかね.



車種別で見ると,安定して上位に来るFD2が2位にダブルスコアをつけてぶっちぎり.DC5はドライバーが違いますがポイントを伸ばし2位.EF8は先輩と私でポイントを稼いでランキング4位へ浮上.後は孤軍奮闘といった感じです.なお,ここでもCL1のポイントゲットが目立ってます.

ちなみに,第2戦でワン・ツーフィニッシュを飾ったYouTuberの2人は,この日も撮影をしていました(↓).



RE-71RSの39秒台の走りが見れますので,興味のある方はコチラ(↓)を見てあげて下さい.




以上,TC1000の反省会でした.
2020年03月21日 イイね!

ZⅢの限界点

ZⅢの限界点この間の走行会の反省会を,EF8の先輩と朝からショップでやっていると,筑波ではよく見かけるけど,ショップではあまり見ない人がフラッとやって来ました.

「おや,珍しい」と思いつつ,会話の相手は私じゃないだろうと思ったので,EF8の先輩を向いて「あ~でもない」「こ~でもない」と議論していると,7UPを入れたカップを片手に,私の方を向いて「・・・この間の場所にファイルを入れた」と呟き,店を出て行かれました.


どういう意味なのかさっぱり分かりませんでしたが,「きっとまた怪しいメッセージが届いているのだろう・・・」と思い,家に帰ってPCを開いてみると,何も届いてない.どうやら,この間スパムメール扱いした事に気分を害したようで,今度は文字の一つも残さず,「ファイル見て察しろ!」という事のようです.

再び41秒台半ばに戻ってしまった,へなちょこな私には,39倶楽部員様からの無言のプレッシャーには屈するしかないので(笑),精一杯慮って分析してみたいと思います.


さて,まず送られてきたファイルは,以下(↓)の時の走行データのようです.



夏日にZⅢを履いてアタックした時のデータのようですね.「それじゃ,一先ずA052のデータと比較してみるか~」とLAP+で見てみると(青:ZⅢ 緑:A052),



A052は冬のデータなので,外気温ブーストで車速の伸びが圧倒的に違う事がよく分かります.「う~ん・・・こんなの見たってしょうがないよなぁ~」と思っていると,赤丸の箇所に目が留まりました.どちらのポイントもコーナリングしながらアクセルを開けていくようなシーンなのですが,ZⅢ(青)の方はタイヤのグリップの限界点を越えて失速しています.この際のライン取りは,さすがドライビングの再限度が高く,完全に一致していたため,これは正確にタイヤの差を表しているようです.

そこで,このポイントのGのデータを見てみると(青:ZⅢ 緑:A052),



上が前後方向のG(波形が上に行くと加速,下に行くと減速),下が左右方向のG(上に行くと左旋回,下に行くと右旋回)になるのですが,下の波形を見ると赤丸の部分ではZⅢ(青)であってもA052(緑)と同等の旋回Gが発生している事が分かります.しかし,同じポイントの前後Gを見ると,両者ともZⅢ(青)がカクンと下に落ちている(=加速が途切れて失速している)のが分かります.

つまり,同じ旋回速度を維持しようとタイヤに横方向の力を加えると,それに負けて前に進む力を失っているという事です.これは以前行ったRE-71RとZⅢの比較結果(縦と横をオーバーラップさせるシーンにZⅢは弱い)と一致する結果なので,なかなか興味深いです.


では,どれくらいのGをタイヤに加えると,ZⅢはギブアップするのか?(トラクションが失われるのか?)細かく見てみます.

【高速コーナー(2コーナー)】
 前後方向 ・・・  0.05G (変化量:-0.11)
 左右方向 ・・・  1.21G

【低速コーナー(最終)】
 前後方向 ・・・ -0.17G (変化量:-0.06)
 左右方向 ・・・  1.32G

速度(ロール量)にもよるのだと思いますが,横方向に1.2G以上の旋回Gが発生している状況下でアクセルを踏むと,ZⅢは音を上げてトラクションを失うようです(=失速する).


そこで,左右方向の1.2Gで線を引いて,車速のグラフ(上段)と比較してみると(青:ZⅢ 緑:A052),



概ねZⅢ(青)の方が下回っているのが分かります.つまり,ZⅢでタイムを出したければ,「1.2以上の旋回Gが出ている時はアクセルを踏んではいけない(=アクセルを踏むのを我慢する)」「アクセルを踏みたいなら1.2未満まで旋回Gを下げなければいけない(=コーナリングを早めに終わらす)」という事が求められるようです.


そこで,コースを変えてこのデータの検証をしてみました.こちらはオレさまFD2がTC2000でRE-71R(緑)とZⅢ(青)を比較した時のデータです.



旋回Gが1.2を超えるポイントは,「1コーナー」「1ヘア」「ダンロップ」「2ヘア」「最終コーナー」,ようは全部って事ですね(笑).中でも「最終コーナー」は1.2Gを超える時間が長いため,失速している様子が顕著に見受けられます.

その一方で,「1ヘア」「2ヘア」では,ZⅢ(青)の方がボトムスピードが高い点が興味深いですね.これらのコーナーは進入~アクセルONまでの待ちの時間が長いコーナーなので,このように向きが変わるまで,ひたすらアクセルONを我慢すれば,RE-71Rと比べてもそれほど劣らないコーナリングが出来るという事を示しているようです.

ようは,当たり前と言えば当たり前なのですが,「タイヤによってコーナリング方法を変えないとちゃんとタイムは出ない」という事ですね.またこれは見方を変えると,「自身のドライビングスタイルと全く合わないタイヤを履くと,リズムが崩れてボロボロになる」という事も示しており,単純に食う/食わない,もつ/もたない,だけじゃなく,こういったタイヤの性格も上手く掴んで,自分に合ったタイヤを履く事がサーキット走行を楽しむポイントでもあるようです.

以上,ZⅢの限界点探りのお話でした.
Posted at 2020/03/24 07:01:48 | コメント(0) | トラックバック(0) | 他者・他車分析 | 日記
2020年03月20日 イイね!

オレさまFD2の敗因を紐解く

オレさまFD2の敗因を紐解くFD2の師弟対決は弟子に軍配が上がりましたが(タイトル画像は勝利のVサイン!),オレさまFD2は1年以上TC1000を走っておらず,加えてタイヤの片減りを気にして,いつも擦り減ったタイヤでしか走らないので,ちゃんとしたコース攻略が出来ていなかったと思われます.

遡る事,2週間前,これを見越したおだてのまつさんが自身の動画持参でコース攻略をレクチャーしていたのですが,日頃から「ロガーなんか要らん.走り込みと経験とフィーリングだ.感じろ!」とか言っている人なので,果たしてどこまで効果があったのやら??

結局,当日も思ったようにタイムが縮まらず,「何やったら良いのか分からん!」とか叫んでる始末でしたし,そろそろロガーの重要性を認識してもらいたいので,今回はロガーを使って問題点の炙り出しをしてみたいと思います.


まずはライン取り(青:オレさま 赤:弟子)



ホームストレート
いきなりですが,ホームストレートの位置取りが甘い.1コーナーに対してOUT側にきっちり寄せ切れていないように思えます.



同じラップではないので,上の車載の時は直っているのかもしれませんが,ホームストレートできっちり左側に寄せるのは結構重要で,1コーナーの進入角度に影響します.


1ヘア進入
車載映像がないので理由までは分かりませんが,弟子(赤)に比べると随分手前からブレーキングしています.ATR-KとZⅢでどれくらい縦のグリップに差があるのか分かりませんが,いくら何でも早過ぎでしょう.





上が2コーナーの立ち上がり,下が1ヘア進入ですが,ローパワーなEF8にここまでブレーキングで差を詰められているんですから,やっぱりブレーキが早過ぎのように思えます.


インフィールド立ち上がり
弟子(赤)はタイトにイン・イン・インで抜けているのに対し,オレさま(青)はブレーキングを遅らせて,奥まで突っ込んで,一気に向きを変えて,立ち上がる・・・という全く別なアプローチです.アプローチが異なるのは別に良いのですが,問題は立ち上がりでコースの幅を使えていないように見える点.



コースの幅が余っている=タイヤの横のグリップが余っている=ボトムが低過ぎ,という図式になるので,バックストレッチのスピードの伸びに響いてきます.追走時はあまりバックストレッチで引き離されなかったので,スピードの伸びが悪かったように思えます.


洗濯板進入
ここも理由はよく分かりませんが,弟子(赤)に比べるとブレーキングが早過ぎですね.ブレーキが強いのではなく,早過ぎという点が気になります.


洗濯板出口
進入であれだけ早くブレーキを踏めば,当然立ち上がりでアウト側に膨らむ事がないのでインベタのライン取りになっています.



日光の5コーナーじゃあるまいし,最終コーナーに向けてこんなにインベタのラインで進入したら,アクセルが全く踏めないと思います.ここでもコースの幅を上手く使い切れていないようです.


ここまでのライン取りを総括すると,問題点は2つ.

 ①コース幅を使い切れていない.
 ②ブレーキングの開始タイミングが早く・緩い.

①はコース攻略(走り込みの量)の差とも言えますが,②の方はドライバー or クルマの問題ではないかと思います.





次に,車速の比較です(青:オレさま 緑:弟子).



1コーナー進入(1つ目の赤丸)
ホームストレートの加速はオレさま(青)の方が良いのに,ピークに達する直前で加速が鈍っています(最高速は弟子に最後の最後で負けている).これは恐らく弟子(緑)よりも早く1コーナーに寄って行っているためです(舵角がついて抵抗になり,失速している).

おだてのまつさんのように,アクセル全開→ステアリング→ブレーキの順でインに寄っていくなら問題ないのですが,オレさまはアクセルOFF→ステアリング→ブレーキの順になっているので,このように失速していると思われます.それでも弟子(緑)より0.1秒速いのですが,この失速がなければもっと速かったでしょうね.


1コーナー立ち上がり(2つ目の赤丸)
コース幅が使えておらず(=進入角度がキツい),加えてアクセルOFFで進入しているため,荷重移動量も少ないせいだと思いますが,オレさま(青)の方が曲がらないようで,ボトムが7.8km/hも低いです.一方の弟子(緑)は,ここまでボトムを落とさずにコーナリング出来ているので,タイヤの差はあれど,もう少し高い速度で旋回出来るのではないでしょうか? タイム差を見ると,弟子(緑)の方が外に膨らみ過ぎたため,差は0.2秒に広がっていますが,これはオレさま(青)が正しいというより,弟子(緑)の方がミスったと捉えるべきな気がします.


1ヘア進入(3つ目の赤丸)
折角0.2秒のリードを築いたのですが,オレさま(青)の方が1コーナー出口でボトムが大幅に低かったため,1ヘア進入までスピードが伸びていません.加えてブレーキング開始のタイミングも早いので,1ヘア進入時には5.8km/hも遅く,リードは0.05秒まで縮まってしまいました.


インフィールド(4つ目の赤丸)
早く止めて,小さく曲げて,高い旋回速度を維持する弟子(緑)に対し,ブレーキングを遅らせ,ボトムを下げ,旋回時間を極力短くして,一気に立ち上がろうとするオレさま(青).考え方としてはオレさまのやり方もアリだと思うのですが,この考え方でアプローチするなら,アクセルONがもっと早くないと意味がありません.小回りした弟子(緑)よりもアクセルONが遅いという事は,タイヤのグリップが余っているはずで,これがコース幅を余らせる結果となっているのではないでしょうか? ここでのアクセルONのタイミングはバックストレッチ~高速左コーナー~洗濯板手前までのスピードの伸びに響いていきます.


洗濯板進入(5つ目の赤丸)
上記のインフィールド立ち上がりの加速の遅れと,進入のブレーキング開始ポイントが手前になった事で,オレさま(青)の進入速度は弟子(緑)に比べて7.8km/hも低いです.同じエンジンでこの差は大きい・・・.案の定,弟子(緑)にはここで逆転され,0.3秒の遅れとなります.


最終複合(最後の赤丸)
あれだけインベタで進入すれば当然だと思いますが,オレさま(緑)はボトムが落ち過ぎている事に途中で気づいて,旋回速度を維持しようとアクセルを途中で踏み足しています.しかし,あの位置取りからアクセル踏み足したらアンダーを引き起こすだけです.

結果,アンダーステアと格闘するかのように,四苦八苦している様子が波形から分かります(波打っている).格闘の甲斐あって弟子(緑)との差は0.1秒縮まりますが,洗濯板での遅れを取り戻すには至らず,最終的に0.2秒遅れてのゴールとなります.


以上の両者の差を動画にすると,こんな感じです(↓).


(青:オレさま 赤:弟子)

コース攻略の違いみたいな部分が見て取れて,なかなか興味深いですね.


全体を総括すると,オレさまFD2は立ち上がり重視のライン取りをしているようですが,その肝心の立ち上がりでアクセルを踏めておらず,あまり効果を発揮していません.また,ブレーキが早く・緩い点からもフロントの荷重を最大限引き出せていないように見受けられ,フロントタイヤのグリップ不足からボトムスピードが大幅に下がっているように感じます.この状態は,ちょうどスランプにハマった時のお弟子さんと同じ状況なので,もしかしたらセッティングの問題なのかもしれません.

また,フルブレーキングする場面で,ことごとくブレーキのタイミングが早い事から,ブレーキングが苦手な印象も受けます.オレさまFD2はTC2000の最終コーナーや日光のような,緩く・長いブレーキングは得意のようですが,強く・短く止めるブレーキングは不得手なのでしょうか? TC2000はともかく,日光ばかり走り込んでいるとストップ&ゴーのスキルは身に付けづらいので,その辺りの影響が出ているのかもしれません(私はこれが嫌だったので,ホームコースを日光→TC1000に変えました).

まぁ,弟子に1回負けたくらいで世界が終わる訳ではないので,オレさまFD2には,是非ともリベンジを誓って,再戦を果たしてもらいたいものです.
Posted at 2020/03/21 09:19:36 | コメント(2) | トラックバック(0) | オレさまFD2 | 日記
2020年03月19日 イイね!

FD2 vs FD2 オレさまFD2師弟対決!

FD2 vs FD2 オレさまFD2師弟対決!冬の間にセットアップを進め,記録上は師匠越えを果たしたオレさまFD2のお弟子さん.これに触発された師匠(オレさまFD2)は,「嫌い」と言って避けていたTC1000に21か月振りに出張る事になりました.

この話を聞きつけた白いホンダ車乗り達が,ここぞとばかりにTC1000に集結! 「オレさまFD2を倒す絶好のチャンス!」とばかりに,各自準備を整えて乗り込んできていました.皆,なんでこんなにオレさまFD2を目の敵にしてるんでしょうね? 私には皆目見当もつきません(笑).








さて,まずは師匠と弟子の状況をおさらい.

【師匠(オレさまFD2)】


 ホームコース       ・・・ 日光
 TC1000のベストタイム ・・・ 42.046 (Zestino Gredge 07R)
 TC1000の走行      ・・・ 21か月振り
 今回のタイヤ       ・・・ DUNLOP DIREZZA ZⅢ(265/35R18)


【弟子】


 ホームコース       ・・・ TC1000
 TC1000のベストタイム ・・・ 41.390 (ATR-K SPORT)
 TC1000の走行      ・・・ 1か月振り
 今回のタイヤ       ・・・ ATR-K SPORT(265/35R18)

条件的には,かなり弟子の方が有利ですね.師匠は20か月以上のブランクを果たして経験値だけで埋められるか?といったところでしょうか.


それでは,1本目.

私もそうでしたが,さすがに皆1本目から狙っているようで,お互い距離をとるのでカメラに映らない(笑).それぞれがどんな状況だったのかさっぱり分からないので,リザルトに行きます.

 師匠 ・・・ 41.768
 弟子 ・・・ 41.766 (-0.002)

何という接戦! 僅か2/1000秒差!! かろうじて弟子が上回ってきました.
(21か月のブランクをものともせず,2/1000秒まで肉薄する師匠の方もさすが!)


続けて,2本目.

2/1000秒とはいえ,弟子に負けた事で師匠の尻に火がついたらしく,いつもは「朝一以外に走る意味なんてねぇよ~」とか言ってるオレさまFD2も,さすがに余裕がない.周囲と絡まずに黙々とラップを重ねます.

そんな感じであんまりにも絡んでくれないので,こちらから絡んでみました(笑).



こちらは既にタイヤがタレている状態なので9割くらいに抑えたペースでしたが,後ろから見ていると低速コーナーが露骨に遅い.ライン取りも間違っているところがアチコチありますし,明らかにTC1000の経験値が不足していますね(当たり前と言えば,当たり前なんですけど).

 師匠 ・・・ 41.698
 弟子 ・・・ 41.722 (+0.024)

それでも,見てないトコで師匠は意地の逆転! 2/100秒とこれまた僅差ですが,師匠が上回りました!!


勝負の3本目.

これだけの僅差だともはや意地の勝負.どっちが負けず嫌いかで勝敗が決まります.
そういった空気を敏感に感じ取るEF8の先輩は,弟子を追い立てて「ここが勝負どころだぞ!」と発破をかけます.



そして,その期待に応えた弟子は・・・,



時折,顔を見せるオーバーステアを腕でねじ伏せて,41.462 をマーク!
ピックアップが酷く,タイムの更新がしづらい状況下で0.2秒突き放しました!!

これをタイムボードで見てしまった師匠は心が折れたらしく,こんな状態(↓)に・・・.




それでは最終結果です.

 師匠 ・・・ 41.698
 弟子 ・・・ 41.462 (-0.236)

見事,0.2秒差で弟子が下剋上を果たしました!

弟子曰く「この日の為に身体を絞ってきた」との事で,少しでもアドバンテージを得るために7kgも減量してきたそうです.先月までの走り込みとセットアップ,自らの身体を追い込む心構え,そして,最後に見せた意地.いやぁ~,アスリートですねぇ!

今回は「何としてでも師匠に勝つ!」という弟子の気迫が生んだ好バトルでした.不慣れなコースで途中意地の逆転劇を見せた師匠も天晴でしたし,実に素晴らしい戦いだったと思います.

弟子のTさん,本当におめでとうございました!!
Posted at 2020/03/20 23:31:18 | コメント(0) | トラックバック(0) | オレさまFD2 | 日記

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