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2020年10月03日 イイね!

筑波の主からの挑戦 その①

筑波の主からの挑戦 その①先週のファミ走で蘇武喜和サーキットアドバイザーから,いくつかヒントを頂き,それを取り込んでから次走ろうと思っていたのですが,風の噂で「おだてのまつさんのDC5がアップデートを完了し,今週のファミ走に現れる」と聞きつけたので,筑千職人FWDクラス暫定1位(出走1台中の1位・・・笑)としてはチェックせねばなるまい,と今週もTC1000に行ってきました.

運良くピットの最後の1つに滑り込めたので,「さて,まつさんはどこだ・・・」と探してみても見当たらない.キョロキョロしていたら,こもりん.さんが「今週は来ないよ~」と教えてくれました.orz

「まつさんがいないなら帰るか・・・」と思いつつ,先週は涼しい時間帯にアタック出来なかったので「朝一に1本だけ走っておくか」と考え直し,チケットを購入していたら,こもりん.さんから,

「じゃあ,1.5秒ハンデで勝負です!」

と筑波の主に挑まれました.

いつもは2秒ハンデなので「そりゃ,届かない・・・」と思っているのですが,この日は気落ちした私を気遣って1.5秒に減算してくれたので,「1.5秒なら届くかも!」と思い,俄然やる気が出てきました(笑).


さて,条件としては同じ枠(こもりん.さんと私の2台のみの出走)なので完全なイコールコンディション.ターゲットタイムは,前日にこもりん.さんが43.1秒を出している事から「41.5秒」.現状だと届くかどうかギリギリのタイムなので,タイヤの温度が上がり切ったら終わり.となると・・・,

1周目が勝負!



結果は,41.559「届いた! 勝った!!」

と思って,1周回ってタイムボードの2番目の表示を見ると・・・,

こもりん.さんのタイムは 42.981.(+1.422)

「ガーン.何で今日は42秒入れてくるんだ・・・orz」と思いつつ,差は僅か0.078秒.タイヤのオイシイところは過ぎてますが,「0.08秒であれば,ドライビングで詰められる可能性がまだ残っている.諦めずに再チャレンジだ!」ともう1周アタックしてみると・・・,



気負ってしまい,1ヘアでブレーキロック.
「何の! 諦めずにもう一度!」と再チャレンジしてみますが・・・,



再びブレーキロック.
コース上にタイヤの黒い線を2本も付けてしまいました・・・(↓).



ここで,朝一に受けた蘇武アドバイザーの言葉を思い出します.



「コーナーの進入は限界の90%くらいのつもりで.100%で進入しようとすると,手前のコーナーが上手くいった時に限界を越えてしまって,コントロール出来ませんよ・・・」


まさしく,この言葉の通りの結果じゃないか・・・と反省し,今度は90%の進入を心がけます.すると今度はロックしませんでしたが,ブレーキングが甘過ぎたようでタイムは42秒台へダウン.「む,難しい・・・」と思いつつ,この10%のアジャストをするべく,このあとも良いポイントを探してトライ&エラーを繰返します.

一方,こもりん.さんもアタック1周目に42.9秒は出たものの,その後は43秒台中盤のタイムが続き,あちらも打ち止めの様子.「やはりタイヤ的にもう無理なコンディションなのか・・・」と思って気を緩めた瞬間に,43.1秒へポンと上げてきます(やっぱり,油断ならない).

残り時間を踏まえると,そろそろ1周を上手く纏めてタイムを出さないとダメそうなので,トライ&エラーの感触から最適な踏力をイメージしつつ,ラストアタック!



最終コーナーで「インに寄り過ぎた・・・」と思ったのですが,時間がないのでそのまま踏み抜き,出したタイムは 41.590 .再び41.5秒を出す事には成功したものの,1周目の結果をひっくり返すところまでは至らず,負けてしまいました・・・.

「最初の1周目に出したタイムの0.031秒落ちのタイムを,最終周に出せた」という事実は,タイヤの落ち分をドライビングでリカバリー出来た,あるいはセッションの後半でもフロントタイヤをタレさせないセッティングが出来てきた,という意味で嬉しいですが,あと0.08秒を縮めるための何かを捻り出せなかった点は正直悔しいですね.

やっぱり,筑波の主は手ごわいと心底思いました.


さて,直接対決には敗れたものの,諦めの悪い私はその後の別の枠も走って,0.08秒の詰め代を探します.自力じゃ見つけられなかったので,RX-8の後ろを走ったり,




911(いつさん)の後ろを走ったり,


(ストレートがとんでもなく速い! 思わず「速えぇー」と声上げちゃいました・・・笑)


色々と勉強させて頂きました.1ヘアでブレーキロックさせないためのヒントも少し掴めましたし,1コーナーで「ナロートレッド化は素晴らしい!」と恩恵を確認出来ましたし,「インフィールドはもうちょっと前後バランスを変える必要があるなぁ~」と課題出しも出来ましたし,それなりの収穫は得られました.


なお,勝負に負けてしまったので,こもりん.さんから,これを見て勉強するように!と大量のロガーデータを頂きました.貴重なデータがいっぱいあるので,1つ1つ見ながら宿題をこなしていきたいと思います.

蘇武アドバイザー,こもりん.さん,あおたまさん,いつさん,その他お会いした皆様,お疲れ様でした.
2020年10月02日 イイね!

CR-Zは難しい

CR-Zは難しいこもりん.さんにお会いした時に走行会のデジスパイスデータを渡され,車載映像と合わせて分析を依頼されました.

今回はCR-Zにおけるオーナーvsプロドライバーの比較を行ってみます.プロも不慣れであろうCVT+オープンデフというクルマで,どんな違いがあるのか個人的にも楽しみです.



まずは,それぞれのベストラップの確認.

 こもりん.さん ・・・ 43.146 (気温:19.4℃ 路面温度:23.2℃ 気圧:1017.1hPa)
 プロ       ・・・ 43.603 (気温:23.4℃ 路面温度:34.4℃ 気圧:1016.8hPa)

タイム差は 0.457.結構大きいですね.

私の経験則では「10℃上昇で0.5秒落ち」という感じなので,気温差が4℃差なら落ち代は0.2秒程度.気圧の差は0.3hPaと少ないので,こちらの影響は無視するとして,ストレートでの差は最大でも0.05秒落ちくらいでしょうか.となると,エンジンパワー以外の部分で大きくタイムをロスしていそうです.気になるのは路面温度が10℃以上も違う点.タイヤのグリップはかなり失われていそうです(=コーナーが遅い).


そんな事を頭に入れながら比較をしてみます(緑:こもりん.さん 青:プロ).



1コーナー
進入速度はほぼイーブン.予想通り気温の差はほとんど影響していないですね.進入のブレーキングでは僅かにこもりん.さんの方が奥です(1つ目の赤丸).ただ,両者のブレーキングの仕方は大きく違いますね.全開加速からドン!とブレーキを踏んで,ステアリングを切り込む前にブレーキをリリースしている(2つ目の赤丸の部分で加速も減速もしない平らな部分がある)こもりん.さんに対し,プロは弱く・長いブレーキングで1コーナーのクリップまでブレーキを残し続けています.


(プロがブレーキをリリースするのは,この辺り↑)

プロはブレーキを残している分,フロント荷重を維持出来るので,高い速度を維持したまま曲げる事が出来ているようですね.ただ,その後のアクセルONのタイミングはこもりん.さんの方が早く,旋回速度もプロを上回っています.TC1000を走り込んだオーナーならでは攻略法ですね(これで,こもりん.さんが0.05秒リード).


2コーナー
1コーナーで遅れをとったプロですが,2コーナーまでに徐々に差を詰めていきます.ただ,その後105km/h付近で失速し(3つ目の赤丸),こもりん.さんに追いつけません.「何が起きたのかなぁ~?」と映像を見てみたのですが,



片手運転になったせい・・・??(笑)

手持ち無沙汰なのだと思いますが,思わず左手がシフトに行ってますね.この片手運転でステアリングを戻すのが少し遅れた・・・なんて可能性もなくはないでしょうが,実際はタイヤのグリップの差(路面温度の影響)でしょう.僅かな違いだと思いますが,全開でコーナリングしている状態だと,この僅かな差が結構大きく,1ヘア進入までに1.3km/hの速度差を生んでいます.


1ヘア
ここも両者の考え方が違うのが見てとれる部分です.ブレーキングの開始はプロの方が僅かに奥.そこから減速中のブレーキ踏力には大きな違いはないのですが,64km/h付近でプロは少しブレーキを緩めています(4つ目の赤丸).


(車載で見ると,この辺り↑ですね)

ステアリングを切り込みながらブレーキを緩めているような感じ.恐らくここでもプロはブレーキを残して旋回速度(ボトム)を稼ぐ走らせ方をしているのだと思われます.一方のこもりん.さんは真っ直ぐクルマを止めて,クルッと曲げて,アクセルを一気に全開にするような走らせ方.アンダーパワーをボトムスピードで補おうとするプロに対し,とにかく全開区間を長くとろうとするこもりん.さん,横のグリップ重視(プロ)vs 縦のグリップ重視(こもりん.さん)といった構図ですね.


インフィールド
ここはCR-Zでの走り込みの量の差が大きく出ている気がします.アプローチの仕方(5つ目の赤丸)も,アクセル・ブレーキの操作の仕方も大きく違いが出ました(赤:こもりん.さん 青:プロ).



このセクションで両者の差は0.3秒まで開いており,こもりん.さんの走り込みが成せる技ですね.ただ,プロもさすがと思える部分が1つありました.



タイヤの映像を撮って頂いたので,よく分かるのですが,インフィールドの出口の縁石をきっちり踏んでいるんですよね.この縁石を踏むために(姿勢を変えるために)ボトムを落とさざるを得なかった(6つ目の赤丸)というのが実情なのだと思いますが,それでも最短距離にきっちり乗せて来る辺りは見習うべきですね.


高速左コーナー
2コーナーに続き,ここ(7つ目の赤丸)でもプロの方が少し失速しています.



失速し始めるポイントは,ちょうど左コーナーにアプローチしようとステアリングを切り込む部分で,やっぱりタイヤのグリップが落ちていた可能性が・・・.タイム差的には大きく開いてないものの,個人的には,この失速はちょっと気になりますね.


最終の複合
さぁ,こもりん.さん,お待ちかねの部分(笑).

既にご自分で分析されている通り,プロは緩く・長いブレーキングで大きな弧を描いて旋回しているのに対し,こもりん.さんは強く・短いブレーキングでクルマを止めた後,アクセルを入れて車速をキープしようとしています(最後の赤丸の部分).これは1コーナー・1ヘアと同じ考え方なので,両者の考え方の違いからくるものと思われます(赤:こもりん.さん 青:プロ).



私の走らせ方もこもりん.さんの考え方に近いので,強く・短く止めて,アクセルを入れるのが間違いだとは思いません.ただ,この走らせ方の難しいところは早く減速した分,クルマがイン側に勝手に寄って行ってしまうので,最終コーナーの進入角度がどうしても苦しくなってしまう点なんですよねぇ.進入角度が苦しくなった結果,最終コーナーの縁石を踏めなかったり,外側に膨らんでアクセルを戻したり,といった弊害が生まれてきます.

一方,プロの走らせ方は,最初から立ち上がりの姿勢を見据えて,そこから逆算してコーナーにアプローチしているのが見てとれます.最終コーナーできっちり縁石を踏むために,コーナーを抜けた後の立ち上がりでアクセルを緩める事がないように,洗濯板を抜けた後もブレーキを残して,クルマの向きを変えようとしているのではないでしょうか?


(きっちり,右側のタイヤが縁石を踏んでいます↑)

恐らくプロが唯一誤算だったのは,縁石から降りた時にクルマが暴れてしまい,右足が少し浮いてしまって失速した点でしょうね.この失速がなければ立ち上がりのアクセルONのタイミングも早かったですし,ここで最後に0.1秒引き離される事もなかったんじゃないかと思います.


以上,分析結果でした.

途中でも述べましたが,こもりん.さんとプロとでは走らせ方が大きく違うようですね.こもりん.さんがコーナリング時間をなるべく短くする走らせ方であるのに対し,プロは時間が長くなってもボトムスピードを上げようとする走りに見えます.私の感覚では,TC1000だと こもりん.さんの走らせ方の方がタイムを出し易い気がしますが,例えば,これが日光みたいなレイアウトであれば,プロの走らせ方の方が速い気がします.

また,プロ曰く「難しい.頭を使う」と仰っている点から,もしかしたら「イメージ通りにクルマが曲がってくれなかった」というのも背景にはあるのかもしれません.

いずれにせよ,プロがちょっと乗った程度じゃ敵わないくらい,こもりん.さんはCR-Zの走りをマスターされているんだと改めて実感させられました.ハンデ戦とはいえ,私も挑まれた以上,次回は勝てるように精進します!



Posted at 2020/10/06 19:21:09 | コメント(1) | 他者・他車分析 | 日記

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