先に少し触れてしまいましたが,今シーズンもEF8の先輩の胸を借りるべく,TC1000で挑んできました.
ここに間に合わせるべく,ここ2ヵ月間はひたすらTC1000で走り込みをしていたのですが,残念ながらトラブルもあってクルマの状態は万全とはいかず,まだセッティングも煮詰め切れてはいませんが,現状やれる最低ラインはクリアしたので挑んでみたいと思います.
始める前にハンデ戦の設定ですが,先輩のタイヤもRE-71RSとなった事ですし(↓),
2年前の以下の条件(↓)に戻す事となりました.
0.7秒以上 ・・・ 先輩の勝利
0.7秒未満 ・・・ 私の勝利
それでは早速1本目.
この日は最大6本のチャンスがあったのですが,春らしい陽気で気温が上がってくる事が予想されるので,どう考えても1本目の序盤に勝負を賭けるしかありません.なので,完熟走行では最後尾につき,ひたすらタイヤとブレーキをウォームアップ.
この時期なのでリアタイヤは心配ありませんが,フロントタイヤの内圧が上がらないと1コーナーのブレーキングで滑ります.準備を整え,いざアタック!
アタックラインから最終コーナーに向かって踏んでいった時の感触としては,フロントタイヤが十分にグリップしている感触があったのですが,1コーナーでブレーキングしてみると,ズ,ザザァーって感じで滑ってしまいました(泣).グリップしてない訳ではないのですが,路面に向かって力を掛けるとズルッと滑る感じ.まるでところどころ砂が浮いているかのような微妙な感触で,「これが
ジムカーナの影響なのか?」と思ってしまいました.
これだと1コーナーは手探りでいくしかないので,徐々に詰める作戦に変更.フロントタイヤの温度が上がり切ってしまいますが,仕方がありません.気を取り直して再度アタックし,まずは 41.444 の先制攻撃でトップタイムを奪取.
すぐにスーチャーのS2000が40秒台を出し,2番手に降格.この状況で40秒台には手が届くはずがないので,こちらはスルーし2番手維持を目指すべく再度アタックし,41.322 で0.1秒短縮.そろそろフロントタイヤに完全に熱が入って限界を迎えるので,これで最後!とアタックし,0.04秒削り取って 41.286 をマーク.これはここ数ヵ月のベストタイと呼べるタイムなので「もうこれ以上は無理!」と判断してスローダウンしました.
タイムボードを見ると,40秒台のS2000に続いて「41.04」「41.10」と私より上が2台いるようです.「これが先輩じゃないといいなぁ・・・」と思いつつ戻って先輩に聞いてみると,
( ゚Д゚)・∵. グフッ!!
やっぱり先輩だった・・・.という事で1本目の結果は以下の通り.
先輩 ・・・ 41.048
私 ・・・ 41.286 (+0.238)
タイムハンデ上はまだ勝っていますが,先輩は半年振りのTC1000ですし,まだまだここから上げてくるはず・・・.
こちらはこれ以上縮められる気配はないので,一先ず,私は2本目をパスして様子見.
燃調のデータを確認しつつ待機していると,走行を終えた先輩がリザルトを持って来て・・・,
( ゚∀゚)・∵. グハッ!!
マ,マジか・・・.40秒台後半には入れてくるだろうと思っていましたが,まさかの40秒台前半!?
これでタイム差は,
先輩 ・・・ 40.376
私 ・・・ 41.286 (+0.910)
と一気に逆転.今の状況から更に0.2秒縮めろっての!? いやいや無理でしょー.
これで立場が入れ替わり,今度は先輩が高みの見物.気温は更に上昇して15℃を超えました.気圧も徐々に低下し始め,日射しも強くなって路面温度は8℃も上昇.もはやどう考えても1本目のタイムを上回れる要素がなく,白旗を上げ・・・・・・・・・るのではなく,ここからは
気合 と
根性 で勝負!
ウォォォ━━(#゚Д゚#)━━!!
とコースに飛び出し,
タイムは 41.514 と見事に爆散(笑).気温が上がり過ぎてエンジンが吹けないよ・・・.
ウワァァ━━━━━。゚(゚´Д`゚)゚。━━━━━ン!!!!
ダメだこりゃと思いつつ,もう一度アタックしても 0.1秒削った 41.417 止まり.
「どう考えてもこのコンディションじゃ,この辺りが限界だよー」と思いつつ,ふと周囲を見渡すと,
「アレッ? 誰も走ってない・・・?」
どうやら皆同じ結論に至ったようで,まだ走行時間の半分を過ぎたくらいだというのに早々に全員引き上げてしまったようです.
「えっ!? ナニ? 貸切状態って事??」
「うわっ,ピットからの視線を感じるよ・・・」
「なに? やれってか!? アタックしろってか!?」
「ああ,分かったよ.やってやらぁー!!」
ヽ(`Д´#)ノ
と覚悟を決めて再度アタック開始!
限界だと思った状態からフルクリアを利用して0.07秒削り取り,41.344.
1周クールダウンラップを挟んで,更に合わせ込んで0.06秒削り取り,
41.280.
これでコンディションの悪化を跳ね返して,1本目のタイムを更新しましたが,あと0.2秒は遠い・・・.
「あと残っている,使える手はないか?」と考えると,気温が下がりダンパーの動きが固くなってから封印していた(別のやり方を探っていた)アレをやるしかない.この減衰設定で出来るかどうか分かりませんが,イチかバチか勝負に出て・・・,
更に0.14秒削り取る事に成功し,
41.141 をマークする事が出来ました! しかし,もうこれが正真正銘の限界.全ての手札を切ってしまい,タイヤも前後共にタレているのでこれ以上はどうしようもない・・・.
ε= (+ + ) ハァハァ…ゼェゼェ…
という事で最終結果です.
先輩 ・・・ 40.376
私 ・・・ 41.141 (+0.765)
残念ながらあと0.066秒届かず,今回も先輩の勝利となりました.il||li _| ̄|○ il||l
ホームコースなのにまたも敗戦を喫してしまいましたが,あとで先輩に聞いたところ,先輩の方もイチかバチかの一発勝負を決めて出した40.3秒だったそうです.確かに当日のセカンドベストは 40.7秒(↓)と0.3秒落ちですし,このタイムであれば私の勝利となっていました.
そういう意味では,今回は先輩をかなり追い詰める事が出来たとも言えますが,追い詰めた結果,先輩が見せた底力の片鱗がこの0.07秒差に表れていると思うと,ホント高い壁だなぁ~と思い知らされました.
以上,EF8 vs EF8 2022 第1戦の模様でした.
あー,ホント悔しい! 0.07秒なんて首の皮1枚の差なんですが,この差がどうしても覆せない.最後の最後に捻り出す,奥の手がまだ何か1つ足りないんでしょうね(これが経験値の差なんでしょう).次回こそリベンジすべく,クルマのアップデートとドライバーの鍛錬に励みたいと思います.
先輩,今年も宜しくお願いします!