
想定外のGK5比較で後回しになってしまいましたが,
前々回の走行から導き出した問題点に対する対策の効果確認結果も纏めておこうと思います.
まず,問題点は以下の3つでした.
①ブレーキングで止まらない
②エンジンが遅い
③足回りのバランスが高速コーナー寄り
この3つの問題点に対し,セットアップの微調整で出来る対処法を施し,10hPa上がった気圧の効果も加わって,0.29秒タイムを縮める事が出来ました.
前回 ・・・ 41.482 (気圧:1008.5hPa 気温:9.5℃ 路面温度:14.6℃)
今回 ・・・ 41.197 (気圧:1018.7hPa 気温:9.5℃ 路面温度:13.0℃)
この0.29秒の内訳をロガーデータから導き出してみると(青:前回 緑:今回),
赤丸① ・・・ トップスピードの向上 (-0.10秒) ⇒ ②の対策結果
赤丸② ・・・ ヘアピンでのボトムスピード向上(-0.07秒) ⇒ ①の対策効果
赤丸③ ・・・ インフィールドの回頭性向上 (-0.12秒) ⇒ ③の対策効果
という感じで,セットアップの変更がきちんと機能してタイムに結びついたようです.
但し,この中で「トップスピードの向上」だけは気圧の効果でもあるので,トレンドラインからその効果を割出すと(↓),
0.1秒分くらいには相当するかな?と思っています.
従って,厳密にはセットアップの変更による改善代は0.19秒といったところでしょうか.
この状態で改めて40秒台を出した時と比較してみると(緑:40秒台 青:今回),
問題点として浮かぶのは2つ.
・1コーナー立ち上がりでアクセルONが遅い (0.2秒差に相当)
・最終複合でのボトムスピードが低い (0.1秒差に相当)
このうち,最終複合の方は絶対的なグリップ差(新品タイヤ vs ユーズドタイヤ)が影響している可能性が高く,正直どうしようもないかな・・・と思っています.なので,対策をするなら1コーナーの方でしょうか.
なお,今回は,前回の走行データからべ卿さんに「ブレーキリリースをもっと早くしてみたら?」とアドバイスを頂いたので,それも意識してトライしてみたのですが,違いを出せている手応えは有りはするもの,やっぱりクルマが安定し過ぎているのか? タイムには繋がっていないんですよねぇ・・・.
もうちょっと姿勢が崩れる方向にセットアップを進めて,再度トライしてみる手もあるのですが,そうすると左高速→洗濯板へのS字の切返しで,今以上にコントロールが難しくなるため,
GK5との比較結果を踏まえるとトータルのタイムとしては落ちるかなー?という気もしています(ムズカシイ・・・).
以上,対策の効果確認結果と今後の課題でした.
「低速コーナーでは向きを変え易く,高速コーナーではしっかりと踏ん張ってくれる」そんな矛盾した動きを実現出来る足回りに仕上げ直さないと,これ以上タイムを縮めるのは難しいと思うのですが,一体,何を,どうすれば良いのやら? まだまだ悩みは続きそうです・・・.
Posted at 2024/02/02 00:20:19 | |
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筑波サーキット・コース1000 | 日記