いつもの走行会でTC2000を走って来ました.
昨年 はここで自己ベストを更新し,8年前のプロのタイムに肉薄する事が出来ましたが,今年は直前でフロントのA052を使い切り,代替で手に入ったのは冷えた路面に向いてないCR-S.リアのA052も大分お疲れな上に足回りのセットも決まっておらず,マトモなタイムどころか下手をするとスピン→クラッシュのリスクすらありそうな気配が漂っています.
そんな感じでイマイチ走るモチベーションも上がらず,エントリーを見送ろうか?とすら思ったのですが,CR-Sを使う事が確定した時点で自己ベストの更新は困難なので,「8秒台前半が出ればいいや~」くらいの気楽な気持ちで走る事にしました.
いつもの時間に家を出て6時半過ぎくらいに筑波サーキットに到着したのですが,シーズン中らしく皆さん気合が入っているのか,既に結構な台数が集まっていました.
顔馴染みの方々に挨拶しつつ,私の方はスクラブ(皮むき)も兼ねて家からCR-Sを履いてきたのでタイヤ交換の必要もなく,のんびりと準備を進めていたのですが,ここでちょっとしたトラブルが.
私はSONYの「
HDR-AS50 」を車載カメラとして使っているのですが,画角調整はカメラ⇔スマホを繋いで,スマホの画面を見ながらやっています.ところがこの日は何度接続を試みても繋がらない・・・.「先週は普通に使えたのに,一体なんなんだ!」と腹が立ちつつも色々調べてみたところ,どうやらペアリングが解除されてしまっているようでした.
仕方がないので再度ペアリングを試みると,今度はパスワードを聞いてきます.「そんなの知らん!」とネットで検索してみたところ,カメラ同梱のスターターガイドに貼られたシールに書かれているとの事.「そんなの家に決まってるだろー」と画角調整を諦めようかと思ったのですが,「いやいや,本体のどこかにきっとあるはず・・・」と調べてみたら,バッテリーの蓋の裏に貼ってありました(↓).
これで何とかペアリングが出来て,画角調整もスマホを使いながら出来たのですが,いきなりなんなんですかね? このカメラは3年以上使っていて,今まで一度もペアリングが切れた事はなかったのに,何で突然解除されたんだ??
そんなドタバタがありつつも,そういえば先週のAttack直前にスタンドの改修工事が終わったとの事で,ちょっと足を延ばしてとそちらを見学.
改修というよりは補修工事だったのか? 特に目新しいものはありませんでしたが,再塗装され鮮やかなブルーになっていました(↓).
そんな感じで時間を潰しつつ,1本目の走行時間(9:00~)となったのでコース上へ.
この時点で気温:3.4℃,路面温度:4.0℃とキンキンに冷えてます.
今日はタイム狙いじゃないので,丁寧に時間をかけてタイヤを温めつつ,先日学んだ
CR-Sのスクラブの仕方 を実践します.熱入れ⇔クーリングを繰返しつつ感触を探ってみると,4速全開のバックストレートエンドで起こるバイブレーションが気になりました.
フロントタイヤは新品,リアタイヤもカスは取ってキレイなので「何だろう?」と思っていたのですが,もしかしたらバンプタッチしたリアのダンパーに,リアウイングによる高車速域のダウンフォースが加わって,バウンシングが起きていたんですかね? 暫くすると気にならなくなったので,冷えた路面でタイヤの内圧が上がり切っていなかっただけかもしれませんが,久方振りのTC2000なので予期せぬバイブレーションは少々怖かったです.
その後,タイヤが完全に温まったのでペースを上げてみると,さっくり9秒台のタイムが出ました.
クルマは問題なさそうなので,ならば!とそのままアタックを継続すると 1'08.970 と早くも8秒台に到達.これで「1本目はこんなもんで十分でしょ~」と気が楽になり,CR-Sの感触を思い返してみると,A052と比べて違いを感じる部分はほとんどなく,唯一最終コーナーの立ち上がりだけ強アンダーステアでステアリングを戻せない事が気になりました(↓).
「確かCR-SはA052に比べて斜めのグリップがなかったはずだから,これは仕方ないかなぁ~」と思い,走行終了後に内圧を測ってみたところ2.4キロまで上がっていました.「新品だし,しょうがないか」と思いつつ
Lotus Cup Europeの温間推奨値 に合わせて2本目(10:00~)の走行開始を待ちます.
1本目は先頭集団のクールダウンが始まった10分過ぎくらいから一部渋滞が始まりましたが,この2本目は全車が満遍なく散らばり,自由にアタックするスペースがない状況.
EF8はこのクラス最小の排気量車なので,300PSオーバーのターボ車とはバックストレートで30km/h近い速度差.邪魔をしないように後ろを見ながら譲っていたのですが,これだけ満遍なく散らばられると,まともなアタックが出来ないまま走行時間が終わってしまいそう.仕方がないので若干割り込み気味に車列に入ってアタックを開始.
計測1で 1'08.060 と予想外の好タイム.内圧を下げたおかげで最終コーナーの強アンダーステアも消えました.「おっ? これはCR-Sでも7秒台いけちゃう??」と思い,そこから連続アタックすると,
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1'07.672 と自己ベストの0.2秒落ちという完全に想定外のタイムをマーク.TC1000で試した時は「
CR-SはA052の0.15~0.2秒落ち 」という結果だったので,TC2000だとその倍(0.3~0.4秒落ち).更にv1→v2への変更でハード化されたのでそれに+0.2秒くらいかなぁ~と思っていたのですが(=8秒1),TC2000でもA052の0.2秒落ちと非常に優秀な結果を出してくれました.
しかも,このラップは100%全力を出し切ったラップではなく,1コーナーではヒール&トゥをしくじってますし,1ヘアではバンク上段でスローダウンした車両が気になって進入速度を抑え過ぎています.2ヘアではリアが滑って姿勢を乱していますし.最終コーナーもまだ迷いがあってシフトダウン操作が雑です.全体的に取っ散らかっていたこんなラップが,当日ベストだなんて正直かなり恥ずかしいです・・・.
これに比べたら,その翌周となるこちらのラップ(↓)の方が,
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はるかにスムースな走りで,Sec3も当日の最速となる 11.937 をマークしていますし,こちらの方がベストであってくれた方が格好良かったのですが(笑),残念ながら0.07秒届かず,1'07.745 でした・・・.
なお,その後もチャレンジは続けて削り代を探っていたのですが,そんな最中でこんな事が起きました(↓).
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ここまで不安定な挙動は全く出ていなかったので,完全に油断していたのですが,またヘアピンでスピン挙動が出てしまいました(後ろの黒いFD2の方,邪魔してしまってスミマセン.<(_ _)>)
この後,
先週の出来事 が頭の片隅で呼び起こされ,「やはりブレーキバランスが元に戻ってないのか?」と気になったので,コースを出て駐車場に寄った後,TC1000へ.
TC2000のパドックを通り過ぎる時に,C:羊さんのエキシージとローリー。さんのロータリーシャンテの姿を横目に見つつ,TC1000のピットに着くとこちらには(大)@みやう軍団さんとしょこさん,そして旅立とうとしているいつさんの姿が.閉会式の兼合い上,あまりのんびりしている時間もないので,空いているピットにEF8を素早く潜り込ませ,駆け足でA6枠(10:40~)のチケットを購入.
そしてコースイン.早速,先程のスピン挙動が出ないか色々試してみますが,不安定な素振りは一切出ず・・・.
それよりも,TC2000を走ってからまだ20分しか経っていないので,そちらの感覚が残っていてTC1000だと全てがスローに感じる(笑).いつもだったらスピンするか・しないか,おっかなびっくりで飛び込む1コーナーも「さっき(TC2000)の感じからすると,こんくらいでも曲がれるっしょ~」とブレーキをかなり緩く,オーバースピードで突っ込んでも精神的には全く平気で,突っ込み過ぎのドアンダーを出しつつ曲がってました(苦笑).やはり速い車速域に身体が慣れていると,遅い車速では余裕をもって操作出来るもんなんだなぁ~と思いました.
(プロのレーシングドライバーが速い理由がよく分かる)
ま,それはさておき,スピン挙動が出ないなら折角なのでタイムを出しておくか!と集中力を上げて1周を纏めてみると,
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41.800 .走行前には「多分41.8秒くらいだろうなぁ~」と予想していたのですが,その予想ピッタリのタイムでした(苦笑).それにしても,TC2000だと自己ベストの0.2秒落ちなのに,TC1000だと自己ベストの1.0秒落ちというのは一体どういう事なんでしょう? 両者の走行時間は40分程度しかズレていないので,コンディションはほぼ同一と言って良いだろうに落差が激しい・・・.クルマのセットがどんどんTC1000に不向きな方向へ進んでいるんじゃないか?と疑いたくなるような結果となりました.
なお,TC1000走行後は,再びTC2000の駐車場に戻って急いで後片付けをしたのですが,その途中でkame@103kgさんにお会いして「TC1000は41.0秒だったんだって!?」と言われましたが,「"0"ではなく"8"の見間違いです」と訂正しておきました(笑).
そして,閉会式が終わった後は,AT使いのBB6,Aoisanさん,でびっとさんと一緒にサイゼリアへ行って昼食.その際,サイゼリアの駐車場でK20C搭載車に絡まれ,「デカい方がエラいんだ.分かってんのか!?」とばかりに両脇から挟まれました(↓).
そんなにイジめないで下さい(泣).
以上,午前中に一人だけTC3000やった日のお話でした.
(他の人は午前:1000+午後:2000の組合せで3000なので,午前中に3000したのは私だけのはず・・・笑)
なお,同一日,同一時間(誤差約40分),同一車両,同一タイヤ,同一ドライバーによるTC2000⇔TC1000のタイム換算値は以下の通りです(↓).
今後はこの「1.61」を指標として,色々な試算に使ってみようと思います.当日お会いした皆様,お疲れ様でした!