
澤選手(いつもなら澤さんですが、今回は澤選手で通します)がいつも言われているGT-ASIAてどんなレースカテゴリーなんだろう?この疑問が興味となり、併催競技のMFCT(マツダファン・サーキットトライアル)参加、そしてRound3・GT-ASIA観戦も決めました。(以降長文となりますので、御勘弁を。)
簡単にGT-ASIAを紹介します。成り立ちはマカオGPスーパーカーレース。その人気をFIAが認め、GT-ASIAとして世界の主要選手権の1つに成長。2015年シリーズはF1経験者(V・リビッツィ選手、A・カルダレッリ選手など)や日本のフアンに馴染みのドライバー(R・ライアン選手など)が参戦。日本初上陸のBentley Continental GT3に澤選手シリーズ参戦など、話題盛り沢山です。(残念なのは、日本のレースメディアがまったく取り上げない点。)
6月26日(金曜)
お昼過ぎに岡山国際サーキットに入り、午後の練習走行を見ることを目指し、AM5時自宅を出発。名古屋ぐらいから大雨のエリアに突入。ひたすら(休憩は400km時に1回)高速道を走行し、770km越え、PM12時50分には現地周辺に。ただ岡山国際サーキットは「スキー場に行く山道」のような何も無い場所で、翌日の朝食調達のため、和気まで降りてコンビニへ買出しに。結局PM14時にサーキットゲートに到着。
まずは、ロッチの鍵をもらうためOIRC事務所へ。チェックINがPM16時、ちょうどGT-ASIAの練習走行が開始となり、雨の中でしたが練習時間フルに見ました。

初めて岡山国際サーキットに来ましたが、もてぎや富士、鈴鹿、SUGOの”国際サーキット”とは違い、コースと観客エリアがとても近いです。筑波2000のような身近さ。このコースで1994年セナが走った、とても迫力あっただろうと思います。

雨の日の走行は水煙の上がり方で、そのクルマの空力(ダウンフォース)が風洞試験のように見ることが出来ます。各車両の状況の違いが見れて面白いです。

走行時間が長いので、インフィールドの走行も確認しました。写真はパイパーコーナーの立ち上がり。パイパーコーナーの立ち上がりは上り勾配なので、エンジントルク勝負。
雨の中でも結構な勢いで走行してました。

自分では難しいコーナと思っている、下りのリボルバーコーナー。インを外した走行ラインですが、澤選手に伺ったところ、雨のリボルバーコーナーは、クリップに水が溜まっているので、インを外して走行するそうです。

面白い写真が撮れました。フロントタイヤの向きと車体の向きが異なる状況、これがアンダーステアーに陥る状況なのでしょうか。

空きPITからこんな写真も撮ることが出来ました。ヨーロッパの耐久レース風景のような感じです。
色々見れて楽しかったです。
練習走行後、パドックを歩いていると澤選手と遭遇。
澤選手の好意でBentley Team AbsoluteのPIT内にお邪魔することができました。
(ありがとうございます。)

クルマをしっかり見ると、V8エンジンはコンパクトで、とても低い位置に搭載。結構コーナーもしっかり走れるマシーンと思いました。

澤選手にもポーズをとっていただきました。今回初めて澤選手が出場されるレースをサーキットで見ようと思い、岡山の地に来ました。(いままでYouTubeのLiveでしか見てませんので)
GT-ASIA、練習走行を観ただけでも、こんなに迫力のあるレースイベントなのに、日本のレースメディアからはまったく発信が無い。こんなにおもしろそうなレースイベント、もっといろんな方に知ってもらいたいと思いました。
6月27日(土曜)
その日の朝の行動からMFCT終了までは、別ブログで紹介します。
MFCT1本目終了後、メインイベントのF3&GT-ASIAの予選を観戦しました。
(MFCTのタイムよりも、1にGT-ASIA、2にマツ耐練習がMFCT参加目的なので)

メインレースのF3も27日(土曜)にRound10(27日決勝)&11(28日決勝)の予選を行います。
写真はF3クラスのダラーラF312。F1ばりのハイノーズ。私の好みはF3-NクラスのダラーラF307Nのデザインの方が好きです。

GTアジアも27日(土曜)にRound3(27日決勝)&4(28日決勝)の予選を行います。
Round3はプロドライバータイム、Round4はジェントルマンドライバータイムで争います。
写真の澤選手所属のNO.8 Bentley Team Absolute・Bentley Continental GT3は澤選手がRound3予選4位。ジェントルマンドライバーのFONG選手がRound4予選1位でした。両レースともに決勝レースに期待大です。

Dilango Racing・Lamborghini Gallardo FL2 GT3、急遽佐々木孝太選手が参戦。プログラムにも名前は載っておらず。ビックリです。

写真はAbsolute Racing・NO.23 Audi R8 LMS Cup。カップカーも参戦できるGT-AISA。
2012年以前に製造されたFIA GT3車両や各メーカーのカップカーが対象のGTMクラスが設定されてますので、参戦への門戸が広いのがGT-ASIAの特色です。
MFCT2本目の走行も無事終了し、即着替えをして、サーキットレストランで食事を取り終えたら、ピットウォークの開始時間。当然見に行きました。
今回のピットウォークは、特にチケットの必要がありません。各マシーンの整備状況も近くで見ることができます。選手とのサインや談笑も出来ます。あとお決まりのレースクイーン撮影もできる、入場券でこれだけ出来るなんて今回のレースイベントはお得感満載です。

急遽岡山Round参戦の佐々木孝太選手。
今年はいろんな出来事(特にスバルからの脱退)ありましたが、GT-ASIAはスポットなのでしょうか?レギュラードライバーで参戦なら結構良い戦績がだせるのではと思います。

こちらはレギュラーでGTMクラス・Lamborghini LP560 GT3で参戦中の青木選手。HONDA GPライダーの頃から応援してました。(二輪はスペンサー&ケニーロバーツ世代からのレースフアンです。)

そして澤選手に応援も兼ねて挨拶しました。
(記念としてプログラムにサインも頂きました。ペーパークラフトは前日の練習日に頂きました。)

ちょっと澤選手の動向をチェックしてみました。現在の状況をネットにUPしてみたり、そしてゲストのために写真撮影係したりと、結構忙しそう。プロドライバーもレースウィークであっても結構大変ですね。

GT-ASIAなのでアジアン美人のレースクイーンが多いと思いきや、日本のモデルさんを使っているチームが多いですね。(EXEDY Racing GirlsだけはF3カテゴリーです)

こちらは岡山国際サーキットのサーキットクイーン。名前については岡山国際サーキットHPを参照ください。(MFCTの表彰式にも内3名が参加されて頂きました。)

ピットウォーク終了後はF3・Round10決勝レース。
B-MAX NDDP F3の高星選手が絶妙な(というか山下選手のスタート失敗)スタートで第1コーナーに最初に入り、そのまま18周のレースをゴール。今季2勝目をあげました。シリースポイントでもキャシディ選手独走とならない面白い展開となってきました。F3-Nの方は三浦愛選手が今季3勝目を獲得。
こちらも小河選手の独走をストップしたことで面白い展開になってきました。

そして私にとって最大の目的、GT-ASIA Round3・決勝レース。GT-ASIAのスタート前。GT3&GTMあわせて参加台数17台。結構ゲストがグリット近くに入っており、盛況に感じました。

NO.8 Bentley Team Absolute・Bentley Continental GT3の周囲にも人がいっぱい。この中にワンスマのスタッフがいます。何でもゲストのお世話係だそうです。大変ですね。

そしてRound3・決勝レーススタート。写真を見る限り、明らかにCraft Bamboo Racing・NO.88 Aston Martin Vantage V12 GT3はフライングですね。そしてNO.8 Bentley Team Absolute・Bentley Continental GT3は出遅れ、FFF Racing Team by ACM・NO.55 Maclaren 650S GT3が並んで走行していました。その後、NO.8 Bentley Team Absolute・Bentley Continental GT3は、Maclarenと2台Ferrariのフェラーリに抜かれ、PIT IN OKの時間帯まで、ひたすら耐える走行を行ってました。

写真は佐々木孝太選手のLanborghini・NO.24に追い立てられる状況でしたが、何とか耐えしのんでいる感じでした。(澤選手の後ろに他のドライバーが連なる形となり、さながら”澤圭太選手ドライビングスクール”のような状況でした。)

GT-ASIAのレギュレーション、性能差を小さくする状況によるためか、いたるところでパッシングが発生。あらためてとても面白いレースカテゴリーと観て思いました。

NO.8 Bentley Team Absolute・Bentley Continental GT3、ドライバー交代後は、快調なペースで走行。順位を7位まで回復することが出来ました。

50分のレースもゴールへ。優勝はスタート時に4番手獲得となった、FFF Racing Team by ACM・NO.55 Maclaren 650S GT3。もし「たられば」があれば、スタート時にNO.8 Bentley Team Absolute・Bentley Continental GT3が4番手キープが出来れば、澤選手の表彰台を獲得も有り得たと思いました。
GT-ASIAへの苦言なのですが、レースは終始グランドスタンドで観戦しましたが、PIT IN直後の順位がもっと「観客」に情報を提供して欲しいと思いました。(これではPITのレース関係者だけのレースになってしまいます。)ただ、こんなに面白いレースイベント、もっと日本のレースメディアも注目して欲しいと実際レース観戦して思いました。
今回のGT-ASIA関係のフォトギャラリーにまとめました。
2015年6月26~27日 岡山国際サ-キット(その1)
2015年6月26~27日 岡山国際サ-キット(その2)
2015年6月26~27日 岡山国際サ-キット(その4)
2015年6月26~27日 岡山国際サ-キット(その5)
2015年6月26~27日 岡山国際サ-キット(その6)
2015年6月26~27日 岡山国際サ-キット(その7)
レース終了後はPM16時40分にサーキットを後にし帰宅へと。ひたすら(休憩は400km時に1回)高速道を走行し、途中3時間の仮眠を取り、770km越え、翌28日AM2時40分には自宅着でした。
Round4・決勝レースは自宅でYouTubeでLive観戦。御存知の通り、NO.8 Bentley Team Absolute・Bentley Continental GT3は優勝。澤選手は表彰台の真ん中に。
優勝おめでとうございます。次戦は富士Roundですが、こちらは”もでぎ(Joy耐)”で現地には行けませんが良い報告をお待ちしております。