
画像は20万キロ使用したエンジンです。
副題:エンジン載せ換え前後の変化
エンジン載せ換え直後のファーストインプレッションは、
良くなったことが直ぐに分かるもので、
サーキット走行や峠走りをする人なら誰でも分かるものでした。
つまり、それだけ末期症状に近づいていたのだと思います。
【1.加速時の軽快感】
(1)載せ換え前
交差点等での発進後の2速の加速ではダルい感じでした。
この2速のダルい加速を感じるようになったのは、15万キロ頃からです。
ただ、3000回転以上ではダルさが消えるため、タービン大容量化による
影響と思っていました。また、心理的にアクセルを踏み込めなくなっているため、
余計にダルい加速になっていたのだと思います。
(2)載せ換え後
発進後の2速加速中のダルさが解消し、スーっと前に出て行く感じになりました。
アクセルのツキも良くなりました。
【2.走行速度に対するギア選択】
(1)載せ換え前
エキマニ、フロントパイプ、センターパイプ、リアマフラーを交換して
低回転トルクがバリバリの頃は
平坦な道の時速50キロを6速で走れた記憶がありました。
しかし、載せ換え直前は、6速の使用は時速65キロ以上になっていました。
(2)載せ換え後
時速50キロを6速で走れる粘りが復活しました。
【3.エンジンノイズや振動の変化】
(1)載せ換え前
エンジンノイズも振動も増えていました。
このエンジンノイズは、タイミングベルト関係のプーリーやテンショナーの
ベアリング劣化による高音域の『キー』とか『シャー』音とは異なります。
載せ換え前のノイズは濁った音でした。
さらに、高回転になるほど、振動も大きくなっており、
回しても5000回転ちょいで打ち止めにしていました。
(2)載せ換え後
濁った音も消え、回転上昇時の振動も無くなりました。
綺麗に燃えているときの『ビーン』という感じの音の一歩手前まで復活しました。
気のせいか、新車時のエンジンより滑らかに回っている気がします。
その反面、ミッションの唸り音が余計に目立つようになりました。
今後、ミッションの唸り音の変化を聞き取るために、
エンジンノイズが減ったのは良かったに違いありません。
【4.最徐行時のエンジン出力脈動】
(1)載せ換え前
スロットルボディ下方のゴムホース抜けを直した以後は、
最徐行時のエンジン出力の脈動は低減されたものの、
今から考えると、完全には無くなってませんでした。
(2)載せ換え後
最徐行時のエンジン出力脈動は更に減り、許容範囲内になりました。
残っている脈動を無くすにはスロポジセンサー交換とか
インジェクター洗浄とかに、チャレンジする必要があります。
但し、スロポジセンサー交換は電子スロットルのため
スロットルボディと一体になっており約8万円のため、暫くは様子見です。
ついでながら、停車中のアイドリングの回転ムラも減りました。
【5.排ガスの測定結果】
(1)載せ換え前
1月上旬に地元Dラーさんで車検前のプチ予備点検をしてもらったところ、
『排ガスが汚い。このままでは車検は通らないかもしれない。
ただ、時間を掛けて充分に暖気してから測定すれば良くなるかも知れない』
と指摘されていました。
私自身、排ガスが臭いことを認識していたので、
そろそろ潮時かもしれないと思っていました。
地元Dラーさんに引導を渡されて良かったと思います。
和歌山スバルさんが、エンジン載せ換え前に排ガスを測定したところ、
基準を超える測定値が出たそうです。但し、センサーを活性化すると、
問題ない数値になることもあったそうです。わけわからんかったようです。
(2)載せ換え後
和歌山スバルさんで排ガスを測定したところ、
全く問題ない数値を確認したとのことでした。
ってことはですよ。
17.5万キロ使用したシムス製メタキャタ式フロントパイプの触媒は、
16万キロ使用したセンターパイプの触媒を含めた総合性能として
全く問題ないレベルを保っていることになります。
2万キロしかフロントパイプは保たないというSHOPもありましたが、
シムス製メタキャタ式フロントパイプネ申言舌は実話だったのです。
【6.エンジンオイルの減り方】
(1)載せ換え前
Prova製のオイルセパレータ装着によりオイル減少は緩和されていましたが、
高速道路を普通に走ると1000キロあたりで、
オイル消費量は約300mLでした。
(2)載せ換え後
詳しくは5000キロぐらい確認してからの報告になりますが、
オイル消費は非常に少ない感じです。
ノーマル車と吸排気系の通気抵抗が異なるため、
ブローバイ処理の負圧バランスが変わっている可能性があります。
その影響が出ていたのかどうかについて、興味が残ります。
【7.点火プラグの状況】
(1)載せ換え前
NGK製レーシングプラグ8番を使っており、2万キロ前後で交換しています。
この距離で交換していたのは、電極が損耗したからでなく、
デポジットの付着が多かったからです。
また、4気筒中の1気筒分だけ、デポジット付着が多かったこともあります。
(2)載せ換え後
エンジン音やアクセルのツキから判断すると、燃焼状態は良好になっています。
このことから、燃焼室に入り込むブローバイガスやオイルミストが
少なくなっていることが想像されます。
1万キロくらい走ってから、点火プラグを外して確認することになります。
【8.燃費について】
(1)載せ換え前
車齢が少なくて最も調子が良かった頃の最高燃費は16km/Lでした。
しかし、2010年3月にエコランを本気でやったにもかかわらず
14.0km/Lに留まり、イマイチな感じがしていました。
(2)載せ換え後
気が向いたら測定します。ですが、エンジンフィールの感触では
以前と同条件でエコランすれば15km越え達成は固そうです。
【9.ハイブースト使用時の煙幕発生について】
載せ換え前は、ハイブースト使用後にアクセル全閉をすると
後方視界に煙幕が張られたりしてました。
この煙幕はProva製オイルセパレータを装着後も出ていました。
Prova製オイルセパレータは、一度に大量に出るブローバイに対しては
効果は小さいようです。
ついでながら、オイル消費が多かったとき
マフラーエンド内側へのスス付着量が多かったので、
今度の状態が気になります。
【10.負圧について】
HKSのブーコンEVC4のDISPLAYの圧力を見る限り
載せ換え前後で負圧の大きな変化は無さそうです。
ただ、負圧を確認する条件を決めてなかったし、
数値として記録していなかったので、
正確なところは何とも言えません。
【11.エンジン寿命について】
私のSG9Cの場合ですが、
路上で立ち往生しない安心感がギリギリ有るという意味でなら、寿命は20万キロ。
バトルモードで使用可能という意味でなら、寿命は14~15万キロ。
と推定します。
但し、上記のような載せ換え前の症状が出ていなければ、
エンジン寿命はもっと長くなる筈です。
つづく。