2020年11月27日
そう、誰もが勝てるわけではない
カルロス・サインツは、メルセデスのF1マシンに乗ればF1ドライバーの90%が勝てるというマックス・フェルスタッペンの主張には同意するが、同じマシンに乗ったとしてもルイス・ハミルトンを倒せるドライバーはほとんどいないと主張する。
今シーズン初め、レッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペンは、圧倒的な強さのメルセデスのF1マシンに乗れば、ほとんどのドライバーが勝利を手にすると語った。
「彼らが成し遂げたことには多くの敬意を払っている」と当時のマックス・フェルスタッペンは言った。
「メルセデスのF1マシンにルイスが乗っていることに不満はない」
「正直なところ、フィールドの90%があのマシンの乗れば勝つことができるだろう。ルイスには何の反感も持っていない。彼は素晴らしいドライバーだ。でも、マシンはとても支配的だ」
カルロス・サインツは、トロロッソ時代の元チームメイトの見解に同意しつつも、そこに重要な警告を付け加えた。
「メルセデスに乗れば90%が勝てるというマックスの意見に同意する」とカルロス・サインツは Motorsport-Total に語った。
「でも、フィールドの半分がメルセデスに乗ってハミルトンと対峙した場合、90%は彼を倒すことはできないだろう」
「しかし、ハミルトンを競争から外せば、現在のフィールドの誰もがおそらくメルセデスで勝つことができるだろう」
「それは今日のF1で何が起こっているかを非常によく説明していると思う。ハミルトンは最高のマシンに乗っていたとしても、最高のドライバーだということもね」
カルロス・サインツは、7回目のF1ワールドチャンピオンを獲得したルイス・ハミルトンは、ライバルよりも優位に立つことができるクオリティとスキルセットを有していると語る。
「ハミルトンがプレッシャーがかかった状態でどのように結果を出しているかを非常に注意深く見ている」とカルロス・サインツは付け加えた。
「ボッタスに対してわずかなリードだったとしても、彼がQ3ですべてのセクターをいかにうまく攻略し、いかにしてポールポジションを獲得しているかをね」
「オーストリアでは、彼は雨の中でボッタスを2秒半上回った。彼は誰もができるわけではないことをすることができる。でも、さらに多くの詳細を得るには彼のチームメイトである必要がある」
以上ソースより。
流石にワールドチャンピオンの息子さん、解ってるなぁ。
確かにメルセデスのマシンは完成度が高いが、
個人的にはレッドブルホンダとマシン自体はそんなに差はないと思います。
パワーユニットのパワー自体もホンダの方が出てるかもしれません。
チームパワーはメルセデスが良いと思いますが、チームパワーだけで言えば、ルノーやアルファタウリの方が良いかもしれません。
つまるところ、メルセデスは優秀なチームとマシンであるが、
差は、ニコがいた頃に比べるとそこまで圧倒的ではない。
と言えますが、やはり、メルセデスの圧倒的アドバンテージは、
エースドライバーのルイス・ハミルトンのドライバーとしての
圧倒的なレベルの高さでしょう。
先日のトルコグランプリでの走りは、
まさにこれぞ王者と呼べる素晴らしい神がかったタイヤマネージメントで優勝してチャンピオンです。
これには彼らに否定的な連中を黙らすには十分すぎるほどでしたね。
ギリギリじゃなく、あの圧倒的な走りを見せつける。
そう、チャンピオンは勝って奪い取る。
全てをぶつけた渾身の走りに見えました。
非常に有利な環境にいながらにして、
冷静にかつハングリーで、クレバーな走り。
私の母校は、高校野球で割りと甲子園に何度も出て、
優勝もするような高校でした。
彼らの目標に甲子園優勝が現実的な目標になるレベルの場合。
甲子園は出て当たり前。
甲子園での戦いかたを想定したトレーニングや鍛練をしているわけです。
しかしながら、特に神奈川県予選はベスト16からプロのスカウトが来るほどのレベルで、7月末まで休みも殆ど無い激戦が続きます。
その殆どが甲子園常連にして優勝を現実的な目標とできる超強豪ですから、常に全開の戦いが神奈川県大会終了後、数日で甲子園本選へと雪崩れ込むのです。つまり、ベスト16以降、8月末まで全力で戦うのです。
スケールは小さい話でしたが、F1で勝って初めてスタートラインに立つという言葉があるくらい、勝利は当たり前、チャンピオンになるという事がどんなに過酷で孤独な戦いか、想像できません。
それを何度も取る。
普通の人では、精神が壊れてしまうでしょう。
故にニコは直後に、引退したのです。
ライコネンも一度F1を引退しました。
引退したあとの、プロストの現役時代とは売って変わったかのような、
清々しい笑顔。
そんなプレッシャーの中、来年は前人未踏の8thワールドチャンピオンに向けて闘うのでしょう。
今、ハミルトンが見ている景色は唯一ミハエルシューマッハしか見たことがありません。
来年度、まだ、誰も見たことがない世界を彼は見ることができるのか?
故に、外野の話は耳に入らないでしょう、今、同じ言葉で話せるのは、メルセデスF1チームとミハエルシューマッハや、ロスブラウンをはじめとする当時のフェラーリF1チームだけだから。
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Posted at
2020/11/27 22:01:44
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