
Noble Audio FALCON という完全ワイヤレスイヤホンを購入しました。
今日は休みにしたので、昼くらいに起きて、
アキバにあるいつものイヤホン屋へ。
前から興味があった、Noble Audio FALCONがなんと、アマゾンよりもお安くあって、お店の人から、YOU!買っちゃいなよ!と悪魔の誘惑に負けて買ってしまいました。
いろいろこの手のイヤホンは持っていますが、
昨年末ごろに発売されたものです。
定価は約2万円の安めのものです。
ノーブルオーディオと言えば、アメリカはもちろん世界で高い評価を集めているIEM(イン・イヤ・モニター)ブランドのひとつ。“Wizard”の愛称で知られるジョン・モールトン氏が、オーディオロジスト(聴覚学者・聴覚専門医)の知見を活かした製品づくりをすることで知られているそうです。
さて、魔術師のチューニングはどうでしょうか?
まず、一番の感想としては、付けてテストサウンドをかけると・・・
いろんな人がレビューしている通り、キレッキレのサウンドです。
それも、笑っちゃうくらい。
いうなれば、荒ぶっています!
音の解像度云々などは私は詳しく書けませんが、低音から高音域まで
ズン!というようなパンチがある音が出ます。
これ、購入後、家で設定して良かったです。
というのもスタバなんかでやったら、絶対大笑いしちゃいますもん!
ああ、こう来たか!!!
ってね。
多分、好き嫌いはっきりでると思う。
で、私がこの手のモノではいつも褒めちぎっている。
ゼンハイザーモメンタルトゥルーワイヤレスと比べると・・・・
まだ、この領域に達していません。
ファルコンの気持ちいいくらいキレたサウンドに胡麻化されている、
ワイヤレス特有のこもった感じはぬぐえませんが、
ゼンハイザーモメンタルトゥルーワイヤレスはそれがありません。
あるのかもしれませんが限りなく小さいです。
ここにあるものは、完全に価格の差。
新品価格で1万5千円以上違うわけですから。
なんせ、ソニーやBOSEが2万円台中盤で買える市場に、
3万円台後半でぶち込んできたアイテムです。
メーカーの本気がそこに垣間見えます。
ライバルはそんな戦場じゃない。
有線メーカーの本気ですよ。
車で例えるなら、市販スポーツカーとフォーミュラカーの違いくらいに違います。
個人的にはTWYの市場はまだまだ進化すると思いますが、
現状、ゼンハイザーの本気にはどこのメーカーも達していません。
いいとこソニーやパナのテクニクスが追従していますが、
ソニーの場合はXperiaがないとどうにも本気モードになりませんし、
テクニクスも価格の割にゼンハイザーを知ってしまうと、
今一歩。
それはケースにも表れています。
ゼンハイザーモメンタルトゥルーワイヤレスのケースは安っぽさの微塵もありませんが、他のものはいかにもなプラスチッキーな感じです。
テクニクスはアルミでなかなか良いと思います。
今回のノーブルも、ケースのおさまりなど、ちょっと微妙なところもあります。
ちなみに、ゼンハイザーモメンタルトゥルーワイヤレスは、どこにも隙がありません。
このレベルは実はアップルのAirPodsシリーズも同様です。
AirPodsシリーズは工業製品としては、おそらく最高レベルです。
その点はゼンハイザーモメンタルトゥルーワイヤレスさえ大きく引き離します。
ただ、アップル製品でしか使えないという最大の欠点がありますが、
遅延は皆無だし、駅などで通信が途絶えることなど皆無。
音はそこそこ。人間の耳の構造を知り尽くしたかのような、
落ちそうで落ちない絶妙なデザインと、付けているときの
あのイヤホンしてないかのような軽快さは、よくぞここまで突き詰めてきたな!というレベルです。
なので、iPhoneユーザーはAirPodsシリーズ一択なのです。
アップルウォッチまで含めてすべてがシームレスに連携する気持ちよさは、
他にありません。
AirPodsProは現状最強のノイキャンですが、やはりこのレベルの商品は、
3万円以上になります。
逆に言えば、3万超えるレベルの商品はどの商品も強烈なインパクトがそれぞれありますが、購入者は2万円ちょいのクラスに比べるとかなり少ないでしょう。
なぜなら、ゼンハイザーモメンタルトゥルーワイヤレスを知らなければ、
ファルコンはとても素晴らしいものです。
特にバンドサウンドが好きな人で、この価格帯で考えているなら、
ぴったりだと思います。
いろいろテスト的に聞いてみて、
ワンオクとかブランキージェットシティやオアシスあたりが好きなら、これは非常に相性が良いイヤホンです。
ただ、マクロスFやΔのような劇場型の奥行きがあるサウンドはやや物足りません。具体的にはシェリル・ノームやワルキューレの楽曲は、そもそも、劇中内で割と大規模なスタジアムで歌われることを前提とした楽曲づくりなので、広がり感のあるタイプと相性が良いです。
この広がりは、有線も含めてゼンハイザーの土壇場だと思います。
ではソニーはどうか?
ソニーは実際プロの現場でもヘッドセットが使われることが多いそうです。
というのも、うちの会社にガチのプロドラマーがいて、
結構有名どころのバックバンドであちこち行ったり、
レコーディングに参加している人なのですが、
その人とイヤホンやヘッドホンの話していて、
現場ではソニーを使うことが多いそうで、
その理由は、原音に一番近い音をソニーは出したがるからだそうです。
特にスタジオでアレンジャーや編集する人には、国内外含めて、
ソニーが圧倒的に好まれているそうです。
愚直なまでにそのままの音を出す。
プロはそうでなければ困ってしまうのですね。
これはタイヤで言えばブリヂストンのタイヤ作りと同じなのでしょう。
愚直なまでにタイヤとは何か・・・を追求するのは日本企業として、
世界に名を轟かす共通項なのでしょう。
ただ、それを表立って言うことはないのも同じですね。
たかがイヤホンに数万?という人も多いかと思いますが、
スマホなどで音楽聞いているなら、純正イヤホンでまともなものを、
同梱してくるのは、実際galaxyのハイエンド系だけですからね。
galaxyのハイエンドについてくるAKGのオープン型のイヤホンは、
おまけとしては望外に素晴らしいものです。
市販価格としたら、13000円クラスのものです。
また、Sシリーズ買って申し込むと無料でもらえるGalaxy Buts+という
AKGのワイヤレスイヤホンも実際音はファルコン並みに良いものです。
単体ではそれなりですが、ギャラクシーSシリーズに組み込まれた専用アプリを使うことでツインドライバーが本気出す感じですね。
さらに、ウォッチと組み合わせることで、自動でオーナーに最適にチューニングしてくれます。※再生アプリもGalaxy標準アプリをDLする必要があります。
これはAirPodsシリーズと同じで、Galaxyシリーズ同士シームレスに連携することで実現します。
つまり、スマホのハイエンドのiPhoneシリーズや、GalaxySシリーズには、ウォッチとイヤホンがセットと考えるべきなのです。
というか、その辺を持つなら、揃えた方が、より素晴らしい音楽体験が可能というわけです。
実際、Galaxyの折り畳みZフリップにはこの2つがセットになった仕様も販売されています。
で、結論として、このNoble Audio FALCON、
気に入ったかと言えば、
気に入りました。
ゼンハイザーの唯一の欠点はバッテリー持ちです。
Noble Audio FALCONは単体で7.5時間再生できますが、
ゼンハイザーモメンタルトゥルーワイヤレスは実質4時間程度。
さらに、ケースのバッテリーが常時スマホとBT通信しまくっているので、
2日放置すれば、空になってしまうのです。
ノーブルはそれが無いので、ケース充電2時間入れても20時間以上使えます。
あと、防水性能がシャワーを浴びても余裕なほどだそうです。
普段使いならそれでいいかなと思います。