2020年11月14日
いつ聞いても良い曲ですし、かっこいいです。
「社会や自分の属するコミュニティから一度離れた心はもう二度と戻せないという寓意だと思います。人間は記憶を頼りに、過去に縛られる動物なので、そうした負の感情を拭い去ることはできない。その負のイメージを象徴したものがホテルカリフォルニアで、誰もが客になる可能性があるということだと思います。」
解説の人の文章より抜粋。
この曲はいろんな単語に複数の意味を持たせることで成立していて、
一つの言葉だけでは、言い表せない複雑な歌詞であるそうです。
そう、まるで、ホテルの一部屋一部屋が違っていて、また、宿泊客も一人一人ストーリーが違うように。
でも、印象的な歌詞は
「We haven’t had that spirit here Since nineteen sixty-nine”」
解説より
「私たちは1969年以来のスピリット(魂)をここには置いていないんです」
1969年はウッドストックで大規模な野外コンサートがあった年。また、アメリカがベトナムから最初に撤退を始めた年でもあります。サイケデリック・ムーブメントによる自由な共同体という意識が、当時の若者の間でピークに達した年ですが、衰退の始まった年とも言えます。ジャニス・ジョプリンは1970年に亡くなっています。とにかく音楽の世界も、社会の動きや人々の考え方も変っていった時代です。ですから、このホテルがそれ以降の新しいスピリットがない場所ということになります。スピリットは蒸留酒のアルコール分(ワインは蒸留酒ではありませんが)と魂の二重の意味を含んでいます。」
よく言う古き良きアメリカの表現は60年代後半の空気感だそうですが、
この曲の何か懐かしいような居心地が良いような曲調は、
冒頭の解説に戻るのです。
輝かしい過去に囚われ、逃れられない自分がいる。
これは、結構自分にも当てはまるので、
より、ドラッグのように心に来るのでしょう。
また、このコロナ禍の時代において、
昨年はまた、輝かしい過去でもあります。
※台風で大変だったんですけどね。
昨年の今頃は、世界がこんな風になるとはだれも微塵も思わなかったでしょう。
そして、日本人なら、誰もがこれを思い浮かべたでしょう。
Posted at 2020/11/14 01:31:50 | |
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音楽 | 日記