2023年01月21日
ヒトラーのための虐殺会議という映画を観てきました。
内容は2時間ただ会議するだけです。
予告編やレビュアーのユーチューバーが言うような怖さは全くありません。
単なる大企業の部課長会議です。(軽食バイキングと飲み物付き)
ヴァンゼー会議という実際の議事録から再現したドラマです。
つまり、ほぼ事実。
本当にホラーっぽい予告編ですが、映画見るとただただ営業会議です。
本当に殆ど事実なら、あのアウシュビッツなどは、
上司の無茶ぶりに一生懸命答えたサラリーマンが考えた代物なんですね。
「全ヨーロッパのユダヤ人1100万人を処理しろ!」
という無茶ぶり、しかも目下世界と戦争中・・・
まとめて銃殺!でも24時間穴ほって撃つの繰り返し・・兵士が疲労でNG、
谷底へ突き落としても、そんなに谷はヨーロッパには都合よくない。
では本国から追い出せ、周辺占領地域ではもう、収容不可!
え、さらに送り込まれるの!
無理!!!!!!!
列車で移動させる?費用が!!!!!!
てか、今戦争中よ?これからソ連攻めるんだよ!
そんなユダヤ人とかどうでもいいからそっちに兵士が必要だよ~
むしろ、前の戦争から、普通にユダヤ人はドイツ兵として戦ってたから、
兵士が~足らない~。
工場も人足りね~!!!!!
あ~めんどくせ~
というサラリーマン又は官僚の中間管理職クラスの面々からは、
そんなダル~めんどい~という雰囲気の中の会議です。
仕切るのは出世命でNo.3まで上り詰めた奴とその部下。
で、結論はとりあえず、列車で運んでそのまま降りたらガス室で、30分ほどで処理完了という史上まれにみる大虐殺。
ドイツ人らしく徹底的に効率化を図った結果。
あのような悲劇が起こったのです。
彼らはまさに、お仕事で流れ作業でそれを行っていたのです。
ただし、個人的に本当にぞくっとしたのはラストです。
12時からの2時間ほどの会議の後、まだ時間軸的には14時過ぎです。
その会議の後、彼らは普通に飲みに行く人々、直帰する人、仕事に戻る人、
また別の郵政の会議が普通に行われたり・・・。
そう、普通の日常が始まるのです。
この昼の会議で、虐殺を決めた後です。
そんなに普通にできるんか?
その瞬間、人間の怖さを感じてしまいました。
よくあるホラー映画よりもずっと恐ろしいものを感じました。
ラスト数分は吐き気が止まりませんでした。
ちなみに、アウシュビッツなどの虐殺映像は一切ありません。
ただただ、会議室で会議です。
なのに、最後はもう・・・。
なんせ、人を特別処理する会議です。
Posted at 2023/01/21 00:45:44 | |
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