![東北へ紅葉を求めて 2日目 東北へ紅葉を求めて 2日目](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/034/380/276/34380276/p1m.jpg?ct=93119547ebe4)
東北への紅葉ドライブの2日目。
今年の春に和歌山へ旅行したときに、那智の大滝を見物して車に戻ると、隣に停まっていた同じ大宮ナンバーの60代のご夫婦に声をかけられました。
話をすると、広島の厳島神社、那智大社、伊勢神宮、豊川稲荷と私たちとは逆回りで車中泊で巡っているとのこと。
車中泊はデメリットもあるけど、チェックインやチェックアウトの時間に縛られない、好きなときに好きな物が食べられる、道路が空いている夜間に移動できるというメリットがある。つまり時間を最大限有効活用できますよ、と力説されました。
車中泊の経験が無いわけではないし、刺激されたということもあり今回はXV泊をすることにしました。
芋洗い状態の蔵王温泉大露天風呂を夕方に出発し、会津若松市内でお蕎麦の夕食。
道の駅「つちゆ」に到着したのが22時頃。
駐車場には10数台の車が停まっていました。
こんな時間に停まっているということはみなさん車中泊なのでしょう。しかもセダンは1台も停まっていない。駐車中の車種はキャンピングカー、ワンボックス、ステーションワゴン、クロカンという寝られる車ばかりです。
私たちが到着して10分ほどしてすぐ近くにエルグランドが停まりました。
ドアを開けたり閉めたりドッタンバッタンうるさい。
みんな寝てるんだから静かにしないかなぁと思って見ると、窓にカーテンやサンシェードを張ったりして車内が見えないようにしています。そしてシートを倒してマットを敷いています。
ははぁ、この30代の夫婦もここで車中泊するのか。
私たちは窓に目張りはしません。のぞき放題です。べつに車内で変なことするわけではないので覗かれても構いません。
朝6時にもなると出発する車がエンジンをかけたり、話し声で騒がしくなってきます。
私たちも目が覚めてしまい、トイレを済ませ買い込んでおいたパンとコーヒーで軽く朝食。
隣のエルグラは福島ナンバーでした。車中泊しなくたって地元じゃん。
暖機をしてから夕べ来た道を少し戻って高湯温泉を目指します。
温泉が目当てではなく、紅葉とクネクネした磐梯吾妻スカイラインが目当てです。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/019/165/069/9ac29ad9a0.jpg)
高湯温泉付近の山頂部は散りはじめていて、そのすぐ下あたりも紅葉は終盤戦といった感じ。
平野部の紅葉は一斉に色づいて一斉に散るけど、山間部はわずかな標高差や陽の当たり具合によって色づき方も違いますね。
途中のつばくろ谷もまだらに残っている状態。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/019/165/343/b6d53d414e.jpg)
スカイラインの「天狗の庭」を過ぎると一切経山の噴煙が見えてきます。
この噴煙に含まれる硫化水素ガスのために草木がはえていません。
どうか噴火しませんように。
再び土湯温泉まで戻って、次は磐梯吾妻レークラインを走ります。
この辺まで来るといい感じです。
そして中津川渓谷のレストハウス駐車場。
今年8月の平日に来た時は1台も停まっていなくて、レストハウスも閉まっていたのにこの満車っぷりはなんだ?
階段で渓谷へ下りていきます。
やっと紅葉っぽくなってきました。
しかしコンパクトデジカメでは表現力に限界がありますね。
撮影者の腕の問題は置いといて、発色というかラチチュードの幅というか、ピントの合い方というか。
なんか、一眼レフが欲しくなってきたかもしれない。
レークラインの終点は五色沼です。
駐車場にやっとの思いでXVを止めて五色沼に向かって歩き始めます。
この道の先にも駐車場が。こっちの方が五色沼に近いじゃん。
くっ!昨日から駐車場運がない。
戻ってXVを沼に使い方の駐車場に移動。
五色沼にいた人、ではなくてその後ろにいる鯉がデカイのなんのって。
沼越しに磐梯山を眺めます。
磐梯山周辺の湖(桧原湖、小野川湖、秋元湖、曽原湖)や五色沼は磐梯山が明治21年に噴火したときに堰き止められて出来ものです。
山頂がぶっ飛んで今のようなV字型の山体になったほどですから、かなり大規模な噴火だったのでしょう。
現代文明はIT技術に頼り切ったような状態ですから、もし同規模の噴火がおきたら社会は大混乱するかもしれませんね。
団体客でごった返す遊歩道をズンズン歩いていきます。
青く美しい水をたたえた沼がいくつもあります。
でもこの辺りの紅葉はまだ早いですね。
そんな中でも先走って紅葉している木を見つけて裏紅葉を撮ってみました。
遊歩道にはトイレはありません。レストハウスで済ませてから歩き始めないと大変なことになります。
ここまで1時間半近く歩いてきました。大急ぎで逆走します。
レストハウスに戻っても女性用トイレはプチ行列状態。男性用もそこそこ混雑していました。
週末ドライブはこういうことがあるから好きくないなぁ。
XVに戻って地図を見ていると「おおるりの湯」という日帰り入浴施設を見つけました。
行ってみようということになり磐梯山ゴールドラインを走ります。
途中の望湖台や八方台といった見晴台では駐車場に入りきれない車が道路まではみ出して並んでしまい、片側交互通行で渋滞が発生していました。
おおるりの湯、正しくは「スパ アルツ おおるり」に到着。
でも様子がおかしい。駐車場はがらがら。アスファルトもめくれてでこぼこ。
なんと!潰れてました。
のぞき込むと、
要するに震災によって施設に被害が及んだのか、あるいは温泉が出なくなったのか。
栃木県にあった女夫淵温泉は地震によって建物が被害を受けただけでなく、温泉が出なくなってしまい、再建をあきらめて閉鎖してしまいましたからね。
温泉が止まってしまっては銀行も融資してくれないでしょう。
温泉に入る気まんまんだったので、それならばと栃木の那須湯本鹿の湯を目指します。
急げは間に合うでしょう。
3時ころに到着。しかし鹿の湯前の駐車場は超満車で入れない。
仕方なく少し離れた駐車場に並んでやっと入りました。
料金500円とコインロッカー100円を払って脱衣所へ。
これがまた、湯船が超満員でお湯に浸かれるスペースがNothing。
腕組みすること10分。
ひとりの人がお湯からあがったのでマッハで服を脱いで、超速でかけ湯をしてひざを抱えて湯船へ。
やっと入れたけど、なんだかなぁ。
お湯から上がると、神社の鳥居を発見したのでお参りしてみた。
鹿の湯には何度も来ているけど神社があるとは知りませんでした。
鳥居をくぐるとすぐ右に「見立神社」、左には「愛宕神社」。
そして一番奥に温泉神社があります。
時間的に午後5時を過ぎていたので社務所は閉まっていましたが、お参りだけはしました。
温泉地というと普通は薬師如来を納めた薬師堂があるものですが、那須湯本にはないのでしょうか。
那須からベタ道で自宅に着いたのが10時。お疲れ様でした。
ちなみに磐梯3ラインは以前は有料道路でしたが、現在は完全に無料になりました。
走行距離 1,040㎞ 14.1㎞/L